女性薬剤師は就職『勝ち組』?平均年収や仕事内容から見える優位性

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「女性の薬剤師の年収はいくら?」

「女性薬剤師は、晩婚って本当?」

「一般企業のOLと平均年収を比較すると、女性薬剤師はどのくらい高い?」

薬剤師を目指している女性にとって、気になるのは年収です。本記事に辿り着いた人は、上記のようなことを疑問に持たれたのではないでしょうか?

薬剤師になるには通常、6年制の薬学部を卒業し、国家試験に合格する必要があります。そのため、4年制大学卒業の一般企業のOLよりも平均年収は高めです。

今回は、女性薬剤師と企業で働くOLの平均年収の比較と、女性薬剤師のメリット・デメリットについて解説していきます。

本記事を読むことで、あなたが薬剤師を目指すべきかが分かります。

この記事で分かること

  • 女性薬剤師の平均年収
  • 女性薬剤師の年収が高い理由
  • 一般企業との給与比較(正社員・派遣・パート含む)
  • 女性薬剤師のライフスタイルの変化
  • 女性薬剤師のメリット・デメリット

本記事でもわかる通り女性薬剤師は給与面では恵まれています。ただし、給与が高い反面相手にもそれなりの給与を求めるため出会いに関していは勝ち組とは言い難いでしょう。

もし、あなたが給与は満足しているけどいまいち出会いがない・・・と悩むのであれば「恋活ハック」の「女性薬剤師に彼氏ができない4つの理由!出会いを増やし付き合う方法とは?」をチェック!

目次

女性薬剤師の平均年収は527.7万円と比較的高い

厚生労働省の「平成30年(2018年)賃金構造基本統計調査」のデータから、20~50代までの女性薬剤師の平均年収は527.7万円です。
(支給する現金給与額×12カ月+年間賞与その他特別給与額で平均年収を算出)

以下ではこの平均年収をもとに、さまざまな角度から比較していきます。

男女別にみる薬剤師平均年収

まずは、男女別に薬剤師平均年収を見ていきましょう。

以下の表は、男女の薬剤師平均年収を比較しています。

薬剤師の平均年収
男性 女性
平均年収 595.5万円 527.7万円

参考:厚生労働省「平成30年(2018年)賃金構造基本統計調査
(支給する現金給与額×12カ月+年間賞与その他特別給与額で平均年収を算出)

このように、女性薬剤師よりも男性薬剤師の給与は高いという結果になりました。

また、薬剤師の男女で平均年収の差は67.8万円です。

次に、一般企業で働く男女別の平均年収を見ていきましょう。

一般企業の平均年収
男性 女性
平均年収 567.3万円 280.4万円

参考:国税庁「平均給与」より

このように、一般企業で働く男女の平均年収には大きな差があり、その差は287万円です。

薬剤師の男女の平均年収の差額は67.8万円なので、薬剤師は比較的男女に給与の差がない職業であることが分かります。

年代別にみる女性薬剤師の平均年収

次に、女性薬剤師の年代別の平均年収を見ていきましょう。

以下は、女性薬剤師の20代から50代の平均給与を表にまとめています。

年代 平均給与
全体平均 527.7万円
20代 約408万円
30代 約536万円
40代 約597万円
50代 約570万円

参考:厚生労働省「平成30年(2018年)賃金構造基本統計調査
(支給する現金給与額×12カ月+年間賞与その他特別給与額で平均年収を算出)

このように、女性薬剤師の平均年収は、40代の597万円をピークに50代から減少しています。

しかし、40代までは順調に給与が上がっているので、薬剤師はあまり景気に左右されにくい職業であるといえるでしょう

一般的な企業OLとの比較

一般的な企業OLと女性薬剤師の平均年収には、大きな差があります。

なお、本記事での一般OLの定義として、4年制の大学を卒業した女性を想定しています。

年代 一般的な企業OL 女性薬剤師 差額
全体の平均年収 383万円 527.7万円 144.7万円
20代 約321万円 約408万円 約87万円
30代 約377万円 約536万円 約159万円
40代 約403万円 約597万円 約194万円
50代 約431万円 約570万円 約139万円

参考:女性薬剤師の平均年収は、厚生労働省「平成30年(2018年)賃金構造基本統計調査
一般企業OLの平均年収は「doda」を参照

このように、年代が上がれば上がるほど年収差は開いていき、最終的には194万円もの年収差が出る結果となりました。

女性薬剤師は、一般企業に勤めるOLよりもはるかに平均年収が高いといえるでしょう。

他の医療従事者との比較

最後に、女性薬剤師と女性医療従事者の平均年収を比較していきましょう。

業種 平均年収(女性)
医師 1,081万円
薬剤師 527.7万円
看護師 481万円
臨床検査技師 425万円

参考:厚生労働省「平成30年(2018年)賃金構造基本統計調査

女性医療従事者の業種で最も、平均年収が高いのは医師の1,081万円。

女性薬剤師は、次いで527.7万円と女性医療従事者の中でも二番目に高い給与水準です。

このように、女性薬剤師は医療関係の中でも、比較的高い給与がもらえます。

なぜ女性薬剤師の平均年収は高いのか

ここまで、女性薬剤師は比較的給与が高い職業であると解説してきました。

ではなぜ、女性薬剤師は給与が高いのでしょうか?

以下では、女性薬剤師の平均給与が高い理由を見ていきましょう。

女性薬剤師の平均年収が高い理由

  • 資格が必要だから
  • 学費が高いから
  • 責任が重いから

資格が必要だから

1つ目の理由は、薬剤師が資格が必要である仕事だからです。

薬剤師になるには、6年制大学の薬学部に通い、薬剤師国家試験に合格する必要があります。

薬剤師の詳しいなり方については、こちらの記事をご覧ください。

ちなみに薬剤師試験の合格率は、第106回薬剤師国家試験で68.66%でした。(参考:マイナビ薬剤師

このように、6年という長い時間と合格率の低さから、薬剤師の給与は高いのです。

学費が高いから

2つ目の理由は、薬剤師になるには学費が高いという点です。

以下では、薬学部の平均的な学費をまとめました。

大学分類 卒業までにかかる学費(6年間)
私立大学 薬学部 約1,230万円〜1260万円
国立大学 薬学部 約350万円

参考:各薬学部大学の募集要項を参考に作成

このように、薬剤師になるには多額の学費がかかります。

そのため、薬剤師の給与は高くなっているのです。

責任が重いから

3つ目は、責任の重さです。

薬剤師は、薬のプロとして患者さんの命を預かる仕事。
それゆえにミスを犯してしまえば、患者さんの命にも関わります。

他の医療従事者も「命を預かる」という点においては同じですが、薬に関しては豊富な知識と技術が必要です。

薬剤師はその責任の重さから、それが給与に反映されているため、高い水準は納得できるといえるでしょう。

求人票から平均年収を比較

ここからは、実際に女性薬剤師と一般企業の求人を比較しながら、平均年収を比較していきましょう。

また、雇用形態別にも求人票を比較しています。

なお、公平を記すために、比較する地域を東京都に限定しています。

正社員

まずは、正社員の求人を一般の会社員と薬剤師を比較していきます。

以下は、同じ東京都内の正社員求人情報です。

参照:マイナビ転職

参照:マイナビ薬剤師

このように、女性薬剤師と一般的なOLの平均年収の差は最大で約250万円にもなります。

 

派遣

次に、派遣での時給を比較していきます。

参照:テンプスタッフ

参照:ヤクジョブ.com

このように派遣の時給を実際に比較すると、最大で時給1,050円もの差が出る結果となりました。

パート

最後にパートの時給を比較していきましょう。

参照:求人ボックス

参照:ヤクジョブ.com

パートの時給は、事務が1,050円、薬剤師が2,100円と約2倍もの差が出る結果となりました。

 

どの雇用形態でも薬剤師は給与が高い

ここまで、正社員・派遣・パート、3つの勤務形態の給与を比較してきました。

いずれも、薬剤師は、一般的な会社員女性よりも給与が高いことが分かります。

つまり薬剤師は、正社員・派遣・パートどの給与形態で働いても平均年収は、一般的な女性よりも高くなっているのです。

業種別にみる女性薬剤師の平均年収

女性薬剤師の勤務先の中で一番平均年収が高いのは、製薬会社の社員です。

ランキング 薬剤師の職場 推定平均年収
1位 製薬会社 543.2万円
2位 ドラッグストア 512.5万円
3位 調剤薬局 488.3万円
4位 病院 434.6万円

最も、平均年収が高いのが製薬会社、ついでドラッグストアという結果となりました。

製薬会社は、業績がそのまま給与に反映する歩合制を採用しているところが多いため、給与が高くなっていると考えられます。

またドラッグストアは新規出店で、薬剤師の売り手市場となっているため、好条件の求人が多く見られました。

このように、女性薬剤師は働く場所によっても生涯賃金は変化してくるのです。

女性薬剤師が知っておきたいライフスタイルの変化

女性は、男性よりもライフスタイルの変化が大きいです。

以下では、女性薬剤師を目指す方に知っておいて欲しいライフスタイルの変化を解説していきます。

女性はライフスタイルの変化が大きい

女性は、ライフスタイルの変化が非常に大きいです。

具体的には、以下のような変化があります。

  • 結婚
  • 仕事による転居
  • 転職
  • 妊娠・出産
  • 子育て
  • 親の介護

特に女性の場合、妊娠・出産への体の負担は大きく体調、体質も大きく変わってきます。

このように、女性は生きる上でライフスタイルは、激しく変化していくのです。

ライフスタイルに合わせた働き方を選択

ライフスタイルの変化に伴い、女性薬剤師にはどのような働き方の選択肢があるのでしょうか?

以下では、その例を見ていきましょう。

  • パート薬剤師
  • 派遣薬剤師
  • 正社員
  • 薬局経営者

女性薬剤師には、このようにさまざまな働き方があります。

時間休での派遣やパートであれば、時間に余裕が持て子育てにも専念できるでしょう。

また、独立し薬局経営者になることで責任はあるものの、自分でライフスタイルをある程度自由に決めることができます。

薬剤師は、ライフスタイルに合わせた働きができるのが魅力の職業です。

女性薬剤師のデメリット

ここまで、女性薬剤師の給与及び平均年収は、高いと解説してきました。

しかし、女性薬剤師は仕事をする上では大変なこと、つまりデメリットもあります。

以下では、女性薬剤師のデメリットを紹介していきましょう。

  • 女性が多い職場で人間関係が難しい
  • キャリアアップが難しい
  • 女性薬剤師は晩婚化傾向

女性が多い職場で人間関係が難しい

以下の表は、日本の薬剤師の男女比を表したものです。

薬剤師の男女比
男性 女性
34.4% 65.6%

参考:厚生労働省 平成 30(2018)年「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況

このように、薬剤師の世界では圧倒的に女性が多く、6割を占めています。

そのため、薬剤師は女性が多い職場になりがちです。

お分かりかとは思いますが、女性が多い職場ではなにかと人間関係が複雑で悩むことも多いでしょう。

そうならないためにも、日頃からコミュニケーションをとるなどの関係性が大切です。

キャリアアップが難しい

女性の場合、結婚や妊娠などのライフスタイルの変化に伴い、男性よりもキャリアアップが難しい側面があります。

ただ、この問題は女性薬剤師だけに限らず、全ての働く女性に当てはまることです。

全ての女性が、育休や子育てをしていてもキャリアアップしやすいような環境が必要だといえるでしょう。

女性薬剤師は晩婚化傾向

薬剤師の生涯未婚率は「39.5%」といわれており、一般的な生涯未婚率は女性が「14.06%」と比較すると、「25.4%」もの差があります。

参考:第3章 その他の分野 1.女性の結婚・子育て・教育 – 大阪市
参考:平成28年版少子化社会対策白書

つまり、女性薬剤師は晩婚化傾向にあり、生涯未婚率も高いのです。

その背景には、薬学部卒業までに6年かかることや、金銭的余裕などが考えられるでしょう。

女性薬剤師ならではのメリット

ここまで、女性薬剤師のデメリットを紹介してきました。

しかし、デメリットだけでなく、女性薬剤師ならではのメリットがあります。

以下では、女性薬剤師のメリットを見ていきましょう。

  • 女性患者の相談に乗りやすい
  • 女性ならではの気遣いができる
  • 独身でも余裕で生きていける
  • 長く働ける・復職しやすい

女性患者の相談に乗りやすい

女性薬剤師は同性の女性からの相談に乗りやすいのがメリットです。

特に、生理やPMSなどの女性特有の体調の変化は、男性薬剤師に相談するには抵抗がある女性患者は多くいるでしょう。

そんな時に、女性薬剤師であれば女性として話しやすく、患者の悩みも共感してあげられます。

また、妊娠・出産・子育てを経験した女性薬剤師であれば、さらに幅広いアドバイスができるのです。

女性ならではの気遣いができる

女性は、一般的には男性よりも細かい点に気付きやすい傾向にあります。

そのため、女性ならではの細やかな気遣いで、患者さんをフォローすることができるのです。

女性は男性よりも言語能力が高いことが知られています。

実際に女性の脳の言語野において、ドパミン濃度は男性より高く、細胞数も男性より12%多いという報告があります。
さらに女性は相手の表情を読みとったり、相手の気持ちに共感したりする非言語的能力にも優れます。

これらは子育てにおいて、言葉を扱えない乳児の心情や異変を察知したり、子どもに言語を教育したりするのに役立ち,さらには女性同士の関係強化にも貢献してきたと考えられています。

 

引用:「すぐ忘れる男 決して忘れない女」

このように女性は、相手の表情から気持ちを読み取る能力が優れているので、体調が優れない患者さんに対して男性よりも早く気づいて気配りなどができるでしょう。

独身でも余裕で生きていける

先述の通り、女性薬剤師の平均年収は527.7万円と一般的な女性よりも高いです。

そのため、金銭的に結婚をしなくても生きていけるでしょう。

しかし、この給与の高さが女性薬剤師の未婚率に拍車をかけているという側面もあります。

けれども、そこまで強い結婚願望がなければ、薬剤師という職業は女性にとって天職なのかもしれません。

長く働ける・復職しやすい

以下では、令和2年9月の有効求人倍率を表した表です。

ちなみに有効求人倍率とは、企業からの求人数(有効求人数)を求職者(有効求職者数)で割った値のことで、雇用動向を示す指標の一つです。

全業種の有効求人倍率 薬剤師の有効求人倍率
0.95倍 2.01倍

参考:厚生労働省 有効求人倍率

このように、全体の有効求人倍率(0.95倍)に比べて薬剤師は2.01倍と高い水準を誇っています。

そのため女性薬剤師は、結婚や出産などで一度職場を離れても転職や復職しやすいのです。

また、薬剤師の業務内容は体力仕事が少なく長く働ける傾向にあります。

まとめ:女性薬剤師は年収も待遇も良い

ここまで、女性薬剤師の年収事情とメリット・デメリットを解説してきました。

まとめ

  • 女性薬剤師は一般企業のOLに比べ年収が高い
  • 女性薬剤師はどの雇用形態でも一般女性と比べて給与が高い
  • 女性薬剤師はライフスタイルの変化にあった働き方ができる
  • 女性薬剤師は晩婚化傾向

女性薬剤師は、平均年収・働きやすさ共にトップクラス。

女性ならではの心遣いや気配りは、薬剤師業界にとって欠かせない存在です。

ぜひ、本記事を参考にしながら女性薬剤師を目指してみてはいかがでしょうか?

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