高時給で柔軟な働き方ができるパート薬剤師。
「自分に合う職場を見つけたい」
「どの転職サイトを使うべきか分からない…。」
上記のようにパートで働きたいけど、勤務先が決まらず迷っている薬剤師の方も多いのではないでしょうか?
今回は、パート薬剤師向けの転職サイトを3つに厳選してご紹介します。
転職サイトの選び方もお伝えするので、自分の希望にピッタリな職場を見つけることができるはずです。
本ページの総まとめ
- 手厚いサポートを受けられる転職サイトを利用するべき
- パートの求人保有数が多い「薬キャリ」「ヤクジョブ」「ファルマスタッフ」がおすすめ
- パートとして働く場合は社会保険の加入や扶養について把握しよう
薬剤師がパートで働く5つのメリット
薬剤師が正社員ではなく、パートで働くメリットは次の5つです。
5つのメリット
- ワークライフバランスの充実
- 社会貢献ができる
- 職場環境を学べる
- 転勤・異動がない
- 高時給で働ける
どのようなメリットがあるのか把握しておきましょう。
ワークライフバランスの充実
パート薬剤師として働く最大のメリットは、ワークライフバランスが充実しやすい点です。
正社員の場合は、残業や休日出勤があたり前になっている職場も存在します。
一方、パートの場合は定時ピッタリに退勤できますし、休日出勤はほとんどありません。
自分の好きな時間に働けて収入を得られるので、プライベートと仕事を両方楽しむことができます。
社会貢献ができる
パート薬剤師は、社会貢献ができるのでやりがいを感じながら働けます。
たとえば、調剤薬局の場合は、調剤や服薬指導を通して患者様の健康をサポートできます。
ドラッグストアであれば、お客様の健康相談に乗ったり、OTC医薬品を紹介したり薬剤師にしか出来ない仕事を全うし、やりがいを感じるでしょう。
専業主婦は、自宅で家事や育児に専念しているうちに、社会に取り残された印象を持つ方も多いです。
そのようなモヤモヤした感情を抱えている方は、パート薬剤師として働くと、今よりも充実したライフスタイルを送ることができます。
職場環境を選べる
パート薬剤師は、職場環境を選べる点もメリットの1つです。
実際に、自分で足を運んで「居心地が良い」「スタッフが気さくな人が多い」と感じた店舗でパート薬剤師を募集していれば応募できます。
自宅の近くや最寄りの駅の近く、保育園付近など自分が働きたいエリアで働ける点も大きな魅力です。
転勤・異動がない
パート薬剤師は、正社員のように転勤や異動がありません。
子育て中であれば、子どもの環境を変えることなく、同じ環境で働き続けられます。
また、夫の勤め先で転勤・異動がある場合に、大手の調剤薬局やドラッグストアで働いていれば、新し土地でも同じような業務をこなせるので負担が少ない点もメリットの1つ。
高時給で働ける
パート薬剤師は、一般のパートよりも2倍~3倍ほど高い時給で働けます。
パート薬剤師の求人は、時給2,000円前後が多く、人手不足のエリアは2,500円以上で働けるケースも。
仮に1日8時間働いて、月に22日出社した場合は、40万円以上の給料を受け取ることができます。
残業や休日出勤、転勤などの負担が一切なく、高収入を得られる点は最大の魅力と言えるでしょう。
パート薬剤師の求人探しに転職サイトを利用すべき理由
パート薬剤師の求人探しには、転職サイトを利用するべきです。その理由は下記の4つ。
4つの理由
- 最適な求人を紹介してくれる
- 手厚いサポートにより内定獲得率が高まる
- 人間関係や労働条件などの内部事情を把握している
- 時給交渉を代行してくれる
上から順に見ていきましょう。
最適な求人を紹介してくれる
転職サイトを利用すると、専任のキャリアアドバイザーが自分にピッタリの求人を紹介してくれます。
自分ひとりで仕事探しを進める場合は、サイトなどで莫大の求人情報の中から希望条件に合うものを探す必要があります。
本当に自分に合う職場なのか検討が付きにくく、迷っている間に求人掲載が終了するケースもあるでしょう。
転職サイトを活用すれば、適切な求人情報を厳選し、メールで送ってくれる便利なサービスも受けられます。
また、薬剤師専門の転職サイトであれば、薬剤師の就職・転職に精通したキャリアアドバイザーが在籍しているので、自分の希望に適した職場を見極めて紹介してもらえる点も嬉しいポイント。
手厚いサポートにより内定獲得率が高まる
転職サイトは、求人紹介のほか、模擬面接や書類の添削などさまざまなサポートを実施しています。
利用する転職サイトによってサポート内容は異なります。主なサポート内容をまとめたので参考にしてみてくださいね。
サポート内容
- 専任のキャリアアドバイザーに相談できる
- 自分の条件にあう非公開求人を紹介してもらえる
- 履歴書・職務経歴書の添削・アドバイスをもらえる
- 推薦状を送ってくれる
- 面接のサポートが受けられる
- 労働条件・年収交渉を代行してくれる
上記の手厚いサポートをすべて無料で受けられます。
とくに履歴書や職務経歴書の添削や模擬面接を受けることで、内定獲得率が飛躍的に高まるので利用すべきです。
人間関係や労働条件などの内部事情を把握している
転職サイトに在籍しているキャリアアドバイザーは、定期的に求人先の企業に訪問しています。
そのため人間関係や労働条件などリアルな情報まで知り尽くしているのです。
訪問した際に、社内の空気が悪いと感じた場合、求職者に紹介するのを控えたり、求人情報の掲載自体断ったりといった対応をしています。
「入社後に人間関係の派閥に気づいて後悔した」というよくある失敗事例を回避できるのも、転職サイトを活用すべき理由の1つです。
時給交渉を代行してくれる
転職サイトのキャリアアドバイザーは、時給交渉を代行してくれる可能性があります。
「求人情報には時給2,000と掲載されていたが交渉により、2,200円で契約してもらえた」といったケースも。
九州にきてからの転職はマイナビ薬剤師を利用、知らない土地での職探しにおいて…条件に合う会社探し→面接セッティング→時給交渉(↑)→内定辞退、全てしてくれます。結果、佐賀でも長崎でも毎日楽しい。今度担当さんに会える事になったので、ありがとうって言うのです。自分じゃ内定蹴るの辛いもんね
— フェン鳥栖tape (@arf28min) June 29, 2018
時給だけでなく「16時までに退勤したい」「週に3日ほど働きたい」など勤務条件を交渉してくれる点も転職サイトを利用するメリットです。
柔軟な働き方を実現するためには、転職サイトを利用した方が良いでしょう。
パート薬剤師向けの転職サイトの選び方
ここからは、パート薬剤師向けの転職サイトを選ぶ方法について解説します。
転職サイトの選び方
- パートの求人保有数を確認する
- 勤務先別の求人保有数を確認する
- フォローやサポートの充実度
上から順に見ていきましょう。
パートの求人保有数を確認する
転職サイトによっては、正社員のみ取り扱っている場合があります。
パートの求人情報が掲載されていない場合があるので、利用する前に雇用形態を確認しましょう。
公式サイトに掲載されている求人保有数は、一般公開している求人情報のみです。
ほとんどの転職サイトでは非公開求人を多く保有しているので、求人保有数だけで利用するサイトを判断しないようにしましょう。
勤務先別の求人保有数を確認する
勤務先別の求人保有数を確認しましょう。
薬剤師は、ドラッグストアや調剤薬局、病院、製薬会社などさまざまな職場で活躍できます。
転職サイトによって「ドラッグストアの転職・就職支援に強い」「調剤薬局に太いパイプがある」など強みが異なるのです。
まずはどの業種で働きたいのかを決めましょう。そして希望業種の支援実績が豊富で求人保有数の多い転職サイトを選んでくださいね。
フォローやサポートの充実度
転職サイトでは、求人紹介以外にさまざまなサポートを受けられます。
支援内容は、転職サイトによって異なるので受けたいサポート内容と照らし合わせて判断しましょう。
また、転職後にアフターフォローをしてくれる転職サイトもあります。
具体的には、現職を円満退職するためにアドバイスをくれたり、転職先に時給交渉してくれたりと至れり尽くせりなサポートも。
すべて無料で受けられるサポートですので、利用して納得のいく転職を成功させましょう。
パート薬剤師におすすめの転職サイト3選
転職サイトによっては、パートの求人を取り扱っていないケースもあります。
今回は、パートの求人保有数が多く、キャリアアドバイザーの質が高い転職サイトを厳選しました。
「どの転職サイトを利用すべきか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
非公開求人の保有数が圧倒的に多い「薬キャリ」
薬キャリは、薬剤師の登録者数が業界トップクラスの人気転職サイトです。
m3(エムスリー)グループが親会社ですので、医療業界に強いパイプがあります。非公開求人の保有数が圧倒的に多く、約4万件掲載しています。
一般で公開されると応募者が殺到してしまう好条件の求人を多く保有しているので、非公開求人をチェックするために登録している薬剤師の方も多いです。
パート求人数 | 9,400件以上 |
対応エリア | 全国 |
施設種類 | 調剤薬局・病院・企業・ドラッグストア |
高時給のパート求人が豊富「ヤクジョブ」
ヤクジョブは、時給3,500円以上の求人を多く保有している転職サイトです。業界最多級の6万件以上の求人を保有しているのはヤクジョブならではの魅力。パート・アルバイトの雇用形態のみで検索すると16,000件以上ヒットします。
キャリアアドバイザーの質が高さも抜きんでており、スキルや経験をヒアリングして、適正年収を教えてもらうことも可能です。利用者のライフスタイルやキャリアプランにあった最適な求人を紹介してくれるので、理想的な働き方を叶えられるでしょう。
パート求人数 | 16052件以上 |
対応エリア | 全国 |
施設種類 | 調剤薬局・病院・企業・ドラッグストア |
転職相談満足度96.5%以上「ファルマスタッフ」
ファルマスタッフは、転職支援21年の実績を持つ転職サイトです。転職相談満足度96.5%以上とコンサルタントのサポートに定評があり、納得のいく転職を成功できます。
全国に12拠点を持ち、地域密着の専任コンサルタントによる手厚いサポートを受けられます。コンサルタントは定期的に求人施設へ足を運び、職場の雰囲気や繁忙、人間関係まで把握しているので、転職後に後悔するリスクを減らせるメリットも。
パート求人数 | 非公開 |
対応エリア | 全国 |
施設種類 | 調剤薬局・病院・企業・ドラッグストア |
【調剤薬局・ドラッグストア】パート薬剤師の仕事内容
パート薬剤師の仕事内容は、業種によって異なります。
ここでは調剤薬局とドラッグストアの2つの業種にわけて解説。パート薬剤師になる前に、具体的な仕事内容を把握しておきましょう。
調剤薬局
調剤薬局の仕事内容は下記の通りです。※勤め先によって異なります。
- 処方箋の受付
- 処方監査(アレルギー・薬歴の確認)
- 過去・現在の服薬状況の確認(お薬手帳の確認)
- 調剤
- 薬の服薬指導・相談
調剤薬局は、人手不足が深刻化している場合が多く、高時給で募集しているケースも少なくありません。
また、ブランクがあっても受け入れてくれる企業が多い傾向にあります。
求人情報に「ブランク有り・未経験歓迎」と記載されている場合は、入社後のフォロー体制が整っているので安心して働くことができます。
一方、「経験者歓迎」の場合は即戦力のある薬剤師を求めているので、自信のある人のみ応募しましょう。
ドラッグストア
ドラッグストアで働くパート薬剤師の仕事内容は、下記の通りです。
- OTCの説明・販売
- お客さんの健康相談
- 服薬状況の確認
- 病院から処方されている薬とOTCの飲み合わせの相談
- 服薬指導
- サプリメントや生活用品の商品案内
- 商品の品出し・レジ打ち
多店舗展開が活発化しているドラッグストアは、薬剤師の人材を確保できない店舗が多くあります。そのため、高時給で薬剤師を募集する企業も多いです。
ドラッグストアは、扱う品目が多いので薬学以外の知識も習得する必要があります。商品の陳列や品出しなど業務内容は多岐にわたります。
パート薬剤師になる前に知っておくべき基礎知識
パート薬剤師になる前に把握しておくべき基礎知識について解説します。
- 社会保険の加入
- 年収と扶養控除
- 育休・産休をとるための条件
- 時給相場
上から順に見ていきましょう。
社会保険の加入
年収160万円以上で一定の条件を満たす場合、厚生年金や健康保険へ加入できるようになりました。
パート薬剤師の社会保険加入要件は下記の通りです。
- 1週間の勤務時間が20時間以上
- 月収約8万8000円以上(年収106万円以上)
- 同じ職場に1年以上勤務(見込みも含む)
- 勤務先の従業員が501人以上
- 従業員が500人以下の会社で、社会保険加入を労使が合意している
- 学生ではない
社会保険に加入した場合、給与から天引きされるので手取りは少なくなります。しかし将来的に年金額があがる点は大きなメリットです。
条件を満たせばパート薬剤師も社会保険への加入ができるので、職場を選ぶ際に確認しましょう。
配偶者控除
妻の年収額が一定数に収まれば、夫が38万円の配偶者控除を受けられます。
そのため夫の扶養に入るために、働く時間を調整している薬剤師も多いようです。
妻の年収が130~140万円前後になる場合は注意しましょう。
参照文献:国税庁「 配偶者控除」
有給休暇
パート薬剤師も有給休暇は、正社員と同様に与えられます。
基本的に、勤務開始から半年経過したタイミングで有給休暇が付与される場合が多いです。
しかし1週間の労働時間が30時間以内であれば、付与される日数が変わるので下記を参考にしてみてくださいね。
画像引用:ヤクジョブ.com
育休・産休
パート薬剤師も、正社員と同様に育休・産休を取得できます。
しかし取得するには、下記の条件を満たしておく必要があるのでご確認ください。
正式名称 | 条件 | 期間 |
産前産後休業 | 出産する人はだれでも取得することができる | 産前6週間~産後8週間 |
育児休業 |
|
産後から子どもが1歳になるまで |
産休は、基本的に条件はほとんど設けられていません。
一方、育休は雇用条件が設けられているので取得できるのかを勤め先に確認する必要があります。
時給相場
厚生労働省の調査によると、パート薬剤師の全国的な時給相場は、2,200円です。
ただし、都会と地方によって時給相場が多少異なるので、下記の表を参考にしてみてください。
エリアごと | 時給相場 |
都心部 | 東京:2,372円
神奈川:2,231円 京都:2,061円 |
地方 | 青森:2,526円
山梨:2,560円 静岡:2,388円 |
地方はパート薬剤師の人材を確保しにくいため、高時給で求人を掲載している企業が多い傾向にあります。
一方都心部は、パート薬剤師が多く時給相場である2,200円前後の求人でも求職者が集まるようです。
職場を選ぶ際には、働くエリアの時給相場に見合っているかを確認することが大切です。
パート薬剤師向けの転職サイトに関するよくある質問
パート薬剤師になる前に知っておきたいこともあるかと思います。
ここでは、パート薬剤師の転職サイトにまつわるよくある質問にQ&A形式で回答するので、疑問や不安を払拭しましょう。
FAQ
- 転職サイトとハローワークはどちらを利用するべき?
- 20年のブランクがあるけどパート薬剤師になれる?
- どの転職サイトを利用するべき?
気になる項目からチェックしてみてくださいね。
Q.転職サイトとハローワークはどちらを利用するべき?
A.転職サイトを利用した方が良いでしょう。
ハローワークは、厚生労働省が運営しており、さまざまな職の求人を取り扱っています。そのため、薬剤師の転職に関して精通している訳ではありません。
一方、転職サイトは薬剤師の転職に特化しており、元薬剤師のキャリアアドバイザーも多く在籍しています。
専門性の高いキャリアアドバイザーにサポートしてもらえるので、内定獲得率が高かったり、入社後の後悔を防げたりといったメリットも。
Q.20年のブランクがあるけどパート薬剤師になれる?
A.問題なくパート薬剤師として活躍できます。
パート薬剤師を募集する企業の大半は、人手不足が深刻化している状態です。
ブランクがある主婦層を受け入れる体制が整っていることがほとんどですので、安心して働くことができるでしょう。
入社後に研修を受けられたり、マニュアルが完備していたりと安心して働けるのでブランクがあっても気になさらず前向きに応募してみてくださいね。
どうしてもブランクが心配の方は、キャリアアドバイザーに相談して入社後のフォロー体制が万全な職場を紹介してもらいましょう。
Q.どの転職サイトを利用するべき?
A.薬剤師専門の転職サイトを利用しましょう。
併せて、自分の希望する業種・パート求人の保有数が多い転職サイトを選んでくださいね。
パート薬剤師向けの転職サイトは、「薬キャリ」「ヤクジョブ」「ファルマスタッフ」の3つです。
1つに絞って登録するのではなく、2~3つを併用した方が非公開求人を多く把握できるのでおすすめです。
まとめ|パート薬剤師になるために転職サイトを活用しよう
パートの求人を多く保有している転職サイトを活用すると希望に合う職場を見つけられるはずです。
転職サイトのキャリアアドバイザーのサポートを受けることで、面接の練習や履歴書の添削など万全に整えられます。
事前準備を徹底すれば、内定獲得率が飛躍的に向上するので積極的に活用しましょう。
本ページのおさらい
- 手厚いサポートを受けられる転職サイトを利用するべき
- パートの求人保有数が多い「薬キャリ」「ヤクジョブ」「ファルマスタッフ」がおすすめ
- パートとして働く場合は社会保険の加入や扶養について把握しよう
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