高時給で柔軟な働き方ができる派遣薬剤師。
「今より高年収を獲得するために派遣薬剤師になりたい」
「未経験だけど派遣薬剤師として働ける?」
上記のように派遣薬剤師に憧れ、初めての派遣登録に不安を抱く人も多いでしょう。
結論から言うと、実務経験のない薬剤師が派遣として働くのはおすすめできません。
ただし『未経験OK』の派遣先に限り、実務経験がなくても働けます。
今回は、未経験の薬剤師が最適な派遣先を選ぶ方法を徹底解説!
派遣薬剤師になりたい人が利用すべき転職エージェントもまとめました。
気になる転職エージェントに登録をして、市場では出回らない好条件の非公開求人をチェックしましょう。
本ページの総まとめ
- 実務経験がない業種での派遣薬剤師はおすすめできない
- OTC・調剤業務のない派遣先なら働ける可能性がある
- 派遣薬剤師は高時給だが業務が多く、過労状態になる場合もある
- 派遣先に直接交渉ができる転職エージェントを活用すれば派遣として理想的な働き方ができる
派遣薬剤師に求められる能力とは?派遣薬剤師が高時給の理由!
「派遣薬剤師は、時給が高すぎて裏がありそう…。」と不安視する薬剤師の声も耳にします。
派遣薬剤師の求人情報では、時給相場3,000~3,500円とほかのアルバイトと比較すると4倍ほど高い設定です。
どうして高時給で働けるのかを知ることで、派遣薬剤師に求められているスキルが明確になるのでご確認ください。
中長期的に働いてくれるため採用コストを削減できる
企業の経営者は、採用コストを削減したく派遣薬剤師を募集するケースも。
正社員やアルバイトなどで薬剤師を募集することで、下記のように莫大な広告費と社員の時間と労力がかかります。
- 求人募集(広告費)
- 履歴書の確認
- 応募者への合否・面接案内連絡
- 面接
- 職場見学
- 内定出し
- 条件交渉
派遣薬剤師がいれば、上記の採用コストをカットできるのです。さらに、多くのコストと手間をかけてようやく確保できた人材も半年で辞めてしまうこともあります。
人材派遣会社から採用した方がトータルコストが安いのです。そのため高い時給が発生しても派遣薬剤師を求める企業が多い傾向にあります。
即戦力として働ける薬剤師の人材確保
地方は、都会よりも薬剤師の人材不足が深刻化しています。正社員として働いてくれる薬剤師が見つかるまでに莫大な広告費などの採用コストがかかってしまうのです。
そのため正社員が見つかるまでの間の繋ぎとして即戦力のある派遣薬剤師を募集しています。
経営側としては、高時給を支払ってでも、マルチに業務を遂行できる薬剤師を求めているのです。
未経験で派遣薬剤師になるのはおすすめできない理由
ひとくちに「未経験」といっても、下記の2つのケースがあるかと思います。
- 希望職種での業務経験がない
- 派遣として働いたことがない
ここでは、ケース別に未経験からの派遣薬剤師がおすすめでない理由を解説します。
希望業種が未経験の場合
希望職種が未経験の場合は、派遣として働くのはおすすめできません。
その理由は、企業側が派遣薬剤師を即戦力として募集しているからです。
たとえば、調剤経験がない薬剤師が調剤薬局に派遣として働く場合、仕事についていけず大きなストレスを抱えることになり得ます。
パートや契約社員などで業務経験を積んでから派遣薬剤師になると良いでしょう。
派遣として勤めた経験がない場合
派遣として勤めた経験はないが、希望業種の経験がある場合は問題なく働けます。
出産や介護などでブランクがあったとしても、業務経験があれば少し研修を受けただけですぐに即戦力として働けるはずです。
とはいえ、派遣としての勤務経験がない場合、下記のような不安を抱えている薬剤師の方もおられるでしょう。
「ブランクがあるから仕事についていけるのか不安」
「派遣への風当たりが強いって聞いたけど本当?」
上記の不安がある方は、薬剤師専門の大手転職エージェントを利用して、派遣先を選んでください。
大手転職エージェントは、取り扱っている求人数が豊富なうえに、企業との太いパイプがあります。
そのため企業の内部情報まで把握しており、人間関係のトラブルがないか、研修制度が充実しているかなど知り尽くしているのです。
派遣薬剤師にとって最適な職場環境である企業を紹介してくれるので、大手転職エージェントをフル活用しましょう。
未経験の薬剤師が派遣として働く方法4つ
未経験の薬剤師が派遣として働くポイントをまとめました。
- 入社後の研修が充実している企業を選ぶ
- 派遣未経験社は高時給求人を避ける
- 調剤業務のない派遣先を選ぶ
- 薬剤師専門の転職エージェントを利用する
未経験薬剤師が少しでも快適な職場で働けるよう、上記の3つのポイントをお含みおきください。
入社後の研修が充実している企業を選ぶ
「派遣経験がない薬剤師」と「希望業種における業務経験がない薬剤師」いずれにせよ、入社後の研修が充実している企業を選ぶべきです。
研修がない企業は、様々な業務を未経験薬剤師に無理に押し付けたり、多忙過ぎて残業や休日出勤が当たり前だったりといったブラックなケースも。
研修制度が充実していれば、未経験でもある程度、研修期間に慣れることができます。
入社後の研修やマニュアルが充実している「大手ドラッグストア」や「大手調剤薬局」を選ぶと良いでしょう。
大手企業は、派遣薬剤師を多く採用しているので、社員が対応に慣れており、手厚いフォローを受けながら仕事ができます。
派遣未経験社は高時給求人を避ける
高時給求人の大半は、業務内容が過酷で残業が多かったり、休日出勤が当たり前になっていたりします。
そのため派遣薬剤師がすぐに辞めてしまい次の人材確保を急ぐ必要があり、高時給で募集しているケースも。
派遣薬剤師の時給はエリアによって大きく異なりますが、3,000~3,500円が相場です。
時給5,000円以上の求人は、「業務量が多い」または「人間関係が良好ではない」可能性があるので注意しましょう。
OTC医薬品や調剤業務のない派遣先を選ぶ
OTC医薬品や調剤業務のない派遣先であれば、薬剤師経験がなくても業務を遂行できます。
OTC医薬品や調剤業務は、専門性が高く実務経験がなければ足を引っ張ることとなるでしょう。
しかし上記の業務がない職場であれば、派遣として働くことができます。求人を探すときに「OTC」「調剤併設型」のチェックを外して検索してくださいね。
調剤薬局とドラッグストアの二役を担う店舗の場合は、調剤業務で躓きやすいので、調剤併設型ではないドラッグストアを選ぶと良いでしょう。
薬剤師専門の転職エージェントを利用する
未経験薬剤師は、人材派遣のプロである転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談しながら進めるべきです。
転職エージェントは、自分にあった風土の職場や入社後のフォロー体制が整った職場を紹介してくれます。
未経験でも無理なく働ける職場を厳選し、勧めてくれるので入社後に後悔するリスクを回避できるでしょう。
また、大手の転職エージェントは交渉力に優れたキャリアアドバイザーが在籍しているので、勤務条件や時給を代理交渉してくれるケースも。
理想的な働き方ができるので、優秀なキャリアアドバイザーが在籍する転職エージェントを活用してくださいね。
薬剤師の派遣求人が豊富な転職エージェント3選
ここでは、派遣求人を豊富に保有している転職サイトを3つに厳選してご紹介します。
転職エージェント | 派遣求人保有数 | 特徴 |
ファルマスタッフ | ◎
4,000件以上 |
|
薬キャリ | 〇
650件以上 |
|
お仕事ラボ | ○
800件以上 |
|
全国15拠点で地域密着型サービスを展開「ファルマスタッフ」
ファルマスタッフは、満足度96.5%の実績と業界最大級の求人数を誇る転職エージェントです。
全国に12拠点を構えており、地域密着で職場を徹底リサーチしてくれます。各エリアの情報を知り尽くしているので、地方在住の方も安心して利用できるでしょう。
年収600万円以上の高年収案件を12万件以上保有している点もファルマスタッフの魅力の1つ。
「18時までの職場の求人」や「土日休みの求人」が圧倒的に多く、柔軟な働き方ができるため利用者満足度が高いエージェントです。
薬剤師の登録者数・成約数ともにNo.1「薬キャリ」
薬キャリは、医療業界専門のエムスリーグループが運営している薬剤師特化型の転職エージェント。
薬剤師の登録者数No.1の実績を持ち、業界に精通したコンサルタントによる手厚いサポートを受けられます。
年間 20,000人以上の薬剤師が転職に利用しており、コンサルタント満足度は驚異の95%。
希望に合わない条件の転職先があれば、コンサルタントが職場に直接交渉してくるので納得のいく転職を成功できます。
優秀なコンサルタントが在籍・派遣薬剤師専門「お仕事ラボ」
お仕事ラボは、調剤薬局やドラッグストア、製薬関連、病院への求人数を多く保有する派遣薬剤師専門の転職エージェントです。
創業30年・全国300店舗以上ある薬局を運営する株式会社アイセイ薬局の子会社である「株式会社AXIS」が運営。
電話やメール連絡で完結させるのではなく、対面での丁寧なヒアリングを強みとしています。
親身になって相談に乗ってくれるので、転職先の要望が固まっていない人でも気軽に相談できるエージェントです。
未経験で派遣薬剤師になる前に押さえておきたい注意点
未経験で派遣薬剤師になる場合は、次の3つを押さえておきましょう。
- 基本的に休みが取れない
- 雇用契約が遵守されない場合がある
- 業務内容が多く、過労状態になる可能性がある
派遣として働く欠点が見えてくるはずですので、上から順にチェックしてくださいね。
基本的に休みが取れない
実務経験のない薬剤師は、研修をしてもらったり、1から指導を受けたりと「派遣先に迷惑をかけている」と悩む方が多いようです。
即戦力として配属された職場で迷惑をかけ、さらに休みをもらうのは気が引けると考える人も。
上記のように、休みたくても休めない状況にある点は、はじめから知っておくべきです。
雇用契約が遵守されない場合がある
派遣先が雇用契約を遵守しないケースがあります。
派遣薬剤師を募集する企業は基本的に人手不足が深刻化しているので、残業や休日出勤が多い傾向に。
雇用契約上、残業なし・休日出勤なしとなっていても守られない場合があるので注意しましょう。
最悪の場合「正社員としての働き手が見つかったので派遣薬剤師との契約を中断したい」と申し出る企業も少なくありません。
力を持っている大手転職エージェントを利用していれば、そのような際に企業へ交渉や説得をしてくれます。
業務内容が多く、過労状態になる可能性がある
繰り返しになりますが、派遣薬剤師の求人を出す企業は、仕事量に見合った人材確保ができていません。
そのため入社後すぐに多くの業務を任されたり、休みが取りづらかったりするケースも。
過労状態のまま頑張り続けるのではなく、ハッキリと伝える勇気がなければ派遣薬剤師は向いていないかもしれません。
また、新しい業種にチャレンジする場合は、業務知識を身につける必要があります。
病院や調剤薬局、ドラッグストアなど職場によって業務内容は大きく異なるので、これまでのスキルや知識がほとんど役に立たない場合もあるのです。
派遣薬剤師は、『仕事が忙しい上に、覚えることもたくさんあって大変』という点を押さえておきましょう。
まとめ|未経験の薬剤師が派遣として働くのは簡単ではない
希望業種の業務経験がない場合は、派遣薬剤師として働くことをおすすめできません。
その理由は、派遣薬剤師は即戦力を期待されるため仕事についていけず、ストレスを抱えてしまうからです。
企業側は、高時給で雇う分、即戦力として働ける薬剤師を求めています。
実務経験がなければ期待に応えられないので、パートや契約社員などで一度、経験を積んだうえで派遣として働きましょう。
一方、希望業種の実務経験はあるが派遣経験がない薬剤師は、基本的にどこへ派遣されても通用します。
大手転職エージェントに登録をして自分にピッタリな職場を紹介してもらってくださいね。
コメント