派遣薬剤師にデメリットってある?なる前に知っておきたい5つの心構え

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「派遣薬剤師のデメリットは?」
「派遣で働く前に注意すべき点は?」

派遣薬剤師は、正社員よりも自由な働き方ができるのが魅力です。しかし、派遣薬剤師にはメリットだけでなくデメリットも存在します。

そこで本記事では、派遣薬剤師になる前の心構えと注意点を解説、不安や疑問を解決していきましょう。

この記事を読むことで、派遣のデメリットを知り後悔のない働き方ができるようになるはずです。

この記事で分かること

  • 派遣薬剤師のデメリット
  • 派遣薬剤師のメリット
  • 派遣薬剤師のデメリットへの対処法
  • 派遣と正社員・パートとの違い
  • 派遣で働くまでの流れ
目次

【結論】派遣薬剤師のデメリットは5つ

デメリット

まずは、派遣薬剤師のデメリットについてみていきます。

以下では、派遣薬剤師の5つのデメリットを知り派遣開始前の心構えとして覚えておきましょう。

派遣薬剤師5つのデメリット

  • 派遣期間が決められている
  • 勤務地が離れていく可能性がある
  • 即戦力が求められるため実力がないと嫌われる
  • スキルの有無で時給が決まる
  • キャリアアップは期待できない

派遣期間が決められている

派遣は、厚生労働省の「労働派遣法」の改訂により1カ所の事業所につき、最長でも3年までの雇用期間しか設けられていません。

また、契約時の内容にもよりますが多くの場合、3ヶ月〜6ヶ月くらいの派遣期間の事業所がほとんどのようです。

さらに、派遣は必要なくなれば真っ先に契約を切られてしまう可能性が高い働き方。
1ヶ月前には、企業側に契約打ち切りの通告義務はあるものの、次の派遣先を探すのにも時間がかかります。

このように、派遣薬剤師は雇用が不安定な働き方だといえるでしょう。

ちなみに、派遣契約から直接雇用になれる「紹介予定派遣」という働き方もあります。

紹介予定方派遣とは

紹介予定派遣とは、直接雇用への登用を前提とした働き方です。
最長で6ヶ月まで勤務し、双方の条件に合意が得られれば直接契約を結びます。
派遣から直接雇用で働きたい人にとっては、おすすめの働き方です。

勤務地が離れていく可能性がある

派遣の場合、さまざまな職場を渡り歩いていくのが一般的です。

そのため、派遣先をコロコロ変えていると勤務地がどんどん離れていき、通勤距離が長くなる可能性があります。

通勤距離が長くなれば、時間もかかるうえに交通費もかかります。

交通費が出るか出ないかは、派遣会社によりますが多くの場合、通勤費用は出ないことが多いでしょう。

一つの職場に長く勤められないのは、派遣の宿命だといえるのです。

即戦力が求められるため実力が無いと嫌われる

派遣は、基本的に正社員、パート・アルバイトよりも高い時給が魅力です。

しかし、時給に見合った働き方をしないと社員から嫌われてしまう可能性があります。
即戦力にならないのに高い時給をもらっている、派遣に対して社員は良い気がしないのは当然でしょう。

逆に、能力があり即戦力になる派遣薬剤師は非常に喜ばれます。

また、働く前に研修や事前講習もない企業が多いので、環境に早く慣れる柔軟性も求められるでしょう。

このように、派遣薬剤師には即戦力が求められる働き方です。

スキルの有無で時給が決まる

先述の通り、派遣は時給が高い働き方です。

しかし、スキルや経験がないと時給は低くなる場合が多いでしょう。
また、派遣されてからの時給が上がるタイミングは契約更新時や派遣先を変える以外は、なかなか難しいようです。

時給アップの交渉時には、自分のアピールポイントを分析し、派遣先ではなく派遣会社に相談してみるのが良いでしょう。

キャリアアップは期待できない

キャリアアップを目指すなら、派遣はおすすめできない働き方です。

なぜなら、派遣は一つの職場に長く勤められないので責任のある仕事や、役職には付けないという特徴があります。

そのため派遣は「生きるためのお金稼ぎ」くらいに思ってキャリアアップは期待しないほうが良いでしょう。

ただ、派遣で働いたことによる経験とスキルは身に付くので、スキルアップはできます。

派遣薬剤師のメリット

メリット

派遣には、デメリットだけでなくメリットもあります。

以下では、派遣薬剤師として働くメリットを4つ紹介していきましょう。

派遣薬剤師のメリット

  • パート・アルバイトよりも高時給
  • プライベートを優先しやすい
  • 責任の軽さ
  • 嫌ならすぐに辞められる

パート・アルバイトよりも高時給

派遣の時給は、パート・アルバイトよりも高いのがメリットです。

時給は、地域差がありますが一般的にパート・アルバイトの場合、平均時給は2,200円になります。
一方で、派遣薬剤師の時給相場は2,500円〜3,000円であることが多いようです。

また、スキルや経験があれば時給が3,000円を超えてくることもあるでしょう。

このように、派遣薬剤師の魅力は高時給であるといえます。

プライベートを優先しやすい

派遣の仕事は、勤務地・勤務時間・職種などの条件から選ぶことができます。

ライフスタイルに合わせて柔軟に働き方をシフトすることができるので、プライベートを優先した働き方ができるでしょう。

また、正社員のように休日出勤や残業はほぼありません。

そのため、体力的・精神的にも楽な働き方が可能です。

責任の軽さ

派遣でも正社員でも働く以上は、自分の仕事に対する責任が発生します。

しかし、正社員の場合は企業の業績が悪いと責められたり、責任のある仕事を任されるなどプレッシャーが大きいです。

一方で、派遣は派遣先の企業の業績が悪くても時給はきちんと払われますし、仕事内容もあらかじめ契約時に合意した仕事をこなしていれば問題ありません。

派遣は、与えられた仕事をこなしていれば理不尽なことで責められるようなことはないのです。

ただ、正社員も派遣も責任感を持って仕事をすることは大切なので、派遣だからといって高を括らないようにしましょう。

嫌ならすぐに辞められる

派遣薬剤師として働いていると、さまざまな職場を経験します。
中には「自分には合わないな」と思う職場もあるでしょう。

正社員であれば、そのような状況になっても簡単に辞めることができないのがデメリットです。

しかし、派遣であれば嫌な職場に当たってしまったときは、比較的簡単に辞めることができます。

また、派遣先でのトラブルや悩み事などは、派遣会社がサポートしてくれるのもメリットだといえるでしょう。

派遣薬剤師のデメリットはこう解決しよう!!

派遣のデメリット対処法

派遣薬剤師のデメリットを解決する方法はあるのでしょうか?

以下では、派遣のデメリットの対処法を解説していきます。

キャリアや正社員との違いは割り切る

派遣のキャリアアップが出来ない点や正社員との格差といったデメリットは、正直言って割り切って働くしかありません。

こればかりは、派遣のデメリットであり裏を返せば派遣の良いところでもあるのです。

キャリアアップしたいのであれば、正社員の方が確実にキャリアを積み重ねていくことができます。
また、ボーナス(賞与)に関しても正社員の方が期待できるでしょう。

そのため、派遣と正社員の違いをよく理解した上で、派遣で働く選択をしてください。

働く環境はいくらでも変えられる

派遣先の雰囲気や仕事内容が合わなかった場合は、いくらでも解決方法はあります。

派遣会社に相談することで、部署を変えてもらったり、派遣先を変えてもらえるなどの対応をしてくれるでしょう。

一番良いのは、派遣会社の担当コンサルタントにあらかじめ「雰囲気が良くない職場では働きたくない」「残業がない職場がいい」など条件を伝えてください。

そうすることで、未然に働く環境を整えることができます。

高時給を狙うならスキルアップが必要

高時給で働きたいならスキルアップを身につけましょう。

派遣会社によっては、定期的に研修会や講習会を実施している企業もあります。
また、自主的に資格や専門知識の勉強をするのもスキルアップする方法です。

習得したスキルは、時給アップの交渉の際に大きな判断材料となるでしょう。

スキルを積むことで時給アップするだけでなく、職場でも即戦力として喜ばれます。

派遣と正社員・パートの違い

正社員と派遣は何が違う?

派遣と正社員・パートの違いは、具体的に何が違うのでしょうか?
大きな違いは、雇用主が派遣会社であるか企業なのかですが、他にもさまざまな違いがあります。

自分に合った働き方を選択するためにも、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

給与

まずは、給与についてですが派遣・パートは時給制で正社員は、月額固定給で給与が支給されます。

派遣の時給はパートよりも高く、正社員と同じ時間働けば正社員の月額の給与を追い越してしまう可能性もあるでしょう。

しかし、派遣は派遣先の企業の業績が良くてもボーナスの支給対象外となります。
また、正社員は勤務年数を重ねるごとに順調に昇給していくのに対し、派遣は時給が上がりづらいという側面もあるのです。

ただ、派遣でも仕事で認められれば昇給(時給アップ)の可能性は十分にあります。

仕事内容

派遣薬剤師も正社員・パートも仕事内容に関しては「投薬」や「調剤」がメインになります。
また、ドラッグストアであればお客様の相談にのってOTC販売業務を担当することもあるでしょう。

ただ、派遣やパート薬剤師は売り上げ管理や在庫管理などの重要な仕事は任せられることはありません。
そうった仕事は、正社員が請け負うことがほとんどです。

また、派遣薬剤師は契約した業務以外の仕事をやる必要もありませんし、派遣先も契約外の頼めないことになっています。

そのため、派遣やパート薬剤師は正社員よりも責任やプレッシャーなく、仕事がしやすいといえるでしょう。

社会保険

正社員はフルタイムでの勤務が基本となるため、社会保険への加入は企業側の義務として定められています。

パート・アルバイトの場合は、1日または1週間の労働時間および1か月の出勤労働日数が、通常の労働者(正社員)の4分の3以上であれば厚生年金や健康保険への加入対象となるのです。

派遣の場合、派遣元の会社と雇用契約を結んでいるので、派遣された企業の社会保険には加入できません。
派遣社員は、以下の条件を満たすことで社会保険への加入が可能となります。

  • 1週間の所定労働時間が20時間以上であること
  • 契約期間が2ヶ月以上の見込みであること
  • 賃金が月額8.8万円(年収106万円)以上であること
  • 学生ではないこと

これらの条件を満たすことで、派遣会社の社会保険に加入できるのです。

また、2ヶ月以内の雇用期間であっても更新によって契約が延長になった場合は、更新した日から社会保険に加入することができます。

福利厚生

正社員は、企業によって異なりますが産休・育休・家賃補助など充実した福利厚生があります。

パート・アルバイトの場合も正社員ほどではありませんが、働いている企業の福利厚生を活用できます。

一方で、派遣社員は派遣元の企業の福利厚生が適応されるのが特徴で、具体的な内容は派遣会社によってさまざま。
一昔前までは「派遣社員の福利厚生は手薄」というイメージでしたが、派遣社員の満足度向上のために現在ではレジャー施設の割引券やスキルアップのための教育プログラムなどがあります。

また、産休や育休、有給休暇についても一定の条件を満たすことで活用できるでしょう。

派遣会社を選ぶ際には、福利厚生にも注目してみてください。

有給休暇

正社員の休日は、会社の就業規則や企業カレンダーで決められており、有給に関しても勤務年数に応じて取得していきます。

パート・アルバイトは、週1回または4週に4日の法定休日は必ず取得させなければなりません。
また、有給休暇は勤続期間が半年以上で全労働日の8割以上を満たすことで有給が与えられるのです。

派遣社員の場合は、派遣先が変わっても同じ派遣会社に半年以上所属していれば有給の対象となります。
ただし、パート同様に8割以上の出勤が条件です。

このように、正社員・パート・アルバイト・派遣、どの雇用形態でも一定の条件を満たせば有給が発生することを覚えておきましょう。

派遣薬剤師で働くまでの流れ

登録〜就業開始まで

派遣薬剤師を検討している方は「どうやって登録すればいい?」「仕事を始めるまでの手順が分からない」と不安に思う方も多いでしょう。

以下では、派遣で働くまでの流れについて解説しています。

派遣で働くまでの流れ

  1. 派遣会社に登録
  2. 希望条件のヒアリング
  3. 派遣先紹介
  4. 派遣先との面談
  5. 条件の合意
  6. 就業スタート

1.派遣会社に登録

派遣の仕事を探すには、まず派遣会社への登録が必要です。

派遣の仕事は、登録者のみに紹介されるシステムになっています。
また、登録したからといってすぐに仕事を探して働く必要もありません。

いい条件の派遣先を見つけた時に直ぐに応募できるように、登録だけ済ませておくのがいいでしょう。

登録方法は、派遣会社によって異なりますが主に直接派遣会社に来社するか、電話、又はWebサイトからの3つの方法があります。

Web登録の際には、あなたの職歴や簡単なプロフィールを入力する項目があるので、正しく入力してください。

2.希望条件のヒアリング

派遣会社への登録が終わったら、コンサルタント担当者が薬剤師に付きあなたの今の状況や希望条件をヒアリングしていきます。

基本的に、対面での面談となり所要時間は1〜2時間です。
遠方にお住まいの方は、電話での面談になる可能性もあるでしょう。

また、スキルチェックと呼ばれる働く上での能力を確認する派遣会社もあり、薬剤師のスキルを活かせる派遣先を見極めます。

希望条件の参考例としては、以下の項目を事前に考えてみましょう。

  • 希望する職種
  • 勤務日数・時間
  • 残業
  • 勤務地
  • 時給

以上の項目から、自分が最も譲れない条件や「ここは多少、譲歩してもいい」というような条件の優先順位を明確にしておくのがおすすめです。

3.派遣先紹介

コンサルタントが希望条件をヒアリング後、あなたの希望条件やスキルにあった仕事をいくつか紹介してくれます。

また、自分が気になる派遣先があればコンサルタントと相談して応募することも可能です。

派遣会社には、独自の非公開求人を保有しており通常は閲覧できないような求人があります。
そのような求人と希望条件やスキルがマッチングすれば、非公開求人を紹介してくれるでしょう。

4.派遣先との面談

派遣先への応募が完了したら、派遣先と面談をしていきます。

面談は、派遣先への職場見学も兼ねているので職場の雰囲気や詳しい仕事内容を説明してくれるでしょう。

また、面談は入職後にギャップが生じないようにするために行われます。
実際に働き始めて違和感を感じないように、疑問に思うことはしっかりと質問し解消しておくようにしてください。

5.条件の合意

時給や仕事内容などの勤務条件を派遣先と交渉し、双方の合意の上で労働契約を結びます。

交渉は、基本的にコンサルタントが行うので求職者は納得し、書面にサインなどをするだけです。

また、契約の途中で契約や労働条件を変更する場合も、双方の同意が必要なので、派遣先が一方的に条件を変更することはできません。

派遣労働者は、不利益な解雇や契約解除を受けないように「労働契約法」で守られています。

6.就業スタート

双方の契約条件が合意したら、いよいよ就業スタートです。

就業開始後も、相談したいことや職場での悩みなどがあれば、コンサルタントがサポートしてくれます。

はじめての派遣は、不安や緊張はつきものです。

コンサルタントと相談しながら安心して働ける派遣先にしていきましょう。

まとめ:派遣薬剤師はデメリットも把握しよう

派遣薬剤師で働く

ここまで、派遣薬剤師のメリット・デメリット、正社員との違いについて解説してきました。

まとめ

  • 派遣薬剤師は時給が高い(スキルによって左右される)
  • 雇用が不安定になりやすい
  • キャリアアップしたいなら派遣よりも正社員
  • 派遣を探すには、まずは派遣会社に登録

派遣薬剤師は、雇用の不安定さや正社員との待遇格差などのデメリットも残念ながらあります。

しかし、派遣は職場での人間関係の悩みや仕事のプレッシャーを感じづらいといったメリットもあり、一長一短です。

この記事で、派遣薬剤師のメリット・デメリットを把握し、自分に向いているのかを改めて考えてみましょう。

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