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発達障害とワーキングメモリの関係とは?具体例やサポートのポイント7つをご紹介

 

発達障害とワーキングメモリの関係とは?具体例やサポートのポイント7つをご紹介

 

 

4:読み書きや計算が苦手になる

読み書きや計算が苦手といった特徴も見られます。これは発達障害の子どもに見られる特徴にも近いです。発達障害の子どもも読み書きや計算などの複数の動作を同時にする作業が苦手な傾向にあります。

 

同時に複数の作業を行う「読み書き計算」は、ワーキングメモリが深く関連しているのでしょう。

5:人と上手に会話ができない

人と上手に会話ができないといった特徴も挙げられます。これは、「忘れっぽい」という特徴と関係しています。ワーキングメモリが低いと忘れっぽいので、会話していた内容を忘れてしまったり、話が脱線してしまうことが多いです。

 

聞いているつもりでも話を上手く整理できず、人に聞き返したり聞き間違いをしてしまうことが多いでしょう。

 

6:空気の読めない行動をとってしまう

感情の切り替えが上手にできず、空気の読めない行動をとってしまうところもあります。ワーキングメモリが低いと、短期で記憶した情報を上手く処理することができず、捨てきれなかった情報が頭に残ってしまいます。

 

情報が残ったまま次の行動へ移るのが難しく、結果的に次の行動への切り替えができず、場違いな行動をとってしまうのです。

7:以前の話の内容を話し続けてしまう

ワーキングメモリが低いと記憶の削除が苦手で、新しい情報を取り入れにくくなります。「連続して会話を続けることができる」というのも無意識のうちに、記憶の削除と記憶の更新を行っているからできる動作なのです。

 

しかし、ワーキングメモリが低いと上手く記憶の削除ができず、以前の話の内容を話し続けてしまうのです。

 

8:すぐに次の行動に移せない

ワーキングメモリが低いと情報の整理が苦手で、次の行動への切り替えが困難になります。すぐに次の行動に移すことができないというのも、情報の整理が上手くできず混乱してしまうため、今やっていること次にやることの状況判断が難しく感じるのでしょう。

ワーキングメモリを鍛えるためにできること

ワーキングメモリを鍛えるには、どのようなことを行えば良いのでしょうか。ワーキングメモリさえ鍛えれば、これらの問題を改善できるのではないかと考える方も多いでしょう。

 

しかし、実際には、「ワーキングメモリ自体を鍛えるのは難しい」といわれています。ワーキングメモリそのもののトレーニングをするよりも、何度も繰り返すことで習慣化し、長期記憶に置き換える方法を習得した方が効果的でしょう。

 

反復して覚える

記憶力を鍛えるには、練習が必要です。しかし、繰り返し練習させて覚えさせたからといって記憶力が上がるわけではありません。ワーキングメモリが低い子どもに、ただ反復して覚えさせても集中力が持たないどころか、学習意欲の低下に繋がってしまいます。

 

繰り返し覚えさせる練習そのものには意味を持たず、大切なのは、反復して覚える作業の中でどういったことが子どもの記憶力をサポートするポイントになっているか知ることです。

 

例えば、「復唱しながら書くと文章が書きやすそうだ」とか「このツールを活用すると上手に記憶できそうだ」といった関わり方のポイントを押さえて練習に活用していきましょう。

分散して覚える

一度にたくさんの情報を記憶するのが苦手な場合は、物事を分散して覚える方が効果的です。同じことを続けて学習するよりも、何回かに分けて学習するようにしましょう。分散させて記憶することで長期記憶に置き換えることができます。

 

連続的に学習するよりは、短時間に区切って学習することで集中力や注意力が保たれ、その学習の効果が高いともいわれています。

 

ワーキングメモリが低い子どもをサポートするポイント7つ

ワーキングメモリが低い子どもは、忘れっぽく、空気の読めない行動をとってしまうことが多く見られます。周囲の大人や身近な人が、理解を深めることで対処やサポートをすることができるでしょう。

 

サポートするポイント7つを紹介していきます。

 

 

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