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更新日：2023年12月06日
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学生結婚には、多くの壁があります。メリットよりも、明らかにデメリットのほうが多いことは確かです。問題は結婚する二人が「そんなことは百も承知」という覚悟があるかどうかです。安易に考えていたり、学生なのだからと、始めから親の援助を期待していると、厳しい世間の冷風にすらされることになります。
もしも、学生結婚する前ならば、よくよくメリットとデメリットを知り、熟慮を重ねて考え直すことも重要です。恋愛感情は胸を高鳴らせ、時に冷静な判断力を奪うこともあります。
それは大人でも同じで、恋は人の心を激しくかき乱す力を持っているので、まだ若い学生ならば、なおさら人の意見を聞くことが大事になってきます。
では、学生結婚のメリットから見ていきましょう。今の時代、子供が1人というのは珍しくありません。しかし本音は、兄弟姉妹がたくさんいたほうが良いと、たくさんの子供が欲しい、生みたいという願望を持っている人は、男女ともにいます。今や「結婚適齢期」という言葉が死語ではないかと思うほど、25歳での結婚は適齢期ではなく、早いほうです。
子供をたくさん欲しい人にとっては、若いうちに結婚しないと、たくさん子供を生めなくなるという気持ちがあります。そういう意味で学生結婚は18歳～22歳の若いうちに結婚するわけですから、5人6人とたくさんの子宝に恵まれるチャンスがあります。
サラリーマンとOLの結婚の場合、仕事が忙しいと、思ったよりも一緒に過ごせる時間というのは限られてしまいます。平日は当然仕事なので、くつろげるのは夜しかありません。あとは週末と、正月やゴールデンウィーク、お盆休みなどが、唯一長く一緒に楽しめる時間です。
社会人に比べると、学生は自由になる時間が多いのです。二人のスケージュールが合えば、平日の一週間に海外旅行へ出かけることも可能です。平日の午後から、ゆっくり夜まで過ごすこともできるでしょう。お互いが大好きでたまらず、ずっと一緒にいたいから学生結婚したのです。好きだからこそ、瞬時も離れたくないから、同じ時間を長く共有できるというのは、幸福なことです。
子育ては体力勝負です。一人育てるのも大変です。学生結婚をして子供が生まれた場合、まだ20歳前後なので、親も若いから多少の無理はききます。
赤ちゃんが夜泣きをするたびに親は起きるので、睡眠不足は覚悟しなくてはいけません。若いうちは朝まで飲んで、そのまま出勤という離れ業ができる時期でもあります。睡眠不足はもちろん良くないことですが、10代20代は結構耐えられるものです。
それだけではなく、子供は成長すれば走り回るようになります。親も一緒に走って追いかけることになります。学生結婚した親はまだ若いので、子供が幼稚園くらいなら親のほうが断然速いです。それはプールや川や海へ行った時も同様で、体力がある若いうちの子育ては理想的といえます。
では、次に学生結婚のデメリットについて語りましょう。子供が学生結婚すると聞き、両家の両親が最初に心配するのは、「お金はどうするの」ということです。現実的に経済力がなければ結婚生活は成立しません。そこの部分を真剣に、計画的に考えているか否かがとても重要です。
サラリーマンと違い、学生が働くには時間的な制約があります。高校よりは自由といっても、大学生の本分は学問です。毎日フルタイム働けるわけではありません。二部ならともかく、昼間大学に通う場合、卒業するまではアルバイトということになるかもしれませんが、二人が生活できる月収を稼ぐのは、相当大変なことです。
学生結婚に理解をしてくれる人のほうが少数派と思ったほうがいいでしょう。学生結婚をするなら、世間の無理解と偏見の冷たい風を浴びることは覚悟しなくてはいけません。「自分たちが選んだ道」という強固な信念があれば大丈夫ですが、結婚はおめでたいことなので歓迎されると安易に考えていると、世間の冷淡な目に戸惑い、時に傷つくことにもなります。
同じ学生に聞いても、圧倒的多数の学生が学生結婚には反対です。それは経済力をはじめデメリットのほうが、はるかに大きいことを知っているからでしょう。ましてや大人の目から見ると、
「なぜ卒業するまで結婚を待てないのか」
「学費を親に出してもらって結婚ってどうなの」
「後先考えないで」
など、歓迎ムードとはほど遠い意見が多数を占めます。
本気で愛し合い、お互いに人間的にも信頼し、尊敬し合い、生涯を共に生きることを約束しての学生結婚なら良いのですが、もしも一時的な思いというか、勢いで学生結婚したとしたら、危ないです。大学を卒業して会社に就職し、正社員になるとしましょう。大学という池から社会という大海原に出る時、今までに見たこともない魅力的な人に出会うかもしれません。そこで「学生結婚は早まったか」と感じたら黄色信号です。
学生結婚ということは、30歳前後で結婚した人よりも、結婚生活が長くなるということです。30歳で結婚10周年ということも珍しくありません。20歳の時と30歳の時では、好きな異性のタイプや恋愛に対する考え方が変わる場合があります。年齢は若いのに長い結婚生活からマンネリ化の危機を迎え、そこに新しき出会いがあると、信念も揺らぎそうです。
社会人の結婚でも、両家の両親が猛反対だと、なかなか結婚は難しいですが、自分たちの力だけで生活できるなら、説得することもできます。しかし親の助けが必要な学生結婚の場合、両親の猛反対は深刻です。学生結婚でも自力で暮らしていけるなら、対等な立場で話し合えますが、親の援助がないと厳しい状況では、どんなに愛や信念を語ったところで説得力がありません。
学生結婚をする前に、少なくとも両親に相談し、話し合い、役割分担をきちんと決めてから結婚したほうが安心です。相談しないで籍を入れてしまったり、妊娠してから急いで相談するケースだと、親のほうも賛成できない心情になりかねません。実の親よりも、例えば娘の父親が、相手の男性も学生で無職と聞いた時、まず怒りが先走ることも想像しないといけません。
初回公開日：2017年08月19日
記載されている内容は2017年08月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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