じゅ液に虫が集まるのを観察する方法とは?秘密について調べよう!

「虫好きな子どもが喜ぶ自由研究ってないかな?」
「夏休みに親子でキャンプに行ったときにできる自由研究はなにかな?」
「カブトムシ、クワガタが大好きな子どものための自由研究はあるかな?」
じゅ液に集まる虫とその秘密について観察する研究はいかがでしょうか。

そもそも、じゅ液とはなんでしょう。じゅ液が出ている木を見つけるにはどうしたらいいのでしょう。

この記事では、虫がじゅ液に集まる理由について解説しています。

記事を読むことにより、じゅ液の出ている木の見つけ方からそこに集まる虫についてわかります。また、じゅ液が出ている秘密についても理解できるでしょう。

カブトムシ、クワガタファンの子どもを持つ保護者の方で、虫がテーマの自由研究をさせてみたい方は、ぜひこの記事を読んで参考にしてみてください。

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じゅ液に集まる虫と秘密についてしらべよう

じゅ液は1年中流れているわけではありません。ピークは7月から8月ですが、場所や木によっては6月から流れている場合もあります。

観察へ行く前に、親子で虫図鑑を見て、じゅ液に集まる虫について研究してみましょう。地方や標高によっても違いますし、同じ場所でも季節や時間帯によって虫の顔ぶれは違ってきます。

じゅ液に集まる虫で、お昼に観察できるものは、蝶類のタテハチョウやジャノメチョウなどです。また、カナブンやカミキリムシも見られます。夜に集まる代表格の虫としては、カブトムシやクワガタです。

その他、たくさんの種類があるので、図鑑を見てじっくり研究しておきましょう。

虫の観察に必要なもの・環境・準備

まずは大人が、じゅ液の出る木について事前に知識を入れておきましょう。じゅ液の出る木は、やみくもに雑木林に存在していません。

ポイントは、いい雑木林を見つけることです。クヌギやコナラなどのどんぐりがなる木がたくさん生えていて、下草などが刈り取ってある手入れが行き届いた林が目印です。また、日当たりがよく、風あたりもいいのも特徴でしょう。

じゅ液が出ている木は、雑木林に木が100本あるとすれば、5本から10本しかなく意外に少ないです。林の奥にはあまりなく、道から少し入ったあたりによくあります。ある程度の樹齢を経ていて、幹に傷があったり斜めになっていたりするものが多いようです。

時間に余裕があるのならば、事前に大人が雑木林に行き、じゅ液の出ている木を前もって見つけておくといいでしょう。

  • 軍手
  • 動きやすい恰好(長袖、長ズボン、運動靴がおすすめです)
  • 双眼鏡(コンパクトなもの)
  • ピンセット(幹の中に入った虫を取り出すときに使います)
  • 赤いセロハンを貼った懐中電灯(夜の観察に便利です)
  • ヘッドランプ(あれば、両手が使えるようになるので便利です)
  • 植物図鑑、昆虫図鑑(事前研究に役立ちます)

観察する方法・手順

  • 子どもと昆虫図鑑をもとにじゅ液の出る木に集まる昆虫について研究する
  • 大人がじゅ液の出る木と雑木林について前もって調査する
  • 天気予報を見て、雨上がりで風が弱く蒸し暑い日を探す
  • 当日、雑木林に入り、じゅ液の出る木を探す
  • じゅ液に集まる虫を観察する

どの虫を観察したいのかを親子で話しあってみましょう。日中と夜とでは、観察できる虫の顔ぶれが違ってきます。

人気なカブトムシやクワガタは日中に出会える可能性は低く、夜か早朝に行った方が観察できるチャンスが広がります。その際は、赤いセロハンを貼った懐中電灯を持っていきましょう。昆虫には赤い色が見えにくいので、驚かさずに近づけます。

また、夜に雑木林を歩き回り、虫を観察するのは、転落したり迷子になったりと危険が伴います。必ず保護者が近くに付き添って行動しましょう。

じゅ液に集まる虫には、スズメバチも含まれています。大変危険なので、巣に近づき刺激しないようにしましょう。日中の観察の際は注意してください。

その他、雑木林には毒毛を持った毛虫や吸血昆虫や毒ヘビなどがいる可能性があります。保護者は子どもから目を離さないようにしてください。

観察結果からわかること

ここで、じゅ液はどうして流れているかについて考えてみます。木から流れ出るじゅ液は、誰かに傷つけられて「ケガ」をさせられている状態です。

ケガをさせる犯人は、カミキリムシやボクトウガなどの虫が有名です。卵から孵ったこれらの虫の幼虫は、木の内部を食べて育ち、成虫となり、樹皮を食いちぎって外に出てきます。その際に、じゅ液が流れ出すのです。

じゅ液に集まる虫観察を成功させるには、行く時期と場所が鍵です。行く前に木と虫の特徴を徹底的に頭に入れておきましょう。親子でする自然体験は、夏休みの貴重な思い出となるでしょう。

※実験は安全性に十分配慮して行ってください。実験結果が記事と異なる場合でも弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
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