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プログラミング教育の子供へのメリットは?必修化について知っておきたいこと

 

プログラミング教育の子供へのメリットは?必修化について知っておきたいこと

 

まずよく見受けられる誤解の一つに、「プログラミング」という専門の科目が設けられる、というものがあります。

 

実は今回の必修化は、国語や算数のような学科の中にプログラミングという学科が追加されるのではなく、理科や算数、総合学習などの一部の授業の中にプログラミング教育が組み込まれるという形なのです。

 

これは学習指導要領にも記載されているように、あくまで小学校の教育では「プログラミング的な思考を育成すること」が狙いとなっており、プログラミングの知識や技術を身につけることを目的としていないところが理由になります。

 

具体的な学年・授業内容は決まっていない

必修化に伴って変更された学習指導要領によると、プログラミング教育は主に6年生の理科や5年生の算数、そして総合学習内で行うと例示されています。

 

ただこれはあくまでも例示であり、具体的にどの学年でどのような授業内容を実施するのかは決まっていません。プログラミング教育に使用する教材も文部科学省側が指定していないので、これらのポイントは学校側が判断して実施することになります。

プログラミング教育の子供へのメリット4つ

プログラミング教育が必修化したことにより、全ての子供たちが平等にプログラミング教育の恩恵やメリットを受けられるようになりました。

 

ただ「プログラミング教育が必修化した」、「将来子供たちに重要な教育となる」と言われただけでは、そのメリットがよく理解できないという人も多いです。

 

特に今の保護者世代の多くはプログラミング教育を受けていないため、まずはそのメリットを理解し、教育の必要性やどのような能力を伸ばせるのかを把握する必要があります。

 

1:プログラミング的思考の向上

ここでいうプログラミング的思考とは、いわゆるプログラミング言語に関する思考ではなく、物事をあるべきことと手順の2つで考えられる思考のことを指します。

 

つまりプログラミング的思考が向上するというのは、段取りを考えて物事を効率よくこなせる思考が向上するという意味になるのです。

 

これは普段の生活でも応用できる思考なので、普段なかなか効率よく、段取り良く動けないという子供にとっては大きなメリットとなる思考だと言えます。

2:情報活用能力の向上

情報活用能力とは、文部科学省では「情報及び情報手段を主体的に選択し活用していくための個人の基礎的資質」としています。

 

分かりやすく言えば、問題を解決または問題点を明確にするために、情報そのものや情報技術を活用するための能力です。

 

様々な情報が溢れている情報社会だからこそ、プログラミング教育を通して情報活用能力を向上させることで、子供たちが自ら問題に立ち向かい、解決するための力を養えるようになるところがメリットとなっています。

 

3:コンピュータの働きを社会づくりに役立てる意欲を養える

ほかにも、コンピュータの働きを知ることで社会づくりに役立つ意欲を養える、というメリットも挙げられています。

 

子供たちの身の回りや生活する中には様々なコンピュータやプログラムに関連するものが溢れており、プログラミング教育を通じてそれらの働きや仕組みを知ることができます。

 

このように身近にあるコンピュータやプログラミングの働きをすることで、将来的に社会づくりに役立てたい、自分たちで作り出したいという意欲を養うきっかけを作れます。

4:算数での学習内容への理解も深まる

プログラミング教育は様々な学習内容への理解を深めるために用いられることになり、その中でも特に注目されているのが算数です。

 

算数の授業でのプログラミングは、主に図形を記述するというものが新たに導入されます。この時プログラミングの動きを理解することで、図形の性質も理解できるようになり、答えを導き出せるのです。

 

このようにプログラミングを通して算数を学習することで、数式や図式などの性質そのものに対する理解を深めやすくなります。

 

プログラミング教育の内容事例4つ

2020年にプログラミング教育が必修化されてから、各小学校では様々なプログラミング教育が実践されています。

 

実際にどのような教育が実践されているのかを知っておくことで、子供たちの受けているプログラミング教育に興味やイメージを持ちやすくなるでしょう。

 

ここからは、実際のプログラミング教育の内容事例について4つ紹介します。

 

出典:小学校プログラミング教育指導事例集|文部科学省
参照:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/mext_1375607.html

1:アンプラグドプログラミングを取り入れた授業

茨城県つくば市にある小学校では、アンプラグドプログラミングを取り入れた授業を低学年から実施しています。

 

アンプラグドプログラミングは、カードやボードゲームなどのコンピュータを用いずに行われるプログラミング学習です。

 

紹介されている事例としては、歯磨きの仕方をワークシートに順序だてて記述していき、命令ゲームで実際に相手に実行してもらうことでプログラミングを体験する、という内容が実施されています。

 

このようにアンプラグドプログラミングは、ゲーム感覚でプログラミング的思考を身につけられ、低学年でも取り組みやすい授業設計が可能です。

 

 

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