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イエナプラン教育とは?イエナプラン教育の特徴10個と課題を解説

 

イエナプラン教育とは?イエナプラン教育の特徴10個と課題を解説

 

イエナプラン教育の特徴10個目は、4つの基本活動をベースとした授業を実施する点です。基本活動の内容は対話・遊び・仕事(学習)・催しであり、カリキュラム内で循環するように組まれています。

対話は車座になるサークル対話の形式で、テーマを決めず自由に話し合ったり話題について発表したりします。遊びは企画や自由遊びなど、教育効果が期待されているものを指します。仕事は課題を達成する活動で、個別に実施する自立学習と共同学習の2種類があります。

そして、催しは感情を共有して学校における共同体意識を育てる目的をもち、週の始めの会と終わりの会、教員や生徒の誕生会などが例に挙げられます。

 

イエナプラン教育で得られるもの5つ

イエナプラン教育を受けることで、子どもは協調性や主体性、リーダーシップや自己肯定感、多様な価値観などを習得します。これから、イエナプラン教育で得られるメリット5つについて紹介します。

1:協調性が養われる

イエナプラン教育で得られるもの1つ目は、協調性です。学校生活の上で他者との協力が不可欠なシーンも多く、周囲と良好な関係を構築する必要があります。

イエナプラン教育では、マルチエイジグループやインクルーシブ教育、サークル対話などを通じて相手や場面に応じた人付き合いの方法を考えることができるのです。

 

2:チーム内でリーダーシップを取れる

イエナプラン教育で得られるもの2つ目は、リーダーシップです。マルチエイジグループ内で年長になれば、おのずとグループや小チームのリーダーを務めます。

更に、次の年齢層グループでも年少・年中・年長と繰り返し経験するため、年下の気持ちを汲み取ったリーダーシップを取れるようになります。

3:多様な価値観が生まれる

イエナプラン教育で得られるもの3つ目は、多様な価値観です。自分と異なる年齢や価値観、社会階層の子どもがいる環境に身を置き対話を重ね、他者理解を深めていきます。

相手の個性を受け入れることで物事を多面的に見つめられるようになり、協調性やリーダーシップの発揮にもつながります。

 

4:自己肯定感が身につく

イエナプラン教育で得られるもの4つ目は、自己肯定感です。マルチエイジグループにより年少者に勉強を教えたり年長者を手伝ったりでき、他者への貢献を経験する機会に恵まれます。

また、ワールドオリエンテーションや共同学習などでは何らかの役割をもたなければならず、言い換えれば、自分が必要とされていると感じる自己有用感も高まります。

イエナプラン教育は個に焦点を当てる評価を行うため他の子どもと比較される場面がなく、劣等感を覚えることも少ないでしょう。

5:自分で考えて行動できるようになる

イエナプラン教育で得られるもの5つ目は、自分で考えて行動できるようになる力、すなわち主体性や自律です。イエナプラン教育が目指す人間像には、能動的で自分の人生をコントロールできること、社会を作る責任をもつことも含まれます。

イエナプラン教育によって自分に足りないものやより詳しく知りたいことを考え、自ら課題を設定して問題解決能力を高めることが可能でしょう。

 

イエナプラン教育の課題5つ

続いて、イエナプラン教育の課題を5つ紹介します。

子どもの個性を存分に活かし伸ばすことを目指すイエナプラン教育も、利点ばかりではありません。イエナプラン教育には、一般校とのギャップの大きさ・導入校の少なさ・学習効果がわかりにくいなどの問題点があります。

1:一般教育に馴染めなくなる可能性がある

イエナプラン教育の課題1つ目は、一般教育に馴染めなくなる可能性がある点です。イエナプラン教育校はごくわずかであり、中学校や高校への進学時は一般校へ移ることになります。

自由な校風のイエナプラン教育は、画一的な一般校の教育と大きなギャップがあるため適応に苦労する場合が考えられます。

 

 

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