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二十四節気「啓蟄」とは?由来や美味しい食べ物も紹介!

 

二十四節気「啓蟄」とは?由来や美味しい食べ物も紹介!

3月の1つ目の二十四節気「啓蟄(けいちつ)」。
2024年の啓蟄は3月5日(3月5日~3月19日)です。
では「啓蟄」はどのような季節なのか詳しく紹介していきます。

 

「啓蟄」とは?

大地が温まり、虫たちが活動を始める季節です。この「虫」とは、土の中で冬を越す動物も含めた生き物たちを指しています。一雨ごとに気温が上がって春の日差しも暖かくなり、桃の蕾も膨らんでくる頃です。

 

雛人形と桃の花

雛人形は立春が終わったあと、2月中旬頃~3月3日(上巳の節句)頃まで飾る方が多いかと思います。では、しまう時期はいつでしょうか。長く飾り過ぎると女の子は婚期を逃すという言い伝えもありますが、虫が活動を始める時期ということもあり、啓蟄の頃がよいとされています。焦ってしまう必要はありませんので、晴れた日に感謝の気持ちをもってしまいましょう。

さて、桃の節句という呼び名にもあるように、雛人形とともに飾られる桃の花。旧暦の3月3日に見頃を迎えることだけでなく、桃の花を飾ることで邪気を払い、子どもたちの健やかな成長を願ったといわれています。原産国の中国では、桃は古来「仙果」とも呼ばれ、不老長寿をもたらす食べ物とされていました。西遊記でも孫悟空が食べて不老長寿を得た果物として有名ですね。日本の昔話のなかにも桃の実を投げて鬼を退治する話や、魔除けの木として登場することがあります。

桃の蕾がふっくらと膨らみ、はじけるように花開く姿。皆さんにはどのように見えるでしょうか。昔は花が咲くことを「咲う=笑う」と表現していました。暖かな風とともに咲くたくさんの花から、かわいらしい笑い声が聞こえてきそうですね。

啓蟄の時期の美味しい食べ物

 

筍の漢字には「旬」の文字が入っています。旬とは、食材が最も味のよい時期ですが、10日間という意味もあります。成長が早い筍は旬を逃すとあっという間に竹に成長してしまいます。美味しく食べられる期間が限られているので、この季節に是非味わっていただきたい食材です。

九割が水分の筍は低カロリーですが、食物繊維、アミノ酸の一種であるチロシン、カリウムなどのミネラルを多く含む食材です。低カロリーと聞くとたくさん食べたくなるかもしれませんが、食べ過ぎには注意が必要です。筍に含まれる不溶性の食物繊維は、胃や腸の中で水分を吸収して膨らみ便通を促す働きがあります。食べ過ぎると腸の中に長く滞在することによる便秘や、腸の働きが活発になることで腹痛を起こすこともあります。
大人で小鉢一杯くらいの量がちょうどよいでしょう。

菜の花

私たちがスーパーなどで購入しているのは「アブラナ」という油を採取するために栽培されてきたもので、花をつけているときが菜の花、花のあとに種子ができたときを菜種と呼び、この菜種から採取した油が菜種油になります。

ビタミンやミネラルを多く含み、特にビタミンCの含有量は野菜のなかではトップクラス。

体の免疫力を高めるβカロテンも豊富
です。季節の変わり目で体調を崩しやすくなる時期なので、積極的にとりたいですね。
黄色い菜の花はきれいですが、花が咲くと苦みも増します。購入するときには蕾が硬く、咲く前のものを選びましょう。

 

春には苦みのある食材を

春には菜の花や山菜など、苦味の強い食材が多いですよね。この苦味成分は新陳代謝を促し、体内の毒素を排出する効能があるとされています。天ぷらなど、油を使った料理にすることで、苦味が和らぎ食べやすくなります。冬に鈍ってしまった体を目覚めさせるための自然からの贈り物を、春の香りとともに召しあがってみてください。

まとめ

今回は、啓蟄についてご紹介しました。生き物たちが活動を始め、景色も一気に春めいてきます。次々に咲く花々を見ると、心が弾んできます。苦味のある旬の食材で心身共に元気に、新しい目標を立てて、新しいことを始めてみるのもいいかもしれませんね。

 

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