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合わせ鏡の見え方について実験してみよう!

 

合わせ鏡の見え方について実験してみよう!

「夏休みの自由研究のテーマが思いつかない」
「簡単にできることでささっと済ませてしまいたい」
毎年のことながら頭を抱えてしまうのがこどもの自由研究ではないでしょうか。夏休みが始まる前には計画的にやろうと思っていても、気が付くと終わりが近くなって焦るのが夏休みです。

 

この記事では、身近にある鏡を2枚使って合わせ鏡の見え方について観察し、色々な角度に鏡を置き、鏡の前に置いたものがいくつ見えるのかを実際に数えて実験します。

 

1番気になる夏休みの自由研究へのまとめ方も紹介しています。この記事を読むことで、非常に取り組みやすい実験だということが分かるでしょう。

 

夏休みの自由研究のテーマが決まらなくて困っている方は、合わせ鏡の見え方についてぜひ一緒に調べてみましょう。

 

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実験に必要なもの・環境・準備

実験に必要なものは、鏡2枚と鏡の前に置くもの、分度器です。分度器は、鏡同士の角度を合わせやすいので用意しておくと便利です。

 

三角定規を組み合わせれば、ある程度の角度を作れるので、三角定規で代用もできます。鏡は2枚とも机や床などに置いて使うので自立できるものを選んでください。

 

材料はこれだけでとてもシンプルです。ほとんどが100円均一などの身近なお店で揃うので、時間がない場合でも取り組みやすいのでおすすめです。

 
  • 鏡2枚
  • 分度器、三角定規など
  • 鏡の前に置くもの(人形、ブロックなど何でも可)

 

実験の方法・手順

まず、2枚の鏡を、鏡面同士が内側を向くように置きます。鏡2枚を置く角度を、120°から始めて、90°、60°、45°、30°と少しずつ狭くしていきます。

 

2枚の鏡の間に置いたものがどのように見えるのか、何個見えるのか観察しましょう。

 

今回は、鏡の間に置くものとして、サイコロを用意しました。サイコロは各面にそれぞれ異なる数字が書かれているため、向きなどが見やすいと考えたからです。

 

しかし、人形でもブロックでも観察は何を置いてもできるので、自宅にあるものを使用してください。

 
  • 鏡面が内側に来るように2枚鏡を立てる
  • 2枚の鏡の間を120°はかって設置し、鏡の中にサイコロがいくつ見えるか数える
  • 順番に90°、60°、45°、30°と角度を変えていく
  • 角度を変えるたびに、サイコロがいくつ見えるか数えて確認する

実験から分かること

さて、鏡の中にはいくつのサイコロが見えたでしょうか。実際に数えた結果を示します。

 

・120°→実物1、鏡の中2(全部で3個見える)
・90°→実物1、鏡の中3(全部で4個見える)
・60°→実物1、鏡の中5(全部で6個見える)
・45°→実物1、鏡の中7(全部で8個見える)
・30°→実物1、鏡の中11(全部で12個見える)

 

何か法則が見えてきませんか。これは1周360°をその角度で割ると、実物を含めて実際に目で見えるものの数になるのです。

 

例えば、120°なら、360÷120=3(実物を含めて見えた数)になりますし、60°なら、360÷60=6(実物を含めて見えた数)になります。

 

合わせ鏡で見えるものの数から、このような法則が発見できました。30°の角度でも数えるのがやっとの細かさではあったのですが、もしこれを15°にした場合など、理論上は計算できることになります。

 

サイコロのように全ての面がそれぞれ異なるものを使うと、鏡の中でサイコロの裏側の数字が見えるのでとても興味深いものでした。

 

平行にしたらどうなるだろう、逆に120°より大きくしていくといくつ見えるだろうと、ふくらませていくと、立派な自由研究になります。

 

また鏡に興味を持ったことがきっかけで、鏡を使った展示場やイベントに参加し、その様子をレポートにまとめるのも発展させた自由研究として、有意義なものが仕上がるでしょう。

 

鏡を2枚使って、遊び感覚でできるこの合わせ鏡の見え方を調べる自由研究は、身近なものに興味を持つきっかけになりますし、知らず識らずのうちに理科の知識が身に付くのでおすすめです。

 

何を調べようか自由研究のテーマが決まっていない方は、ぜひ鏡を2枚用意して遊びながら学んでみてください。

 

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