天体観測の仕方とは?必要なものや手順について解説!

「山奥まで行かないといけないから大変そう」
「実際星が見えても何をどう観察すればいいかわからない」
天体観測に対して、少し難しくてとっつきにくいという印象を持っている方も多いのではないでしょうか?

夏休みに入る前の7月に、七夕のことを学ぶ学校が多いです。それを聞いて、星に興味を持つ子もいるでしょう。興味がある内容を、夏休みを利用して調べれば立派な自由研究になります。

この記事では、親子でできる簡単な天体観測のやり方や必要な道具などを紹介します。天体望遠鏡などの高額な道具がなくても、簡単な星座や月の模様などは肉眼でも十分観察できるでしょう。

星や星座に興味を持って観察することで、その星座にまつわる神話を読んだり、星の色の違いを調べたりと、知識と教養が身につきます。さらに、素晴らしい夏休みの思い出を作ることができるでしょう。ぜひこの記事を参考に、かっこいい自由研究を作ってみてください。

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天体観測をしてみよう

天体観測をする上で1番大事なことは、星が見える場所を見つけることです。都会に住んでいる方は、夜でも街灯や車のライトが明るくて星が見えにくいこともあるでしょう。

しかし、都会に住んでいる場合でも、もし近所に広い公園などがあれば晴れた夜に散歩してみてください。だんだん目が慣れてくると、空に星がポツポツ見えるようになります。山奥まで行かなくても、ちょっとした星であれば都会にいても観察できるのです。

ただ、やはり明るい場所では見える星に限界があります。もっとたくさんの星が見たい場合は、街灯の少ない山から見るのがおすすめです。周りが暗ければ暗いほど星はよく見えますし、少し高いところへ登ることで空が開けるので広範囲の星を観察することができます。

今回は自宅の周辺を離れて星を観察することを想定してお伝えします。

天体観測に必要なもの・環境・準備

  • 防寒具・防虫スプレー
  • 懐中電灯
  • 星座早見盤
  • コンパス
  • 時計
  • レジャーシート・椅子
  • 天体望遠鏡
  • 双眼鏡

必要なものをリストアップしました。

天体望遠鏡や双眼鏡があれば細かい観察ができます。例えば、月を観察する場合は天体望遠鏡や双眼鏡があった方がより鮮明に観察できますが、星座を観察する場合はなくても大丈夫です。

服装は天体観測をする上でとても重要です。夏は日中暑くても夜間は冷え込むことがあります。また、山の上は意外と気温が低いことも多いですし、虫が出ることもあるでしょう。防寒具を持参する以外にも、長袖長ズボンで行くことをおすすめします。

しっかりと防寒・防虫対策をして山へ辿り着いたら、空に浮かぶ星を観察してみましょう。長い時間空を見上げていると首が疲れるので、安全な広い場所が確保できれば、レジャーシートの上に寝っ転がってみると観察しやすいです。

天体観測の方法・手順

  • あらかじめどの方角にどんな星や星座が見えるか調べておく
  • 星座が観察できる場所に着いたら、方角や時刻を確認する
  • 安全を確保できる範囲でライトを消して目を暗闇にならす
  • 星座や星を観察する

どんな星座が見えるのか調べるには星座早見盤がとても便利です。星座早見盤は、下の盤に日付、上の盤に時刻が印刷されている丸い盤です。上の盤と下の盤を回して日付と時刻を合わせると、その時に見える星や星座がわかります。

実際に観察できる場所に行ってからだと暗く、星座早見盤の細かい文字などが見えにくいので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。

ライトを消してすぐには見えなかった星も、時間が経ち目が慣れてくると、少しずつ見えてきます。場所と天気によってはプラネタリウムで見るような星空が見えることでしょう。

夏の大三角や北極星、様々な星座を探して形や色を観察したり、1時間ごとに同じ場所で星を観察したりして星の動きを見るのもおすすめです。

天体観測からわかること

難しいと感じる方が多い天体観測ですが、意外と揃える道具は多くないため、夜空を見上げながら家族で団欒しつつ楽しい時間を過ごせるでしょう。自由研究だけでなく夏の思い出作りにもぴったりです。

夏の大三角と七夕、星の色、星が動く理由など、同じように天体観測をしていてもそれぞれ違うことがわかり、こどもは興味を示すでしょう。

もっといろんなことが知りたくなった時に、双眼鏡や天体望遠鏡の購入を検討してみてください。そうすると夏休みの自由研究の幅も広がります。

※実験は安全性に十分配慮して行ってください。実験結果が記事と異なる場合でも弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。