学費が免除になる特待生制度がある薬学部を紹介!学費を安く抑える方法も解説

※本ページはアフィリエイト広告が含まれています。   ※口コミ・評判に関しては調査会社への依頼や公式サイトから一部抜粋して掲載しています。

「薬学部に行きたいけど学費が・・・」
「学費が免除になる方法はある?」

薬剤師になるための薬学部は、6年制と在籍期間が長いことから多額の学費がかかります。

しかし、大学によっては独自の特待生制度を設け、学費を免除する大学もあります。

今回は、薬学部の学費が免除される条件や、特待生制度のある大学をご紹介していきましょう。

薬学部の学費について不安のある学生の方は、ぜひ参考にして下さい。

この記事で分かることは、以下の通りです。

この記事で分かること

  • 薬学部の学費が免除される条件
  • 学費免除の特待生制度がある大学
  • 特待生になれなかった場合の対処法
目次

薬学部の学費が免除される条件

学費が免除になる条件

薬学部の学費が免除される条件は、基本的に入試と薬学部在学中の成績、世帯収入の3つで決まります。

この項目では、具体的に学費が免除される条件などについて詳しく見ていきましょう。

入試の成績

学費が免除される条件として、一番大きいのが入試の成績。

各大学が定める一定以上の成績をおさめれば学費が、免除になります。

また、成績上位数名などの人数で決めている大学もあります。

授業料・入学金・給付など大学によって免除される条件は異なりますが、大半は授業料が最大で6年間免除されることがほとんどです。

2000年代以降に新設された薬学部では、優秀な学生を確保するためにこうした特待生制度を設けている薬学部が増えています。

大学在学中の成績

大学在学中の成績は、入学後に行われる定期テストなどの点数によって決まります。

ただ、こちらの免除額は大学にもよりますが、入試の成績よりも免除額が少ない場合がほとんどです。

また、免除される期間も1年程度と短いものが多いでしょう。

しかし、入試で学費が免除にならなくても、入学後も学費を免除するチャンスがあると考えることができます。

世帯収入

大学が定める世帯収入が基準値以下の場合、学費免除の対象となります。

家庭や経済悪化などの事情により、学費を支払うのが困難になった学生の救済処置です。

大学によって異なりますが、世帯収入や一定以上の学力があるなどの条件が必要です。

また、世帯収入を証明する書類や申請などが必要になります。

学力のハードルは、そこまで高くなくても申請することが出来るでしょう。

大学で就学することが困難になった場合の予備知識として、覚えておいてください。

免除には継続条件があるので注意!

ここまで、さまざまな学費免除のケースを解説してきましたが、免除には継続条件があることをご存知でしょうか?

例として、明治薬科大学特待生の継続条件を見てみましょう。

明治薬科大学の特待生継続条件

  • 入学特待生A・・・3年間の学費免除
  • 入学特待生B・・・2年間の学費免除

入学特待生AおよびBは、1年ごとに継続可否の審査を実施する。審査内容は各学年末の成績が、各学科の上位20%以内であることとする。

入試の成績が良くても、その後の定期テストなどで成績が悪ければ、学費免除が取り消されてしまう可能性があります。

学費免除になるためには、継続して良い成績をおさめる必要があるのです。

各大学の免除継続条件を、事前に確認しておきましょう。

学費が免除になる特待生制度がある薬学部をご紹介

学費が免除になる大学

学費が免除になる特待生制度は、各大学により条件が異なります。

この項目では、特待生制度がある大学の条件を見ていきましょう。

奥羽大学薬学部

内訳 特待生制度 一般入学生
入学金 200,000円 200,000円
初年度授業料 0円 1,500,000円
2年次以降の授業料 0円 1,500,000円
6年間総額 200,000円 9,200,000円
免除になる条件と定員
定員 薬学部 30名
免除条件 各科目 75点以上
免除額 各科目 75点以上・・・半額免除
各科目 80点以上・・・全額免除
継続条件 進級試験の成績により毎年審査

参考:奥羽大学特待生制度より

奥羽大学は、私立薬学の中でも学費が安い大学です。

一般入学生で薬学部に入学すると、6年間の総額は920万円。

奥羽大学の特待生制度は、入試試験で各科目75点以上が半額、80点以上は全額免除となります。

特待生になると必要なのは、入学金のみです。

ただ、実務実習費や教科書代などは免除の対象とならないので、注意しましょう。

安田女子大学薬学部

内訳 特待生制度 一般入学生
入学金 90,000円 90,000円
初年度授業料 0円 1,640,000円
2年次以降の授業料 0円 1,640,000円
施設設備金 200,000円 200,000円
諸経費 29,000円 29,000円
6年間総額 1,464,000円 11,304,000円
免除になる条件と定員
定員 薬学部 30名
免除条件 指定する4教科6科目の合計得点率が75%以上の者
免除額 入学後6年間における授業料を全額免除
継続条件 定期テストなどで上位50%以内

参考:安田女子大学特待生制度より

安田女子大学は、特待生になると授業料の984万円が全額免除となります。

学費としてかかるのは、入学金と施設設備費や諸経費のみです。

継続条件も、上位50%以上とそこまで厳しくないといえるでしょう。

定員は、30名で75%の正答率であれば免除の対象となります。

他の大学と比較しても、特待生になれるハードルは低いといえるでしょう。

祟城大学薬学部

内訳 特待生制度
(ミライクプレミアム)
一般入学生
入学金 400,000円 400,000円
初年度授業料 0円 1,500,000円
2年次以降の授業料 0円 1,880,000円
実務実習費 310,000円 3,100,000円
後援会等(初年度のみ) 68,000円 68,000円
6年間総額 778,000円 11,678,000円
ミライクプレミアム
定員 薬学部 13名
免除条件 入試総得点率85%以上で、以下のいずれかの条件を満たす者
・一般選抜前期日程の入試成績1位〜10位
・共通テスト利用選抜前期日程入試成績1位〜3位
免除額 入学後6年間における授業料を全額免除
継続条件 出席率・成績により決定
ミライク50
定員 薬学部 33名
免除条件 入試総得点率80%以上で、以下のいずれかの条件を満たす者
・薬学部専願推薦選抜の入試成績1位〜3位
・一般公募制推薦選抜の入試成績1位〜3位
・一般選抜前期日程の入試成績11位〜30位
・共通テスト利用選抜前期日程入試成績4位〜10位
免除額 6年間の授業料が毎年50万円になる
継続条件 出席率・成績により決定

参考:崇城大学特待生制度より

崇城大学は、ミライクという特待生制度がありプレミアムでは、1095万円お授業料が免除になります。

また、ミライク50では、年間の授業料が50万円となるので、6年間では300万円の学費で済みます。

免除の対象となる入試形式は、推薦・一般・共通テストと幅広いのが特徴です。

千葉科学大学薬学部

内訳 特待生制度
(特待生S)
一般入学生
入学金 400,000円 400,000円
初年度授業料 0円 1,220,000円
2年次以降の授業料 0円 1,220,000円
実務実習費 200,000円 200,000円
施設設備費 450,000円 450,000円
6年間総額 4,300,000円 11,620,000円
区分 特待生S 特待生A 特待生B
期間 6年間
内容 授業料100%免除 授業料50%免除 授業料30%免除
免除条件(一般入試) 得点率85%以上 得点率80%以上 得点率75%以上
免除条件
(共通テスト)
得点率75%以上
定員 4名 7名 11人

参考:千葉科学大学特待生制度より

千葉科学大学の特待生制度は、3つに分類されており最大で732万円の授業料が免除となります。

特待生の定員は、22名で奥羽大学や安田女子に比べると少ないといえるでしょう。

得点率は一般入試と共通テストでは異なり、一般入試の方が細かく区切られています。

共通テストでは、得点率の他に順位で免除割合が決定するシステムです。

大阪大谷大学薬学部

内訳 特待生制度
(特待生S)
一般入学生
入学金 400,000円 400,000円
初年度授業料 0円 1,410,000円
2年次以降の授業料 0円 1,410,000円
実務実習費 0円 0円
施設設備費 400,000円 400,000円
後援会費など(毎年) 14,000円 14,000円
6年間総額 2,884,000円 11,344,000円
免除になる条件と定員
定員 公募制推薦入試 5名
一般入試 5名
免除条件 入試成績上位者
免除額 入学後6年間における授業料を全額免除
継続条件 薬学部専門必修科目の成績が上位3分の1以上
薬剤師国家資格を受験すること

参考:大阪大谷大学特待生制度より

大阪大谷大学の特待生制度は、授業料の846万円が免除となります。

定員は、推薦・一般ともに各5名の合計10名。

また、入学後の継続条件として成績が上位3分の1をキープするなどの条件があります。

他の大学のように、段階的に免除になるわけではないので、特待生はかなり狭き門だといえるでしょう。

横浜薬科大学薬学部

内訳 特待生
(特待生S)
一般入学生
入学金 400,000円 400,000円
初年度授業料 0円 1,900,000円
2年次以降の授業料 0円 1,900,000円
実務実習費 0円 0円
施設設備費 400,000円 400,000円
教育充実費(毎年) 50,000円 50,000円
6年間総額 3,100,000円 14,100,000円
特待生区分 免除内容 定員
特待生S 授業料全額免除 5名
特待生A 授業料100万円免除 11名
特待生B 授業料80万円免除 18名
特別奨学生 授業料50万円免除 102名
継続条件 前年度の出席・成績状況を審査

参考:横浜薬科大学特待生制度より

横浜薬科大学は、特待生Sになると6年間の授業料1,140万円が全額免除となります。

入試成績の詳しい基準は記載されていませんが、おそらく成績上位で適応されると考えられるでしょう。

また、授業料の50万円が免除される特別奨学金は100名以上の定員と、多いのが特徴です。

特待生の継続条件もそこまで厳しくなく、特に問題がなければ6年間全額免除になります。

医療創生大学薬学部

内訳 特待生
(全額スカラシップ)
一般入学生
入学金 400,000円 400,000円
初年度授業料 0円 1,300,000円
2年次以降の授業料 0円 1,300,000円
実務実習費(5年次のみ) 400,000円 400,000円
施設拡充費 500,000円 500,000円
教育充実費(毎年) 17,000円 17,000円
6年間総額 3,902,000円 11,702,000円
特待生区分 全額スカラシップ 半額スカラシップ
内容 授業料全額免除(180万円) 授業料全額免除(90万円)
定員 10名 30名
免除条件
共通テスト利用入試(前期)
得点率70%以上 得点率60%以上
継続条件 成績上位40%以内 GPA値2.0以上

参考:医療創生大学特待生制度より

医療創生大学の特待生制度は、スカラシップと呼ばれ全額免除になると780万円の授業料が免除になります。

また、継続条件として全額は成績上位40%以上、半額免除ではGPA値2.0以上をキープするのが条件です。

GPA値とは、学生が履修 した科目の成績を点数化し、その合計点を履修登録した単位数で割り算した、1単位あたりの平均点のことを言います。

免除対象者は、合計で40人と比較的多い人数だといえるでしょう。

京都薬科大学

内訳 特待生 一般入学生
入学金 400,000円 400,000円
初年度授業料 900,000円 1,800,000円
2年次以降の授業料 900,000円 1,800,000円
卒業研究・演習費 95,000円 95,000円
後援会費など 65,000円 65,000円
6年間総額 5,960,000円 11,702,000円
免除になる条件と定員
定員 約10名
免除条件 入試成績上位者
免除額 授業料を半額免除(90万円)
継続条件 上位10位以内
内訳 給付額 定員
成績優秀者 5〜20万円 各学年約15名
研究・課外活動優秀者 5〜20万円 約10名
遠隔地出身者 月額5万円(年額60万円) 約12名
海外短期留学者 アメリカ:20万円
ドイツ:10万円
留学者全員
免額型 授業料を半額免除(90万円)
在学中6回まで
約30名

参考:京都薬科大学特待生制度より

京都薬科大学では、入試成績上位10名は授業料が半額の90万円に免除されます。

全額免除になる、制度は残念ながらありません。

しかし、京都薬科大学では、入学してからもさまざまな免除の形があります。

入学してからの定期テストでも、給付型の免除があったり、家計の経済的事情に対応した免額型があったりします。

そのため、京都薬科大学では入学してからも、さまざまな学費免除制度があるといえるでしょう。

薬学部の特待生になれなかった場合の対処法

奨学金を検討しよう

薬学部の特待生になるには、どの大学も成績上位が必須条件です。

ただ、奨学金制度を利用すれば特待生でなくでも、学費を確保することができます。

この項目では、奨学金のシステムについて詳しく解説しています。

奨学金制度を利用する

国が支援する日本学生支援機構(JASSO)は、大学の奨学金で最も利用されている制度です。

奨学金には「給付型」「貸与型」の2つがあります。

給付型は、のちほど詳しく説明しますが簡単にいうと、返済義務のない奨学金です。

貸与型には、大きく分けて「無利子」「有利子」の2つがあります。

無利子は、第一種奨学金と呼ばれ借りた額に対して返済時に利子がつくことはありません。

私立薬学部に自宅外から通学する場合は、2万円・3万円・4万円・5万円・5万4000円・6万4000円の中から月の貸与額を選択できます。

有利子は、第二種奨学金と呼ばれ借りた額の最大で3%の利子がつく奨学金です。

ただ、第二種でも年利の平均は、0.2%前後と非常に低い利率です。

有利子の場合は、月額2万円〜12万円の中から、1万円刻みで選択できます。

ただし、私立薬学部の場合は最大で月額14万円まで、貸付可能です。

例えば、第二種奨学金を6年間で年利を含めて1,000万円借りた場合、20年間で返済するとしましょう。

そうすると月額の返済額は、約4万2000円。

薬剤師の平均年収は賞与込みで565.1万円、月収に換算すると46万8042円になります。
(参考:令和2年度 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額)

また、そこから所得税や社会保険料を引かれると手取りは約37万4千円です。

手取りから奨学金を引いてみましょう。

1,000万円の奨学金を20年間で返済した場合の手取り額

374,000円(月収)−42,000円(返済額)=332,000円(手取り額)

薬剤師の平均月収から奨学金を返済した場合、毎月約33万円は手元に残ります。

返済義務のある奨学金を借りても、薬剤師になれば十分に返済している金額です。

大学無償化(高等教育無償化)法

2020年4月に施行された大学無償化法は、返済義務のない給付型の奨学金です。

正式には「高等教育の修学支援新制度」と呼ばれ、経済的な理由で進学できない子供たちを支援するためにの制度です。

大学・短期大学に限らず、高等専門学校・専門学校も無償化法の対象となります。

私立大学支援の金額例としては、以下の通りです。

給付区分 給付額
給付型奨学金(年額) 約91万円
入学金 上限約26万円
授業料(年額) 上限約70万円

参考:文部科学省ホームページより

給付の対象となるには、世帯年収などの条件があります。

そのため、多額の学費がかかる私立薬学部でも、大学無償化を利用すれば諦めることなく受験できるでしょう。

給付型の奨学金について、さらに詳しく知りたい方は

奨学金を企業が肩代わりしてくれる制度

返済義務のある奨学金を借りた場合に、肩代わりしてくれる企業があります。

例えば、ハロー薬局グループでは以下のような制度を設けています。

区分 奨学生制度 奨学金返済サポート
対象 薬学部5・6年制 新卒薬剤師
月額 5万円
(2年間で最大120万円)
3万3,000円
(5年間で上限200万円)
条件 卒業後勤務 弊社入社

参考:ハロー薬局グループ奨学金制度より

奨学生制度は、卒業後の入社を約束すれば月額5万円、最大で120万円の給付が受けられます。

奨学金返済サポートは、新卒薬剤師を対象に月額3万3千円を最大5年間200万円が給付されます。

いずれの制度も返済の義務はありません。

つまり、企業が奨学金の一部を支払ってくれるシステムです。

こうした、奨学金サポートの求人もあるので、ぜひ参考にしてみましょう。

まとめ:入試の成績次第で学費が免除になる

ここまで、学費が免除になる薬学部大学をご紹介してきました。

ほとんどの大学は、入試の成績で学費が大幅免除になるシステムを採用しています。

また、免除には継続条件があるので入学後も良い成績をキープしなければなりません。

ぜひ、特待生を目指して薬学部への進学を検討してみてはいかがでしょうか?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる