スポーツファーマシストの資格のメリットって?年収アップの有無や仕事内容を解説!

※本ページはアフィリエイト広告が含まれています。   ※口コミ・評判に関しては調査会社への依頼や公式サイトから一部抜粋して掲載しています。

「スポーツファーマシストの資格のメリットは?」
「薬剤師がスポーツファーマシストの資格を取ると年収アップにつながる?」
「スポーツファーマシストってどんなことするの?」

あなたは、スポーツファーマシストに興味を持ち、このような疑問を持たれてこの記事に辿り着いたのではないでしょうか?

スポーツファーマシストとは、簡単にいうと「最新のアンチドーピング知識を有する薬剤師」のことです。

今回は、薬剤師がスポーツファーマシストの資格を取得することのメリットや仕事内容、年収アップの有無などを詳しく解説していきます。

この記事を読むことで、あなたがスポーツファーマシストの資格を取得するべきなのかが分かります。

この記事で分かること

  • スポーツファーマシストの概要
  • スポーツファーマシストの年収と求人
  • スポーツファーマシストの資格取得方法
  • スポーツファーマ資格を取得するべき薬剤師
  • 資格取得のメリット
  • スポーツファーマシストについてよくある質問
目次

スポーツファーマシストとは?

まずは、スポーツファーマシストとは一体どういったことをするのでしょうか?

以下では、スポーツファーマシストの概要と仕事内容、将来性について解説しています。

スポーツファーマシストの概要

スポーツファーマシストとは、JADA「公益日本財団法人 日本アンチ・ドーピング機構」が認定する資格です。

JADAは、日本薬剤師会協力のもと、公認スポーツファーマシストの認定プログラムを運営しています。

薬剤医師資格を有した人が、JADAの定める所定の講習会や課程を修了すると取得できる資格です。

ファーマシストとは、日本語で「薬剤師」のことを指します。

つまり、スポーツファーマシストは「スポーツに関する専門的な知識を有する薬剤師」なのです。

JADA「公益日本財団法人 日本アンチ・ドーピング機構」とは?

1999年にWADA「世界アンチ・ドーピング機構」が設立されたことをきっかけに、日本でもアスリートをドーピングから守るために、2001年に設立された機関。

これにより、日本国内で、ドーピング検査、教育・啓発活動など、世界標準のアンチ・ドーピング活動を可能とする体制が整備されました。

スポーツファーマシストの仕事内容

スポーツファーマシストの主な仕事内容は、以下の2つです。

  • ドーピングからアスリートを守る
  • アンチ・ドーピングの教育・啓発活動

一つ目は、アスリートをドーピングから守るのがスポーツファーマシストの仕事です。

ドーピングというとアスリートが意図的に、筋肉増強剤などを使用しているイメージがありますが、それだけがドーピングではありません。

中には、無意識のうちにドーピングになってしまう「うっかりドーピング」というものがあります。

例えば、近年ではOTC薬品の多様化で誰もが身近に薬などを購入できるようになりました。

しかし、OTC医薬品の中には、ドーピング検査で陽性反応が出るような成分が含まれているものもあります。

それを知らず知らずのうちに使用してしまい、ドーピング扱いとなり大会への出場停止や、記録剥奪などの事態に陥ってしまうのです。

そうならないためにも、スポーツファーマシストによる、ドーピング知識やOTC医薬品のアドバイスをアスリートが受けられることで「うっかりドーピング」から選手を守っています。

2つ目は、アンチ・ドーピングの教育・啓発活動です。

小中学校などで、アンチ・ドーピングの講演会や各競技団体へのドーピングに関する情報提供なども行なっています。

このようにスポーツファーマシストは、未然にドーピングを防ぐアンチ・ドーピング活動が主な仕事内容です。

 

スポーツファーマシストの現状と将来性

現在、日本でスポーツファーマシスト認定されている薬剤師は、2021年4月時点で11,489名です。

日本の薬剤師数は、約31万人なので比較するとかなり少ない人数だといえるでしょう。

また、残念ながら薬剤師がスポーツファーマシストの資格を取得しても、活躍の場が少ないのが現状のようです。

しかし、少しずつではありますが、学校でアンチ・ドーピングに関する講演会が増えているようです。

さらに、競技団体専属のスポーツファーマシストが誕生するなど、確実に需要は高まりつつあります。

スポーツがある限り、スポーツファーマシストのニーズは高まり、将来性は十分にあるといえるでしょう。

スポーツファーマシストの年収と求人

薬剤師がスポーツファーマシストとして活躍したとすると、年収はどのくらいなのでしょうか?

以下では、スポーツファーマシストの平均年収と求人について解説していきます。

  • スポーツファーマシストの求人傾向
  • スポーツファーマシストの資格が活かせる職場
  • スポーツファーマシストの平均年収

スポーツファーマシスト単体での求人は少ない

残念ながら、スポーツファーマシストをメインとした薬剤師求人は少ないのが現状です。

しかし、薬局や調剤薬局でスポーツファーマシストが在籍しているところが多くあります。

例として、下記のような求人もあります。

また、下記のようにスポーツファーマシストの資格取得を斡旋してくれる企業もあるようです。

このように、スポーツファーマシストとして活躍するためには、単体としてではなく調剤薬局やドラッグストアなどの求人があります。

そのため、競技団体専属のスポーツファーマシストの求人は、少ないといえるでしょう。

スポーツファーマシストを活かせる職場

スポーツファーマシストの資格が活かせる職場は、以下の3つです。

  • 病院
  • ドラッグストア
  • 調剤薬局
  • 小、中学校の教育現場
  • スポーツチームクラブ
  • スポーツ大会

スポーツファーマシストが活躍できるフィールドは幅広く、さまざまな場面で活躍できます。

例えば、ドラッグストアなどでスポーツ選手のドーピング防止の相談を受けたり、調剤薬局でアドバイスを行ったりなどです。

また、小、中学校などで若い世代にアンチ・ドーピングに関する講演会を行うことで、教育現場でも活躍ができます。

さらに、ドーピング検査を行うような大規模なスポーツ大会や、プロのスポーツチムクラブでも活躍できる可能性があるのです。

このように、薬剤師がスポーツファーマシストの資格を取得することで、活躍の場はさらに広がるでしょう。

スポーツファーマシストの平均年収は500万円〜600万円

スポーツファーマシスト平均年収は、500万円〜600万円が一般的な相場です。

スポーツファーマシストを募集している求人や企業、転職先によっても年収は異なってくるでしょう。

また、前述した通りスポーツファーマシストのみの募集は少なく、あくまで薬剤師に付随した業務となることが多いです。

そのため、スポーツファーマシスト専属で活躍するには、求人が少ないのが現状となります。

スポーツファーマシストの資格取得までの流れ

スポーツファーマシストの資格はどのように取得していけば良いのでしょうか?

以下では、スポーツファーマシストの資格取得までの流れを解説しています。

受験資格

スポーツファーマシストとになるにはまず、薬剤師免許を取得していることが基本条件です。

また、公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構(JADA)が主催するスポーツファーマシストの基礎講習会を受講する必要があります。

さらに、実務講習を受講しそれらが終了すると、ようやく受験資格が与えられます。

ちなみに、年齢は不問なので薬剤師免許を持っていれば、何歳からでも申し込みは可能です。

スケジュール

スポーツファーマシストの資格取得までのスケジュールは以下の通りです。

参考:(公財)日本アンチ・ドーピング機構公式HPより

例年では、4月〜5月ごろに受講者を募集しそこから基礎講習、実務講習と進んでいき最終的には「知識到達度確認試験」を受験し認定を目指すという流れです。

スポーツファーマシストの格取得までには、約1年程度を要します。

費用

スポーツファーマシスト資格を取得するには、以下の費用がかかります。

  • 受講料:7,600円(税込)
  • 認定申請料:21,000円(税込)

スポーツファーマシストの資格取得にかかる費用は、合計で28,600円(税込)です。

ちなみに資格の有効期間は、取得から4年間になります。

スポーツファーマシストの資格取得がおすすめな薬剤師

スポーツファーマシストに向いている薬剤師とは、どのような人なのでしょうか?

スポーツファーマシストの資格を取るべきか悩んでいる方に、取得がおすすめな薬剤師を解説していきましょう。

  • スポーツに興味がある薬剤師
  • スポーツ界に貢献したい薬剤師
  • OTCを扱う薬剤師

スポーツに興味がある薬剤師

まずは、スポーツに興味がある薬剤師です。

自身も趣味でスポーツクラブに所属していたり、スポーツ観戦が好きな薬剤師はスポーツファーストに向いているでしょう。

特に、普段から体を動かすことが好きな薬剤師であれば、自分の経験談からアドバイスをできたり、活躍の場は広がります。

また、狭き門とはなりますが、スポーツチームの一員として働ける可能性も十分にあるでしょう。

スポーツ界に貢献したい薬剤師

2つ目は、スポーツ界に貢献したい薬剤師です。

スポーツファーマシストを取得するとオリンピックや大きな国際大会でボランティアや、派遣員として採用されやすくなります。

また、若い世代の未来のアスリートにアンチ・ドーピングについての講演会を行えるなど、正しい知識を広められるチャンスもあるのです。

そのため、スポーツ界に貢献したい薬剤師にとってスポーツファーマシストは、おすすめの資格だといえるでしょう。

OTCを扱う薬剤師

3つ目は、OTC医薬品を扱っている薬剤師です。

ドーピングとなる医薬品は、医師が処方するものだけとは限りません。

医師の処方なしでもドラッグストアや調剤薬局で気軽に手に入れることができるOTC医薬品の中には、ドーピングになってしまう成分が含まれてしまうものもあります。

そのため、事前にスポーツファーマシストの資格を持つ薬剤師に相談することで、アスリートの役に立つことができます。

このように、OTC医薬品を扱っている薬剤師はスポーツファーマシストの取得がおすすめです。

スポーツファーマシスト資格のメリット

スポーツファーマシストの資格を取得することで、どのようなメリットがあるのでしょうか?

以下では、スポーツファーマシストの資格を取得することで得られるメリットを解説しています。

  • スポーツをしている患者さんの相談に乗れる
  • 薬剤師の枠を超えた活動ができる
  • ドーピングについて詳しくなれる

スポーツをしている患者さんの相談に乗れる

まず一つ目は、スポーツをしている患者さんの相談にのれることです。

スポーツファーマシストの対象者は、有名アスリートだけではありません。

身近にスポーツをしている患者さんの相談に乗ったり、健康をサポートすることもできます。

また、共通の話題ができることで、スムーズにコミュニケーションがとれるようになり、患者さんとも良い関係を築くことができるでしょう。

薬剤師の枠を超えた業務ができる

2つ目は、薬剤師がスポーツファーストの資格を取得することで、薬剤師の枠を超えた活躍ができます。

例えば、オリンピックなどの国際大会にボランティアとして参加できたり、若い世代にアンチ・ドーピングの知識を広めたりさまざまです。

スポーツファーマシスト資格を取得することで、薬剤医師としてだけではなく「アンチ・ドーピングの専門家」として幅広く活躍できるでしょう。

ドーピングについて詳しくなれる

3つ目は、ドーピングの知識について詳しくなれることです。

スポーツファーマシストの講習会では、アンチ・ドーピングに関しての規則やドーピング成分などが詳しく学べます。

中には、意外な医薬品がドーピング成分を含んでいるなどの新しい発見もあるはずです。

薬剤師の知識だけでは、学べなかったスポーツ界の薬物知識を学ぶことでスキルアップにもなるでしょう。

スポーツファーマシストについてよくある質問

ここからは、スポーツファーマシストについてのよくある質問をみていきましょう。

  • 合格率はどれくらい?
  • どのくらいの人が資格を持っている?
  • 資格に更新はある?
  • 資格を取ると年収は上がる?

合格率はどれくらい?

スポーツファーマシストの合格率は、公式サイトに書かれていませんので具体的な数字は不明です。

しかし、資格の難易度としては比較的簡単で、受講内容をしっかりと復習しておけば合格は、ほぼ間違いないと言って良いでしょう。

実際に、スポーツファーマシスト試験を受けた薬剤師の方の感想をSMSで見つけることができましたので見ていきましょう。

このように、SMSのみの投稿なので、信憑性は定かではありませんが、比較的簡単に取得できることが伺えます。

このようなことから、スポーツファーマシストの合格率はさほど低くないと考えられるでしょう。

どれくらいの人が資格を持っている?

日本で、スポーツファーマシストを取得している薬剤師は、2021年6月現在で11,489人です。

2010年度から認定が始まり、受験者は年々増えているといわれています。

年度ごとの認定者は、以下の通り増えているのです。

年度 認定者
2010年 796名
2011年 2,825名
2012年 4,232名
2013年 5,243名
2014年 5,899名
2015年 6,359名
2016年 6,949名
2017年 7,894名
2018年 8,711名
2019年 9,530名
2020年 10,211名
2021年 11,489名

資格の更新はあるの?

スポーツファーマシストの資格の有効期限は、4年です。

有効期限中の4年目にあたる年に基礎講習(e-ラーニング)、実務講習(e-ラーニング)を受講し、知識到達度確認試験を受け認定更新を行う。(更新料は別途受講料7,600円と認定料21,000円必要)

引用:公認スポーツファーマシスト認定制度概要より

資格取得後から4年ごとに、講習を受講し再度認定試験を受ける必要があります。

資格を取ると今の職場でも年収は上がる?

薬剤師がスポーツファーマシストの資格を取得すると、基本的に年収は上がらないと思った方が良いでしょう。

ただ、企業や職場によってはこの資格の取得を斡旋してくれるところがあります。

また、資格取得後には資格手当として支給される場合もあります。

スポーツファーマシストで年収アップを狙うのであれば、資格を斡旋してくれる企業や手当が出るなどの条件があるところに転職するのがおすすめです。

まとめ:スポーツファーマシスト資格は活躍の場が広い

ここまで、スポーツファーマシストの概要と資格取得の流れ、資格取得のメリットを解説してきました。

  • スポーツファーマシストの主な活動は「アンチ・ドーピング」
  • 資格を取得することで薬剤師の枠を超えた活動ができる
  • スポーツ界に貢献できる
  • スポーツファーマシスト単体での求人は少ない
  • スポーツファーマシストの年収は約500万円〜600万円
  • 取得後には4年に一度の更新が必要
  • 資格取得の難易度は低め

薬剤師の枠を超えて、スポーツ界に幅広く貢献できることが魅力のスポーツファーマシスト。

薬剤師としてのキャリアアップも望めるこの資格取得をぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる