調剤薬局事務の仕事・給料を解説!正社員やパート違う?

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「調剤薬局事務の給料はどれくらい?」
「どんな仕事内容?」

調剤薬局事務は、処方箋の受付や会計など一般的な事務にはないような経験や知識が身に付きます。

しかし、調剤薬局事務を目指している人にとって気になるのは、やはり給料ですよね。

今回は、調剤薬局事務の給料や年収、またパート・派遣の時給についても解説していきましょう。

さらに、詳しい仕事内容や調剤薬局事務に向いている人、向いていない人も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事で分かることは、以下の通りです。

この記事で分かること

  • 調剤薬局事務の給料
  • 調剤薬局事務の仕事内容
  • 未経験や無資格でもできるのか
  • 調剤薬局事務に向いている人・向いていない人
  • 調剤薬局事務のメリット・デメリット
目次

調剤薬局事務の給料は約18万円

調剤薬局事務の給料事情

はじめに結論から言ってしまうと、調剤薬局事務の給料は正社員の場合、月収約18万円です。

この項目では、調剤薬局事務の給料事情について詳しく解説していきましょう。

年収にすると270万~320万円

先述の通り、調剤薬局事務の給料は月収18万円前後です。

これを年収に換算すると、ボーナスを含め以下のようになります。

調剤薬局事務の平均年収

月収18万円×12ヶ月 + ボーナス各2ヶ月分(夏・冬)=288万円

月収18万円にボーナスを夏と冬で各2ヶ月分、計4ヶ月分含めると年収は288万円前後になるでしょう。

ただ、年収がそのまま手取りになるわけではないので、注意してください。

年収288万円だと手取り月収で15万円前後で、手取り年収は230万円前後になるでしょう。

年代別の平均月収・年収

調剤薬局事務の年代別平均給与は、以下の通りです。

年齢 月収 年収
20~24歳 17万円 272万円
25~29歳 17.5万円 280万円
30~34歳 18万円 288万円
35~39歳 19万円 304万円
40~44歳 21万円 336万円
45~49歳 23万円 368万円
50~54歳 25万円 400万円
55~59歳 25万円 400万円

参考:平均年収.JP

表を見てみると、給与は年代に応じて少しずつ上がりますが、50代あたりから頭打ちとなります。

また、30代女性正社員の一般的な企業に勤める平均年収は、約378万円です。(doda調べ

30代の調剤薬局事務の平均年収は、296万円なので、一般的な会社員と比較してかなり低め。

調剤薬局事務の給与は、年代に応じて上がっていくものの、平均以下だということがわかります。

パート・派遣の時給相場は1000円前後

調剤薬局事務のパート・アルバイトや派遣社員の時給は、1,000円前後です。

  • パート・アルバイトの時給・・・約1,000円
  • 派遣社員の時給・・・約1,199円

参考:求人ボックス「給料ナビ

調剤薬局事務のパート・アルバイトの時給相場は働く地域にもよりますが平均して約1,000円ほど。

時給が一番高い地域は、東京都で1,095円、低い地域だと鹿児島県で801円です。

調剤薬局事務のパート・アルバイトは各都道府県の最低賃金に近い時給で、決して高いとは言えませんね。

また、派遣社員の時給も約1,199円と地域によって、ばらつきはあるものの医療系の派遣として時給はかなり低めです。

調剤薬局事務の時給が低くなってしまう理由としては、無資格でも働ける点や短期間で辞めてしまう人が多いのではないかと推測されます。

そのため、時給全体が底上げされずに低いままだということが考えられるでしょう。

ただ、これらの時給はあくまでも平均なので、資格やスキルがあれば時給は上がっていくはずです。

地域によって給与は違う?

調剤薬局事務は、働く都道府県によって時給や給与が異なります。

都道府県別に見た調剤薬局事務の給与は、以下の通りです。

ランキング 都道府県 平均年収
1位 東京都 420万円
2位 大阪府 360万円
3位 愛知県 330万円
4位 福岡県 300万円
4位 千葉県 300万円
ランキング省略
45位 青森県 255万円
46位 秋田県 246万円
47位 沖縄・宮崎・佐賀県 240万円

参考:平均年収.JP

都道府県別に見ると、調剤薬局事務の給与が最も高いのが東京都の420万円。

最も低い、沖縄・宮崎・佐賀県の240万円と比較すると、年収に180万円もの差があることがわかりました。

このように、同じ仕事でも地域によって、年収に差があるのです。

自分の住んでいる地域の調剤薬局事務の求人を見て、平均給与はどれくらいなのか把握しておくのも大切だといえるでしょう。

調剤薬局事務の仕事内容

調剤薬局事務 仕事内容

調剤薬局事務の仕事は、受付だけでなくさまざまな仕事を任されます。

この項目では、調剤薬局事務の仕事内容を解説していきましょう。

なお、ここで紹介する仕事内容は働く場所によって変わることもあるので、あくまで参考程度にしてください。

患者の受付・電話対応

調剤薬局事務は「薬局の顔」として患者さんの受付業務を行います。

来局した患者さんから処方箋や保険証、お薬手帳などを受け取り、情報に間違いがないか確認していきます。

また、受付業務は対面だけでなく電話でも、問い合わせがくることもあるので、対応が必要です。

調剤薬局事務は患者さんが、来局して最初に関わる大切な役割を担っています。

そのため、患者さんに合わせて丁寧で柔軟な対応が求められます。

レセコンへの入力業務

レセコンとは、レセプトコンピューターの略称でレセプト(診療報酬明細書)を作成するためのパソコンです。

レセコンに診療内容や保険請求などのさまざまな情報を入力し、作成していきます。

近年では、大量の情報を入力しなくても処方箋に記載されているバーコードを読み取る電子化が推し進められています。

そのため、最終的に目視での確認が必要ですが、以前よりも効率的に作業ができるようになりました。

調剤報酬の請求業務

調剤は、一般的に患者が保険証を提示することで、負担費は1割〜3割にすることができます。

負担外の残りの料金は、患者が加入している健康保険組合から支払われる仕組みです。

残りの調剤報酬を請求するには、レセプトを参考に請求します。

この時に、請求書を作成するのが調剤薬局事務の仕事です。

請求書を作成するには、保険や調剤報酬の専門的な知識が求められます。

会計

薬剤師が、患者に薬の説明をし渡した後は会計を行います。

薬剤師がそのまま会計を行う薬局もありますが、調剤薬局事務が会計を行う場合もあります。

会計業務は、患者さんから金銭を受け取り領収書を発行します。

会計業務自体はそこまで難しくありませんが、金額の間違いに注意しなくてはなりません。

また、近年では電子マネーでの支払いが普及しているため、さまざまな支払い方法に対応できる薬局も増えています。

そのため、現金だけでなく電子マネーの支払いに対応できるスキルも求められるでしょう。

医薬品の在庫管理・発注手続き

調剤薬局事務は、医薬品の在庫管理や発注を任されることもあります。

調剤薬局は、患者さんのためにある程度の医薬品を確保しておかなければなりません。

そのため、頻繁に棚卸しや在庫確認作業があります。

また、入荷した医薬品と発注した数があっているのかの確認作業も必要です。

さらに、医薬品を保管する場所は清潔であることが必須なので、掃除が欠かせません。

こうした、受付業務以外にも仕事があるのが調剤薬局事務の特徴です。

薬剤師のサポート全般

調剤薬局事務は、薬剤師のように調剤業務を行うことができません。

しかし、厚生労働省は、2019年4月2日に「調剤業務のあり方について」を発表しました。

この発表によると、調剤補助員であれば、ピッキング業務と一包化の補助ができるようになりました。

この、調剤補助員が対応できる仕事・できない仕事は、次のようになります。

<調剤補助員ができること>
・ピッキング業務
・一包化された薬剤の数量チェック
・医薬品の棚入れ
・お薬カレンダーや配薬カートに調剤済みの薬を入れる
・医薬品の郵送
・レセプト・請求業務
・そのほか、従来の調剤事務業務

<調剤補助員ができないこと>
・調剤
・軟膏剤、水剤、散剤などの直接計量や混合

この調剤補助員の役割は、調剤薬局事務が担うこともできます。

このように、薬剤師のサポートをするのも調剤事務の仕事です。

医療事務との違いは?

調剤薬局事務と似た職業に、医療事務をいう仕事があります。

この2つの職業は、似ていますが働く場所や仕事内容も異なります。

項目 調剤薬局事務 医療事務
働く場所 調剤薬局 クリニック・病院
主な仕事内容 調剤(薬)に対する受付・会計業務 診療に対する会計・受付業務
主に関わる人 薬剤師 医療スタッフ全般
扱う書類 処方箋 処方箋・診断書など

調剤事務と医療事務の主な仕事は、ほぼ同じ受付と会計業務です。

仕事内容は同じですが、働く場所や関わる人がそれぞれ異なります。

調剤薬局事務は、調剤薬局で働き主に薬剤師との連携で仕事をしていきます。

一方で、医療事務は病院やクリニックで働いているため、医師や看護師などさまざまな医療スタッフと関わりながら仕事を進めていきます。

また、扱う書類に関しても医療事務の方が多いのが特徴です。

そのため、給与も医療事務の方が調剤薬局事務よりも高い傾向にあります。

調剤薬局事務は無資格・未経験でも転職できる?

調剤薬局事務 未経験でも大丈夫

結論からいうと、調剤事務は無資格・未経験でも転職可能な職種です。

また、薬剤師のように国家資格が必要な仕事ではないので、応募の条件もそこまで厳しくありません。

ただ、調剤薬局事務の仕事は応募倍率が高く、競争率が激しい求人です。

その理由としては、無資格でも医療関係の職種に携われる点や、特別なスキルがなくても働きやすいという点でしょう。

そのため、調剤薬局事務の仕事は無資格・未経験でも応募はできますが、書類選考の時点で振り落とされてしまう可能性があります。

倍率の高い調剤薬局事務の求人を通過するには、民間の調剤薬局事務資格を取得するのがおすすめです。

調剤薬局事務のおすすめの資格はこちらの記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

※調剤薬局事務の資格はどれがいい?資格の必要性と取得費用の記事リンクを入れる※

調剤薬局事務に向いている人

調剤薬局事務 向いている人

調剤薬局事務に向いているのは、どのような人なのでしょうか?

この項目では、調剤薬局事務に向いている人の特徴を解説しています。

ぜひ、自分に適性があるのかをチェックしてみましょう。

パソコン入力が得意

調剤薬局事務は、パソコン入力をすることが多い仕事です。

現在では、紙のカルテから全てパソコンへの「電子カルテ」になっています。

そのため、パソコンが全く使えないという人には向かない仕事です。

ただ、そこまで難しいスキルは必要なく、文字入力がスムーズにできたり、ExcelやWordが使えれば問題ないでしょう。

細かいことに気付ける人

調剤薬局事務は、患者さんの大切な処方箋をお預かりする仕事です。

処方箋内容には、さまざまな情報が記載されているので、間違いがないかチェックしていきます。

その際に、記入ミスや情報に相違に気付ける洞察力が役立ちます。

医師が発行している処方箋とは言え、間違いが100%ないとは言い切れません。

調剤薬局事務は、細かいことに気付ける人が向いているといえるでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

調剤薬局事務は、薬剤師や患者さんなど人と関わることが多い仕事です。

そのため、高いコミュニケーション能力があり、人と話すのが苦痛でない人が向いています。

また、調剤診療報酬は定期的に改訂されるため、患者から質問される機会も多いです。

その際に、患者さんに分かりやすく説明できるだけの知識を学んでおくことも大切です。

マルチタスクが得意な人

調剤薬局事務の仕事内容は、多岐に渡りさまざまな仕事を同時進行で進めていきます。

例えば、処方箋受付をしながらの入力作業や、薬剤師への情報伝達など複数の仕事を同時にこなしていきます。

そのため、仕事に優先順位をつけ落ち着いて対応できる人でないと、調剤薬局事務の仕事は勤まらないでしょう。

シングルタスクで、一つ仕事に集中したいという方はオススメしません。

調剤薬局事務は、マルチタスクが得意な人に向いています。

調剤薬局事務に向いていない人

調剤薬局事務 向いていない人

調剤薬局事務には、向いている人もいれば向いていない人もいます。

この項目では、調剤薬局事務に向いていない人の特徴を解説していきましょう。

協調性がない人

調剤薬局事務は、薬剤師や他の調剤薬局事務員と連携しながら仕事を進めていきます。

そのため、チームプレイが得意ではない人は、いくらパソコンが得意でも調剤薬局事務には向かないかもしれません。

また、調剤薬局事務は薬剤師のサポートが役目の仕事です。

そのため「縁の下の力持ち」的な立ち位置が好きではない人は、適正としては低いといえるでしょう。

調剤薬局事務は、協調性が求められる仕事です。

人に説明するのが苦手な人

調剤薬局事務は、患者さんからさまざまな質問を受けることが多いお仕事です。

その際に、分からないことは薬剤師に聞いて解決する場合もあります。

つまり「調剤薬局事務は薬剤師と患者さんの橋渡し的な役割」を担っているのです。

そのため、患者と薬剤師双方の情報を的確に説明し、伝える必要があります。

人に説明するのが、苦手だという人は調剤事務に向いていないといえるでしょう。

調剤薬局事務のメリット・デメリット

調剤薬局事務 メリットデメリット

調剤薬局事務のメリット・デメリットにはどんなことがあるのでしょうか?

この項目では、調剤事務のメリットデメリットについて解説していきましょう。

メリット

調剤事務のメリットは、以下の通りです。

  • さまざまな雇用形態があるから働きやすい
  • 調剤報酬の知識が身に付く
  • どこでも働ける

調剤事務は、正社員・パート・アルバイト・派遣さまざまな雇用形態があります。

そのため、結婚や出産などのライフスタイルの変化に対応しやすいメリットがあります。

また、一般の事務職では身につかない調剤報酬の知識が得られるのもメリットです。

さらに、調剤薬局は全国どこに行ってもあるので、働く場所にも困りません。

このように調剤事務には、さまざまなメリットがあるお仕事です。

デメリット

調剤事務のデメリットは、以下の通りです。

  • 求人倍率が高い
  • 給与が低い
  • 風邪などの感染率が高くなる

先述の通り調剤事務は、無資格未経験でもOKなため求人応募のハードルが低いため求人倍率は高めです。

そのため、雇用側は給与を低く設定しても、人が集まりやすいので、調剤薬局事務全体の給与水準は低めです。

また、調剤薬局は基本的に具合の悪い人が多く来院されるので、風邪や病気などに感染しやすいのは覚悟しておきましょう。

まとめ:調剤薬局事務の給与は手取り15万円前後

ここまで、調剤薬局事務の給料事情をお伝えしてきました。

まとめ

  • 調剤薬局事務の給料は約18万円(手取りは15万前後)
  • パートアルバイトの時給は1,000円前後
  • 派遣の時給は1,200円前後
  • 地域によって給与は異なる

調剤薬局事務の給料は、決して高いとは言えません。

しかし、未経験でも医療関係に携われるやりがいのあるお仕事です。

この記事を参考に、ぜひ調剤薬局事務の求人を見つけてみてはいかがでしょうか。

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