北海道の薬剤師の働き方|平均年収と比較した薬剤師の年収や仕事を解説!

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「北海道の薬剤師の平均年収は?」
「他の県と比較してどうなの?」
「道内で賃金の差はあるの?」

北海道で薬剤師として働こうとしている人の中には、このような疑問を持たれている方も多いと思います。

結論からいうと、北海道の薬剤師平均年収は他の都道府県と比べると高めです。

今回は、北海道の薬剤師の詳しい年収事情と、北海道ならではの働き方や特徴仕事内容などを見ていきましょう。

本記事を読むと、以下のようなことが分かります。

この記事で分かること

  • 北海道の薬剤師平均年収
  • 北海道の薬剤師年収が高い理由
  • 北海道の薬剤師求人傾向
  • 北海道の都市部と地方部の違い
  • 北海道での薬剤師としての働き方
  • 北海道の薬剤師の転職活動を成功させる方法

北海道の場合はサラリーマンの平均年収は都内と比較すると低いですが、薬剤師においては東京と比較しても高い水準になります。

他地域の薬剤師の平均年収なども掲載しているので気になる方は本記事をチェック!

目次

北海道の薬剤師平均年収

まずは、北海道全体の薬剤師平均年収はどのくらいなのでしょうか?

以下では、他の都道府県と比較しながら見ていきましょう。

全国平均と比較すると高め

北海道の薬剤師平均年収は、全国平均よりも高めです。

以下のランキングでは、各都道府県の薬剤師平均年収をまとめました。

順位 都道府県 平均年収
全国平均 548.3万円
1位 静岡県 698.6万円
2位 長野県 689.5万円
3位 高知県 642.6万円
4位 島根県 625.8万円
5位 愛知県 622.1万円
6位 青森県 619.8万円
7位 秋田県 618.7万円
8位 宮城県 610.2万円
9位 三重県 600.6万円
10位 山形県 595.1万円
11位 神奈川県 583.3万円
12位 茨城県 580.7万円
13位 広島県 571.4万円
14位 宮崎県 569.7万円
15位 北海道 566.3万円
16位 福井県 565.7万円
17位 滋賀県 563.8万円
18位 和歌山県 562.9万円
19位 大阪府 558.8万円
20位 東京都 553.5万円
21位 香川県 547,6万円
22位 山口県 538.7万円
23位 大分県 537.5万円
24位 千葉県 537.4万円
25位 熊本県 537.1万円
26位 鹿児島県 536.7万円
27位 富山県 536.1万円
28位 福岡県 530.5万円
29位 沖縄県 530.4万円
30位 岡山県 528.5万円
31位 京都府 527.3万円
32位 兵庫県 526.9万円
33位 鳥取県 524.9万円
34位 佐賀県 522.5万円
35位 埼玉県 521.1万円
36位 栃木県 520.6万円
37位 山梨県 511.5万円
38位 奈良県 506.7万円
39位 岐阜県 503.5万円
40位 石川県 495.0万円
41位 岩手県 494.0万円
42位 福島県 489.1万円
43位 群馬県 483.4万円
44位 愛媛県 463.7万円
45位 新潟県 447.1万円
46位 徳島県 444.0万円
47位 長崎県 428.2万円

参考:政府統計の総合窓口 e-Stat賃金構造基本統計調査/賃金構造基本統計調査/令和元年賃金構造基本統計調査/一般労働者/都道府県別
※薬剤師の支給する現金給与額×12カ月+年間賞与その他の給与額で算出

全国平均は548.3万円であるのに対して、北海道の平均年収は566.3万円という結果になりました。

このことから北海道の薬剤師の給与水準は平均よりも高めだといえるでしょう。

北海道の薬剤師平均年収が特に高い地域

同じ北海道でも地域によって平均年収は異なってきます。

以下では、札幌市をはじめとする薬剤師の平均年収を北海道内の地域ごとにまとめました。

地域 平均年収相場
札幌市 400万円
函館市 600〜650万円
小樽市 430〜480万円
釧路市 600〜650万円
岩見沢市 500万円
苫小牧市 480万円
江別市 420万円
千歳市 420万円
恵庭市 420万円
北広島市 400万円

参照;薬剤師求人.com

北海道内で最も平均年収が低いのが、400万円の札幌でした。

理由として札幌市内は人口が多く人気の高いエリアのため好条件を提示しなくても薬剤師の募集が殺到するからです。

しかし、札幌市のお隣である小樽市の平均年収は、430万円から480万円と札幌市よりも最大で80万円も平均年収に差が出ています。

そのため、北海道で転職を考える時には、都市部よりも地方部を狙うのがおすすめだといえるでしょう。

北海道の薬剤師年収が高い理由

北海道の薬剤師の平均年収は都道府県の中でも15位と比較的高めです。

では、なぜ北海道は他の県と比べて平均年収が高いのでしょうか?

その理由として考えられるのが以下の3つです。

北海道の薬剤師の平均年齢が高い理由3つ

  • 薬剤師の平均年収が高い
  • 非正規薬剤師の平均労働時間が長い
  • 薬剤師不足

薬剤師の平均年齢が高い

1つ目の理由が、北海道で働いている薬剤師の平均年齢が他の県に比べて高いことです。

薬剤師の全国平均年齢は、2019年度の厚生労働省の調査で39.4歳となっています。

一方で北海道の薬剤師平均年齢は、39.6歳と全国平均をやや下回っているのです。

薬剤師の賃金は年功序列で上がっていくので必然的に平均年収は高くなるといえるでしょう。

非正規薬剤師の平均労働時間が長い

2つ目の理由は北海道で働いているパートや派遣の非正規薬剤師の労働時間が長いことが年収に影響しています。

厚生労働省の調査によると、全国の非正規薬剤師の月間平均労働時間は174時間なのに対し、北海道は176時間という結果でした

その分、北海道の薬剤師平均年収は他の県に比べて高くなっているのです。

薬剤師不足

3つ目の理由は、北海道は薬剤師不足であるという現状です。

参考として、2018年に厚生労働省で調査された人口10万人あたりの薬剤師数を見ていきましょう。


参照:厚生労働省

全国平均は190.1人であるのに対し、北海道は約180.0人と深刻な薬剤師不足ではないものの平均を下回ってることが分かります。

そのため、北海道では薬剤師不足を解消するために比較的給与水準を高くしてることが理由です。

北海道での求人傾向

北海道内は広いため、求人動向にも地域ごとに異なってきているのが特徴です。

次に、北海道の薬剤師の求人動向をチェックしていきましょう。

都市部での求人は減少傾向

北海道の人口は約538万人でその内、札幌の都市部に住んでいる人は約197.7万人です。

割合にすると、約4割もの人が札幌市に住んでいます。

そのため、札幌の求人動向は減少傾向にあり、薬剤師にとっても転職活動は難航するエリアだと考えられるでしょう。

逆に地方部では、先述した通り地方の薬剤師不足が加速しているため、好条件の求人が多く見られます。

病院の数が多い

北海道の病院の数は、全国平均と比べて高い傾向にあります。

人口10万人あたりの施設数
施設名 施設数 北海道 全国平均
病院 547 10.16 6.47
薬局 2248 41.77 46.68

参照:北海道地域医療情報システム(日本医師会)

このような傾向から、北海道の医療施設は他の都道府県と比べて充実しているといえるでしょう。

そのため、今後さらに北海道の薬剤師の需要は高まり求人は増えてくると予想されます。

プライマリ・ケアの推進

北海道医療計画によると、北海道ではかかりつけ薬剤師による「プライマリ・ケア」が推進されています。

プライマリ・ケアとは「医療のことを総合的に診てくれて相談にものってくれる」という意味です。

また、北海道は在宅医療にも力を入れています。

そのため、今後在宅医療における医薬品の供給や訪問服薬指導業務など、薬剤師の業務内容は多様化してくるでしょう。

このように北海道の薬剤師の求人傾向としては、様々な業務をこなせる薬剤師を求めている傾向にあります。

都市部と地方部の待遇の違い

札幌市の都市部と、その他の地方部との薬剤師の待遇は随分と異なっています。

以下では、北海道の薬剤師の都市部と地方部の待遇の違いについて見ていきましょう。

労働環境

まずは、労働環境ですが札幌市内は人口も多く利便性も高いため、ドラッグストアなどは24時間営業の店舗も多くあります。

そのため勤務時間が長くなる可能性があるでしょう。

一方地方部では、都市部に比べて店舗の営業時間が短い傾向にあるので、勤務時間が少なかったり、残業もあまりない可能性が高いのです。

とはいえ、求人によって勤務時間などの労働環境は変わってくるので、転職する企業や店舗の募集要項をよく確認するようにして下さい。

年収などの待遇

先述した通り、求人傾向としては都市部よりも地方部の方が年収は高めです。

実際に、調剤薬局の求人表を見ながら比較していきましょう。

まずは、札幌の求人です。


参照:ヤクジョブ

次に、小樽市の調剤薬局の求人を見てみます。

参照:ヤクジョブ

お分かりの通り、年収の差が最大で100万円もあるのです。

このように、地方と都市部では給与にも大きく差がついているといえるでしょう。

転職するなら都市部よりも地方部がおすすめ

  • 地方部の方が営業時間が短いため残業がないなど労働環境は良い
  • 求人票を見てみると都市部よりも地方部の方が年収が高い

以上、2つの傾向から薬剤師が北海道で転職するなら、都市部よりも明らかに地方部がおすすめです。

都市部は、地下鉄もあり利便性も高いといえますが、転職する場としては難易度は高めです。

通勤圏内であれば、都市部よりもまずは地方の薬剤師求人を探してみましょう。

北海道での薬剤師としての働き方

北海道で薬剤師が働くにあたり、どのようなことを意識して働けば良いのでしょうか。

以下では、北海道が抱える事情とともに薬剤師の働き方をみていきましょう。

地方部は高齢化に対応した接客が求められる

下の表は、北海道内の高齢化率をまとめたものです。

市区町村 高齢化率(%)
全国平均 28.9
北海道 32.5
札幌市 28.3
函館市 35.6
小樽市 40.8
旭川市 35.7
室蘭市 36.6

このように、札幌市以外は高齢化率が全国平均を大きく上回っています。

そのため、札幌市内ではスピーディーな接客が求められ、北海道の地方部では高齢化を意識した丁寧な接客が求められるでしょう。

ワークライフバランスを考える

薬剤師としてワークライフバランスを考えた働きをしたいのであれば、人口に対する薬剤師の数と扱う処方箋の平均枚数を把握しておきましょう。

人口に対する薬剤師数が少ないと業務過多になりやすく、忙しくなります。

また、扱う処方箋の枚数が多ければ多いほど業務量はその分増えるでしょう。

なので、「のんびりと働きたい」という薬剤師は求人を探すときに

  • 人口に対する薬剤師の数が多い
  • 扱う処方箋の平均枚数が少ない

以上の2点を条件にして求人を探すことをおすすめします。

人口に対する薬剤師数は、以下の表を参考にして下さい。

市町村 薬剤師数 人口10万人あたりの薬剤師数
全国平均 103.53
札幌市 177 97.50
函館市 375 140.99
小樽市 192 157.48
旭川市 407 119.85
室蘭市 107 120.82
釧路市 205 117.32
帯広市 203 119.89

 

北海道で薬剤師として転職を成功させる方法

北海道で転職して「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔しないためにも地域ごとの成功法を学んでおきましょう。

以下では、北海道で薬剤師として転職をさせる方法を地域ごとに分けて解説しています。

都市部は年収比較と業種がポイント

北海道の都市部で薬剤師が転職するために必要なことは、とにかく年収比較です。

都市部の薬剤師平均年収は、地方に比べて低いと先述しました。

さらに、都市部が人口が集中しているため求人も少なめです。

そのため、都市部で転職活動は厳しいものになるでしょう。

しかし、業種や勤める企業によっては地方部と年収が変わらないところもあります。

都市部でも高年収が狙える業種は以下の2つです。

都市部でも高年収が狙える業種

  • ドラッグストア
  • 調剤薬局

地方部は環境把握がポイント

地方部で薬剤師が転職する上でのポイントは、立地調査です。

地方部は都市部よりも年収は高めなので給与面での心配はさほど問題ありません。

しかし、あまりにも立地条件が悪すぎて生活のしづらい地域だと本末転倒です。

地方部で転職活動するには、事前にその土地の周りの環境などを把握しておくのが良いでしょう。

転職サイトを利用する

最後に、都市部でも地方部でも共通して転職を成功させるためには、転職サイトの登録をおすすめします。

転職サイトに登録すると、あなたの希望条件を丁寧にヒアリングし、ピッタリの求人を見つけてくれる可能性が高いです。

ポイントは、一つの転職サイトではなく複数のサイトに登録すると、より多くの求人に出会うことができるでしょう。

まとめ:北海道の薬剤師の年収は地域差がある

ここまで、北海道の薬剤師の年収や地域ごとの転職事情を解説してきました。

  • 都市部よりも地方部の方が薬剤師年収は高い
  • 求人も都市部より地方の方が多い

北海道全体のの薬剤師平均年収は高めですが、地域によって大きく差があります。

それぞれの地域の求人情報を比較しながら、北海道で転職活動を検討してみてはいかがでしょうか?

そして、本記事が転職活動に少しでもお役に立てれば幸いです。

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