電子薬歴徹底比較!クラウド型など今流行りのサービス9選

※本ページはアフィリエイト広告が含まれています。   ※口コミ・評判に関しては調査会社への依頼や公式サイトから一部抜粋して掲載しています。

電子薬歴ってクラウド型を中心にリリースされています。でも正直度のサービスがおすすめなのかわからないという経営者も多いでしょう。

「いま使っている電子薬歴は使いづらいから、もっと業務効率を改善できる薬歴サービスへ切り替えたい」

「これまでうちの薬局は紙薬歴だったけれど、そろそろ限界を感じる……」

「どんな電子薬歴があるのかざっくり知りたい」

薬局経営に携わっていると、電子薬歴を切り替える必要が生じることもあるでしょう。

使いづらいシステムを使い続けていると業務効率が悪くなり、ムダな残業のもとにもなってしまいます。

今回は、最近注目が高まっているクラウド型電子薬歴従来のレセコン一体型電子薬歴について解説し、おすすめの電子薬歴を紹介します。

自社業務の効率化と経費削減にお役立てください。

目次

クラウド?レセコン一体?薬歴の種類とは

薬局で使用される薬歴(薬剤服用歴)には紙薬歴と電子薬歴の2種類があり、さらに電子薬歴にはクラウド型とオンプレミス型などに分類されます。

クラウド型電子薬歴は、調剤薬局から離れた場所にあるデータセンターで、患者処方や薬歴を保存するタイプの電子薬歴です。

利便性の高さから、近年はクラウド型が浸透してきています。

 

一方、オンプレミス型とはサーバーを薬局内に設置して運用するタイプのこと。

クラウド型よりもオンプレミス型のほうが歴史が古く、レセコン一体型電子薬歴はオンプレミスの一種です。

また、クラウド型とオンプレミス型のメリットを相互に取り入れた「ハイブリッド型の電子薬歴」も存在します。

特徴 メリット デメリット
クラウド型電子薬歴 薬局外のデータセンターで情報保存(インターネット経由)
  • 在宅患者の家や薬局外で薬歴検索できる
  • 端末台数に関わらず料金一律
  • 系列店との情報共有ができる
  • 災害時のデータ保存も安心
  • オンプレミスより導入費用が高くなりやすい
  • インターネットがつながらない所では閲覧不可
  • 「クラウドはセキュリティが不安…」という先入観が根強い
オンプレミス型電子薬歴 薬局内で情報保存(クローズドネットワーク)
  • オフラインで稼働できる
  • クラウド型より安いことが多い
  • 目の前でデータ保存できるという安心感
  • 災害で店舗が被災すると情報を失う
 

  • レセコン台数が多いとクラウドより高くなる場合も
ハイブリッド型電子薬歴 薬局内で情報保存するが、クラウド上にも保存できる
  • オフラインでも稼働可能
  • 被災時もデータを失わない
  • クラウド拡張時に追加費用が掛かる
紙薬歴 紙のページに薬歴を手書きで記入する
  • 電力がいらない
  • コストが低い
  • 書くのに時間がかかる
  • 検索しづらい
  • 保管スペースが必要

紙薬歴から電子化へますます加速

薬歴は最終記入日から起算して3年間保存するよう、厚生労働省保険局医療課長通知によって定められています。

従来は紙媒体で保存されてきた薬歴ですが、情報検索が困難でありスペースを圧迫してしまうといったデメリットから電子化されるケースが多くなってきました。

薬歴に限らず政府情報システムでもクラウドサービスの活用が推進されており、さまざまな分野で電子化が今後も加速していく見通しです。

 

転職志望の薬剤師にとっては、転職先が紙薬歴だと仕事がしづらいので敬遠してしまうケースも見られます。

薬局経営者にとっては、自社に最適な電子を導入することにより業務効率を改善できるだけでなく、優秀な薬剤師の流出防止にもつながるのです。

おすすめ電子薬歴を紹介!9つの薬歴をそれぞれ解説!

クラウド型から3種類、オンプレミス型から4種類、ハイブリッド型から2種類の電子薬歴を紹介します。

今回解説する電子薬歴の機能や特徴を、次の表にお示ししました。

分類 指導文作成機能 電話サポート・サポートデスク 処方監査機能 加算アシスト機能 機能追加料金 音声入力機能 写真保存機能 在宅報告書作成機能 iPad、タブレット端末での使用 端末追加時の追加料金 お薬手帳連携
CARADA電子薬歴Solamichi クラウド 無料 〇(オプション) 無料
Musubi クラウド 無料
MEDIXS クラウド 有料 無料
Recepty NEXT レセコン一体 有料 〇(別アプリにて可)
Melhis レセコン一体
Elixir2 レセコン一体
MAPs ハイブリッド
Pharma-SEED EX ハイブリッド 〇(オプション) 有料 〇(オプション) 〇(オプション) 定額料金
GooCo ハイブリッド 有料

―:機能なし、あるいは公式サイトに記載なし

 

電子薬歴の役割は、ただ文章を入力するだけではありません。

電子薬歴には対人業務をサポートするさまざまな機能が付与されているので、薬剤師の業務効率を大幅にアップできる有能なツールといえます。

<電子薬歴の主な機能>

  • 指導文作成機能:実際の指導内容にもとづいた指導文を作成できる
  • 処方監査機能:処方内容からの併用薬相互作用チェック、病歴・アレルギー歴などからのチェック
  • 加算アシスト機能:特定薬剤管理指導加算(ハイリスク薬)や乳幼児指導加算に必要な確認項目のサポート
  • 在宅医療報告書作成機能:ケアマネージャー提出するための在宅医療報告書を簡単に作成できる

    どのような機能が基本実装されているのかは、システムごとに異なります。

    オプションとして機能追加できる電子薬歴システムもありますが、追加料金やサービス内容を事前に確認しておくと安心です。

    また、「一画面で主要な操作をすべて完了できるかどうか」といった操作性も、無料デモや資料請求によって確認しましょう。

    クラウド型薬歴

    クラウド型電子薬歴は、インターネット経由でデータセンターに薬歴情報を保存してもらうタイプです。

    在宅訪問のときタブレット端末などで情報を閲覧でき、他店舗との情報連携ができるサービスが多いので便利です。

    デメリットとしては、ネット環境が整っていないと閲覧できない点に注意が必要です。

    CARADA電子薬歴Solamichi

    引用元:CARADA電子薬歴Solamichi公式ホームページ

     

    株式会社ソラミチシステムが提供するCARADA電子薬歴Solamichi(ソラミチ)

    シンプルな使いやすさに定評のある電子薬歴で、2021年度GOOD DESIGN賞を受賞した実績があります。

     

    服薬指導の指導ナビや最大5000個のテンプレート入力、加算サポート機能など充実した機能性がCARADA電子薬歴Solamichiの特徴。

    チェックをつけるだけで簡単に薬歴が作成でき、しかも指導文は毎回変わるためDo処方でもバリエーション豊かな記載が可能です。

    ハイリスク薬や乳幼児の投薬時に確認アラートが出るため、投薬時の確認漏れを防いで安全性を高めることができます。

     

    患者さんの服用機関フォローアップのためのSMS連携や、Todoリスト機能があるのも魅力。

    タブレット端末にも導入できるので、在宅訪問先でも電子薬歴を更新できます。

     

    端末追加費用やオプションの拡張費用などはかからないので、端末台数が多い薬局にもおすすめです。

    電子お薬手帳の『CARADAお薬手帳』とも連携しています。

    (公式サイト:CARADA電子薬歴Solamichi公式ホームページ

    薬局体験アシスタントMusubi

    引用元:Musubi公式サイト

    株式会社カケハシの「薬局体験アシスタントMusubi」は、服薬指導サポートや在宅アシストだけでなく、経営データの見えるかや在庫管理システムまで実装された総合的なシステムです。

     

    患者さんにタブレット端末を見せながら服薬指導でき、しかも指導中に画面をタッチしていくと薬歴の下書きを同時に自動作成することが可能です。

    リアルタイムで迅速に薬歴作成ができるMusubiは、とても画期的なサービスといえるでしょう。

     

    タブレットにMusubiを導入すれば持ち運べるため、在宅先でも便利です。薬歴の内容を在宅報告書へ自動転記でき、時短になります。

    さらには、収益分析や患者関係性分析で経営データを見える化したり、Musubi AI在庫管理で需要予測や入出庫管理も楽々です。

    (公式サイト:Musubiホームページ

    電子薬歴MESIXS(メディクス)

    引用元:MEDIXS公式サイト

    株式会社アクシスが提供する電子薬歴メディクスは、指導文の入力サポートやハイリスク薬への注意アラートなどの欠かせない機能を備えた電子薬歴です。

    iPad対応なので訪問調剤にも便利で、訪問調剤後の書類作成も簡単です。

     

    端末を増設しても追加費用が掛からないので、端末台数が多かったり、訪問調剤でタブレットを多数稼動させていたりする薬局にも向いています。

    オプション機能でお薬手帳Linkにも連携できます。

    (公式サイト:MEDIXSホームページ

    レセコン一体型薬歴

    オンプレミス型の電子薬歴の多くはレセコンと一体化したシステム構成になっています。

    調剤薬局向け調剤システムRecepty NEXT

    引用元:EMシステムズホームページ

    国内トップレベルのレセコン導入件数を誇るEMシステムズの電子薬歴です。

    レセコンと服薬指導管理機能が完全一体化したオンプレミス型であり、処方枚数ごとの課金制となっているので薬局によいっては割安で使用可能かもしれません。

    EMシステムズではiPad用アプリのランシステムNEXTも提供されているので、在宅医療で端末を持ち出す必要がある場合はランシステムNEXTも検討しましょう。

    また、EMシステムズではクラウド型電子薬歴の『MAPs』も展開されています。MAPsについては『ハイブリッド型』として後述します。

    (公式サイト:調剤|株式会社EMシステムズ

    電子薬歴保存システムMelhis

    引用元:三菱電機ITソリューションズ株式会社

     

    三菱電機ITソリューションズの電子薬歴保存システムMelhis(メルヒス)は、薬局ごとに自由に画面をカスタマイズできるスタイルのレセコン一体型電子薬歴です。

    継続服用が難しい患者さんに向けて、「アドヒアランス向上プログラム」として糖尿病などの分かりやすい指導箋を発行することができます。

    (公式サイト:三菱電機ITソリューションズ株式会社

    調剤薬局ソリューションシステムElixir(エリシア)2

    (引用元:株式会社シグマソリューションズ

     

    株式会社シグマソリューションズの調剤薬局ソリューションシステムElixir2は、レセコンから経営管理と服薬指導管理を行えるシステムです。

    薬剤師ごとにかかりつけ患者を一元管理することができ、かかりつけ来局日がわかる「カレンダー機能」や代替薬を一覧表示する機能などがあります。

    (公式サイト:Elixir2|株式会社シグマソリューションズ

    ハイブリッド型

    ハイブリッド型電子薬歴とは、レセコンと一体になったオンプレミス型でありながら、機能拡張によってクラウドで情報共有できるタイプの電子薬歴です。

    オフラインで稼働可能なオンプレミス型と、災害時なども万全なデータ保存ができるクラウド型の、両方のメリットを併せ持っています。

    電子薬歴・レセコン一体 クラウド型薬局向け業務支援システムMAPs

    引用元:株式会社EMシステムズ

    レセコンのRecepty NEXTを提供するEMシステムズは、クラウド型の電子薬歴『MAPs』も提供しています。

    MAPsにはAIが搭載されており、処方箋情報・患者情報から病名を推測する機能や服薬指導文を提案する機能などが実装されています。

    Windows OSならタブレットでも使用でき、そのまま訪問先に持参することも可能です。

    レセコン一体型電子薬歴システムPharma-SEED EX

    引用元:Pharma-SEED EX|富士フィルム

    富士フィルムのレセコン一体型電子薬歴システムPharma-SEED EXはオンプレミスでも運用できますが、オプション追加でクラウド化することが可能です。

    追加できるオプション機能はクラウド化による「在宅支援」「在庫管理」「経営管理」「薬歴情報共有」です。

    在宅訪問先での薬歴閲覧や、他店舗勤務時の情報共有などの必要が生じた際には、クラウド機能を拡張すれば業務効率が格段に上がるでしょう。

    (公式サイト:Pharma-SEED EX|富士フィルム

    スマート薬歴GooCo

    引用元:株式会社グッドサイクルシステム

    株式会社グッドサイクルシステムの電子薬歴『スマート薬歴GooCo』はレセコンと一体化していないため、他社メーカーのレセコンと連携して用いることが可能です。

    オンプレミスとして用いることも可能ですが、クラウド管理にステップアップして他店舗と一元管理することも選べる、柔軟なシステム構成になっています。

    また、薬歴と同社のレセコンである『サキレセ!』と一体化すれば、薬歴・レセコンの一体型クラウド運用も可能。

    「iPadだけに導入する」「OTC薬のみの薬歴を管理する」といったスタイルも取れるので、自社のニーズに合わせて使用範囲を選ぶことができます。

    (公式サイト:株式会社グッドサイクルシステム

    まとめ:自社に最適な電子薬歴を導入しよう

    電子薬歴にはクラウド型とオンプレミス型が存在します。

    さらには、基本的にはレセコン一体のオンプレミスとして用いながらも、システム拡張によってクラウド化できる製品もあるので、自社の運用スタイルに合わせて柔軟に選ぶとよいでしょう。

    いずれのメーカーも、規模や運用範囲によって費用の幅が広いため、「最低料金」のような費用例は公開されていません。

    気になる電子薬歴サービスは、ぜひ資料請求をしてみてくださいね。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    コメント

    コメントする

    目次
    閉じる