看護師が転職をするときによく利用される転職サイト。今では数多くの転職サイトが豊富なサービスを提供しています。そんな転職サイトですが、口コミなどで「使わない方がいい」「使って後悔した」といった声が少なからず見受けられます。あなたも転職を考えたときにネットの口コミや噂を見て、「やっぱり転職サイトは使わない方がいいのかな?」と迷っているかもしれません。本当に看護師が転職をするときに転職サイトは使わない方が良いのでしょうか?本記事では、「看護師が転職サイトを使わない方がいい」と言われている理由や転職サイトのメリットなどについて詳しくご紹介します。最後までお読みいただき、看護師の転職サイトについて正しい知識や活用方法を身に着けて、あなたの理想の転職への近道を手に入れましょう。
目次
看護師が転職サイトを使わない方がいいと言われる理由
転職サイトの口コミなどでは「使わない方がいい」「騙された」などの意見が散見されます。では、なぜ転職サイトは使わない方がいいと言われているのでしょうか。「転職サイトを使わない方がいい」と言われる理由として以下の理由が挙げられます。
- 希望に合う求人を紹介してもらえない
- 連絡がしつこい
- 担当のキャリアコンサルタントの質が低い
- 病院側からのイメージが悪い
- 直接応募の方が採用されやすい
ここでは、これらの理由の裏側を詳しくご紹介し、これらの情報が本当に正しいのかどうかを解説していきます。
希望に合う求人を紹介してもらえない
「転職サイトを利用しない方がいい」とされる1つ目の理由は、希望に合う求人を紹介してもらえないからです。希望に合う求人を紹介してもらえないという意見には次の2つのパターンがあります。
- 希望と異なる求人を紹介される
- 入職したら聞いていた条件と違った
希望と異なる求人を紹介される
「希望と異なる求人を紹介された」というパターンは、口コミなどでもよく見られます。希望条件を伝えたのにも関わらず、希望に沿わない求人を紹介されることがあるようです。この原因としては、「希望条件が上手く伝わっていない」か「希望する条件が厳しい」という可能性があります。希望条件が曖昧であったり、キャリアアドバイザーがあなたの説明を聞いて違う解釈をしてしまうと希望の求人を紹介してもらえないことがあります。希望条件を伝える際には、具体的に理由まで伝えておくと誤解なく希望の求人を紹介してもらえるでしょう。また、あなたの希望条件が厳しすぎるというパターンもあります。「希望の分野での経験不足」や「稀少求人の希望」など、希望条件に合う求人が無く、妥協案として希望していない求人が紹介される場合もあります。この場合は、
・どこまで妥協できるのか
・どのような経験を積めば、将来的に希望の職場で働くことができるのか
これらをキャリアアドバイザーと相談してみると良いでしょう。これからのキャリアプランを明確にする良い機会にもなります。
入職したら聞いていた条件と違った
転職の際は、基本的には求人情報を元に求人に応募します。転職サイトを利用する場合は、キャリアアドバイザーから条件を聞き、応募するかどうかを決めます。そして、応募した条件がそのまま入職後に適応されることがほとんどです。しかし、まれに入職後に条件が違うことが判明するというトラブルがあります。この原因として、大きく二つの理由が考えられます。一つ目は現場と採用担当者との連携がうまくいっていない場合。二つ目は書類のミスや口頭で話し合った結果、上手く伝わっていなかったという場合です。もしも、入職後にこういったトラブルに見舞われてしまった際には、利用した転職サイトに相談してみましょう。転職サイトを利用している場合は、キャリアアドバイザーが入職前に条件を必ず確認しているはずです。それらを元に、改めて転職先との間に入って交渉してもらうこともできます。しかし、それ以前にまず注意するべきことがあります。求人広告の条件がそのまま労働条件になる訳ではないということです。例えば、面接後に個人の能力に合わせて条件が調整される場合もあります。求人広告と同じ条件だと思い込んで、雇用契約書や労働通知書をよく読まずにサインしてしまうことは非常に危険なので注意しましょう。
連絡がしつこい
連絡がしつこいというのも転職サイトが嫌われてしまう理由の一つです。ひと昔前は電話での連絡が主流でした。すぐに転職するつもりがなくても電話がかかってきたり、就業時間中や夜勤前に電話が何度もかかってくるということも少なくはありませんでした。しかし、最近では連絡方法がメールやLINEに切り替わってきているため、しつこく電話をしてくるということも少なくなってきています。また口コミを見ても、最近の口コミでは連絡がしつこいという意見は少なくなってきています。
担当のキャリアアドバイザーの質が低い
転職サイトは担当のキャリアアドバイザーが転職者に付いて求人紹介や転職サポートをするシステムとなっています。そのため、担当のキャリアアドバイザーが仕事のできない人や新人に当たってしまった場合には、満足のいく転職活動ができない場合があります。また、キャリアアドバイザーも求職者と性格が合わず、衝突してしまうということも。こういったときには、担当者の変更を申し出てみましょう。転職サイトは多くのキャリアアドバイザーが所属しています。担当者に不満があるのなら、遠慮せずに担当者の変更を申し出ると、すぐに対応してもらえます。
病院側からのイメージが悪い
転職サイトは病院側からのイメージが悪いのではないかという意見も見られます。確かに、転職サイトを嫌って直接応募しか採用しない病院や施設も一部存在しています。しかし、現在は国公立病院や一部の総合病院などを除いて、ほとんどの病院や施設が転職サイトに登録しているといっても過言ではありません。逆に、転職サイトに登録していない病院などは経営状況に問題がある場合もあります。転職サイトを利用しているという理由だけで印象が悪くなるということは考えづらいでしょう。
直接応募の方が採用されやすい
転職サイトを利用しての応募よりも直接応募の方が採用されやすいという噂も存在します。病院が転職サイト経由で転職者を採用した場合、紹介料が支払われます。紹介料は採用された看護師の年収の約20~30%が相場となっているようです。看護師の全国平均年収の483万円を基準とすると、看護師1人の採用に100万円前後がかかっていることになります。莫大な手数料がかかるため、直接応募の方が採用されやすいという噂が流れているのです。実際、全体を通して採用率は直接応募の方が高いです。しかし、直接応募の人数が少ないため、転職者全体の約7割~9割は転職サイトを通しての転職となっています。直接応募の方が採用率は高いけれど、応募できる求人数が少ないというのが現状です。
看護師が転職サイトを使わない方がいいというのは誤解
ここまで転職サイトを使わない方がいいと言われている理由についてご紹介しました。確かに、現在でもごく一部にはご紹介したような状態の悪質サイトも存在します。しかし、現在ではこのほとんどが改善されており、転職サイトを利用したほうが転職を有利に進められるというのは間違いないでしょう。
看護師が転職サイトを使わないデメリット
では、看護師が転職をする際に転職サイトを使わないデメリットは何があるのでしょうか?転職サイトを使わないデメリットは大きく分けて2つあります。
- 転職先の選択肢が狭くなる
- 病院の情報が得にくい
この2つについて詳しくご紹介します。
転職先の選択肢が狭くなる
転職サイトには多くの求人情報が掲載されています。その中には非公開求人もあり、転職サイトしか持っていない情報もあります。転職サイトを利用せずに求人を探そうと思うと、限られた求人情報しか探すことができず、理想の転職先を見つけ出す可能性も低くなってしまいます。
病院の情報が得にくい
転職サイトを利用せずに求人情報を調べると、病院の実態がわかりにくいという欠点があります。面接や職場見学などで職場の様子を事前に知ることは可能ですが、実際に働いてみないとわからないことも多くあります。その点、転職サイトでは過去に転職サイトから入職した先輩や採用担当、現場担当から病院の実態について詳しく聞いてもらうことができます。
看護師が転職サイトを利用するメリット
看護師が転職サイトを利用するメリットは非常に多いです。
- 求職者に合った求人を紹介してくれる
- 豊富な転職サポートを受けることができる
- 病院とのやり取りを代行してくれる
- 内定決定後もサポートしてくれる
- お祝い金がもらえる転職サイトもある
ここでは、これらについて詳しくご紹介していきます。しっかりと確認して、転職サイトのメリットを最大限に活用しましょう。
求職者に合った転職先を提案してくれる
転職サイトを利用する一番のメリットはあなたに合った求人を提案してくれることです。非公開求人を含む多くの求人の中からあなたの条件に合った求人を紹介してくれます。あなたが考えていなかったような選択肢を提案してくれることも。あなた自身で求人情報を探す必要もないため、忙しい看護師にはピッタリのサービスです。
豊富な転職サポートを受けることができる
転職サイトを利用すると、数々の転職サポートを受けることもできます。
- 応募書類の添削
- 採用担当者へのアピール
- キャリアプランの相談
- 病院の内部事情を教えてもらう
他にも、サイトによって多くのサポートを準備しています。もしも転職に関して不安なことがあるのなら、思い切ってキャリアアドバイザー相談してみましょう。
病院とのやり取りを代行してくれる
面倒なやり取りの代行も転職サイトを活用するメリットのひとつ。面接の日時から場所や服装まで、応募先の病院と連絡を取ることなく調整してくれます。また、条件の交渉など直接連絡しにくい内容でも代行してくれるため安心です。
内定決定後もサポートしてくれる
転職サポートは内定が出たら終わりではありません。内定決定後や入職後までフォローしてくれるサイトも多いです。内定決定後の書類関係の処理や入職後の様子など、あなたが転職先で長く勤務し続けることができるようにサポートしてくれます。
看護師で転職サイトを利用した方がいい人の特徴
転職サイトを利用することで看護師の転職をより効率的に進めることができます。その中でも、転職サイトの利用を特におすすめしたい人の特徴があります。
- 転職活動に時間が取れない人
- 希望する条件が具体的に決まっていない人
- 稀少求人への応募を希望する人
- 多くの求人の比較・検討がしたい人
- 人間関係などの内部事情を事前に知りたい人
- 転職に自信がない人
- 派遣・単発・応援ナースとして働きたい人
もしも、あなたがこの特徴に一つでも当てはまるのなら、絶対に転職サイトを利用したほうが充実した転職活動をすることができます。これらの特徴を持つ人がなぜ転職サイトを利用した方が良いのかこれから詳しくご説明します。
転職活動に時間が取れない人
意外と時間がかかってしまう転職活動。在職中や育児中などが理由で転職活動に充分な時間を取ることができない場合は転職サイトの利用をおすすめします。転職サイトを利用することで、キャリアアドバイザー求人情報の検索や、病院との日程調整などの雑務を代行してくれます。転職したいけれど、転職活動に時間が掛けれない人はまずは登録をして話を聞いてみてくださいね。
希望する条件が具体的に決まっていない人
転職先に希望する条件が具体的に決まっていない人も転職サイトの利用がおすすめです。具体的な希望条件が無いまま求人情報を探しても、色々な求人に惹かれてしまったり、合う条件が無いと感じ、転職を諦めてしまうことも。キャリアアドバイザーとしっかりと話してあなたの条件をまとめることで、あなたの転職活動がより良いものとなるでしょう。これからのキャリアプランを考える上でも貴重な経験になりす。
稀少求人への応募を希望する人
企業看護師などの稀少求人を探している人は転職サイトへの登録が必須です。稀少求人は非公開求人として転職サイトが独占している場合がほとんどです。自分で探して見つからない場合も、キャリアアドバイザーに相談することで意外とすぐに紹介してもらえることもあります。
多くの求人の比較・検討がしたい人
多くの求人の比較・検討がしたい場合にも転職サイトを利用しましょう。転職サイトには他にはないほど豊富な求人情報が掲載されています。非公開求人として自分では見つけることができない求人情報も多数あります。多くの求人情報を比較し、あなたに合った転職先を見つけたい時は転職サイトを上手く活用してみましょう。
人間関係などの内部事情を事前に知りたい人
転職サイトは過去に転職サイト経由で入職した先輩や病院の採用担当者・現場責任者などに直接内部事情を聞くことができます。自分で転職活動をしていたら知ることができない人間関係や残業の実態など、内部事情を事前に知って転職後の失敗を防ぐことができます。
転職に自信がない人
新人やブランクがあったり、早期退職してしまったりと転職に自信が無い人も転職サイトの利用をおすすめします。転職に不利な経歴だからこそ、多くの求人からあなたに合った求人を探し出す必要があります。第二新卒の求人やブランク歓迎の求人なども意外と多いもの。また、転職サイトはしっかりと転職サポートをしてくれるので、転職に自信がなくても希望の職場へ転職することができます。
派遣・応援ナースとして働きたい人
派遣や応援ナースとして働きたい場合、自分で求人を探すのはなかなか難しいです。一方で、転職サイトに登録すると、意外とたくさん派遣や応援ナースの情報が掲載されています。今は常勤ではなく、都合がつく派遣勤務がしたいという人も転職サイトを上手く活用してみてください。
看護師で転職サイトを利用しない方がいい人の特徴
転職する際に転職サイトを利用した方がいい人の特徴をお伝えしました。逆に、転職サイトを利用しない方がいい人も中には存在します。転職サイトを利用しない方がいい人の特徴は以下の通りです。
- 国公立病院限定で転職したい人
- 流されやすい人
- 転職希望の病院・診療科が決まっている人
- 地元のクリニックに転職したい人
- 自分のペースで転職活動を進めたい人
これらの特徴に当てはまる人は転職サイトを利用せず、自分自身で転職活動を進める方が上手く行く場合が多いです。その理由についてこれから詳しくご紹介していきます。
国公立病院限定で転職したい人
国公立病院の求人は転職サイトに登録されていることはほとんどありません。病院のHPなどから直接応募する方法が一般的です。定期的に見学会や職場体験などのイベントを行っている場合もあるため、転職したいと思う病院があるのなら、公式の情報をキャッチし、積極的に応募していきましょう。
流されやすい人
流されやすい人は転職サイトの利用はおすすめしません。転職サイトのキャリアアドバイザーはあなたに様々な求人を提案してくれます。あなたの条件に合っていないと感じた求人はきっぱりと断る必要があります。流されやすく、断れない人はキャリアアドバイザーの意見に流され、転職後に後悔してしまうことも。転職活動をする際は自分の希望や意見を軸に、他の人のアドバイスを参考にするというスタンスが重要です。
転職希望の病院・診療科が決まっている人
転職希望の病院が決まっている場合、直接応募の方が良い場合もあります。最初にお伝えしたように、直接応募の方が転職サイト経由よりも採用率が高く、有利な場合があります。書類の書き方や面接に自信があり、自分一人でも転職活動を進められる人は転職サイトに頼らず、自分で応募してもよいでしょう。
地元のクリニックに転職したい人
地元のクリニックに転職したい人も転職サイトを利用しないほうが良いです。クリニックなどの小規模の施設は必要な看護師の数も少なく、ほとんど求人が出ません。それに加え、クリニック勤務は子育て世代などに人気なため、転職サイトに掲載されているクリニック求人はすぐに殺到してしまうという現状があります。また、クリニックは大きな病院と比べ、資金に余裕がないため、転職サイトに求人を出していない場合もあります。地元のクリニックなどは求人票を出入り口に貼っている場合などもあるため、自分の足で見に行ったり、電話してみたりという活動が意外と効果があります。
自分のペースで転職活動を進めたい人
自分のペースで転職活動を進めたい人も転職サイトはあまりおすすめできません。転職サイトの利用はキャリアアドバイザーが主体となる側面もあります。ゆっくりと転職活動をしたいのにどんどん求人を進められたり、急いで転職活動をしたいのにあまり求人を送ってこなかったりと、相手が主導になってしまうことも。もしも、自分のペースで転職サイトを利用したいのであれば、最初の段階であなたの意向をしっかりと伝えてみるとよいでしょう。
看護師が転職サイトを有効に利用する方法
ここまで、転職サイトのメリットや利用したほうが良い人、しない方がいい人の特徴などをお伝えしてきました。しかし、転職サイトには使い方次第でより効率的に利用することができます。ここでは、看護師が転職サイトを有効に利用する方法をお伝えしていきます。
- 希望の連絡頻度・連絡方法を伝えておく
- 転職サイトの複数登録は2・3社にする
- 紹介された求人は自分でも調べる
- 経歴に嘘はつかない
- キャリアアドバイザーに転職意欲をアピールする
- 合わないキャリアアドバイザーは変更依頼を申し出る
- 推薦文の内容は必ず確認する
しっかりとご確認いただき、あなたの転職活動の参考にしてくださいね。
希望の連絡頻度や連絡方法を伝えておく
転職サイトを利用する際には希望の連絡頻度・方法は必ず伝えるようにしましょう。もしも勤務が曜日固定なら、休日の曜日を伝えておくのもよいでしょう。病棟勤務などでシフト制の場合、連絡の時間が読めないので、LINEやメールを希望しておくと連絡内容を把握しやすくなります。これらの取り決めをあらかじめしておくことで、連絡がしつこいやうっとうしいなどのトラブルを避けることができます。
転職サイトの複数登録は2・3社にする
求人を調べていると、転職サイトによって求人情報が若干差があることがわかります。実際、転職サイトによって持っている求人数や得意分野が違うこともあります。そのため、複数の転職サイトに登録し、比較検討することは重要です。しかし、複数登録は2・3社に留めましょう。様々な転職サイトに登録しすぎると、それぞれのサイトから連絡がきてしまいます。あまり多すぎると対応も難しくなってしまうので、複数登録は2・3社に留めて、その中からじっくりと比較検討をしてみましょう。
紹介された求人は自分でも調べる
紹介された求人情報は病院の公式HPや口コミサイトなどで自分でも調べてみましょう。自分で調べた情報で疑問点があれば、キャリアアドバイザーに質問してみてください。そうすることで、情報に漏れが無くなり、転職後に「知らなかった」と後悔することも少なくなります。
経歴に嘘はつかない
経歴に嘘はつかないことも重要です。転職回数の多さや早期退職の経験などの経歴は転職活動時には隠したい情報でしょう。しかし、最初に嘘をつき、キャリアアドバイザーとの話の中や面接の際にばれてしまうと心象が悪くなってしまいます。キャリアアドバイザーも人間ですので、しっかりと誠実に対応してくれる人のために一生懸命頑張ろうと感じます。あなたの真摯な態度がより良いサポートに繋がるのです。
キャリアアドバイザーに転職意欲をアピールする
転職意欲のアピールも重要です。あなた自身に意欲を感じられない場合、他の転職者の後に回されてしまう場合もあります。もしも転職を急いでいないとしても、転職したいという意欲をしっかり示すことで、キャリアアドバイザーもしっかりと動いてくれます。
合わないキャリアアドバイザーは変更依頼を申し出る
キャリアアドバイザーが仕事ができない人や新人、あなたと性格が合わない人の場合もあります。その場合は迷わず担当の変更依頼を出してください。転職サイトを利用しての転職活動はあなたと担当のキャリアアドバイザーの二人三脚です。連絡を取る機会も多く、そのたびにイライラしたり不満を感じているようでは転職活動も上手くいきません。転職サイトには多くのキャリアアドバイザーが所属しています。担当の変更も珍しい事ではないので、合わないと感じたら遠慮せず担当を変更してください。
推薦文の内容は必ず確認する
推薦文は「あなたが素晴らしい人材である」ということを応募先へ伝えるための文章です。転職サイトによって書いてくれる場合と書いてくれない場合があります。もしも推薦文を書いてくれる場合には、必ず提出前に確認するようにしましょう。多くの場合はあなたが有利になるように工夫して書かれていますが、まれに職務経歴書などの書類の内容を書き写しているだけのことがあります。そういった手抜きの書類を提出されてしまうと、推薦文の意味がありません。事前に「面接で確認されるかもしれないので」と言って内容を見せてもらいましょう。
看護師が転職サイトを選ぶポイント
「転職サイトを有効に活用する方法はわかったけれど、どのサイトを選ぶのが正解なの?」ここまでお読みいただき、そう感じているかもしれません。数ある転職サイトの中であなたに合ったサイトを見つけ出すことは簡単ではありません。そこで、ここでは看護師が転職サイトを選ぶポイントについてご紹介します。
- 看護師業界に特化しているか
- 求人数は多いか
- サポート内容は充実しているか
しっかりと確認して、転職サイト選びに失敗しないようにしましょう。
看護師業界に特化しているか
転職サイトは看護師向けや一般職向けなど、様々な職種に向けたサイトが存在します。その中でも、看護師向けのサイトを選びましょう。看護師向けのサイトは看護師求人が多いだけでなく、キャリアアドバイザーも看護師業界に特化しています。看護師独特の決まりや条件などもしっかりと相談にのってくれるので安心です。もしも、保育園看護師など少し特殊な業界に挑戦したいのであれば保育士向けのサイトなども確認してみるのもよいでしょう。
求人数が多いか
求人数の数も転職活動には重要なポイントです。転職サイトによって、得意分野があります。あなたが希望する分野の求人が多いサイトはどこか調べてみるとよいでしょう。また、転職サイトによってはあなたが勤務したい地域をカバーできていないサイトもあります。特に、東京や大阪などの都市部以外で転職を考えている場合は希望の勤務地の求人数が多い転職サイトをチェックしてみましょう。
サポート内容は充実しているか
転職サイトによって、サポート内容は様々です。サポートが入職までのサイトもあれば、入職後もサポートが続くサイトもあります。また、面接に同行してくれるかどうかなど、転職サイトによって力を入れているポイントが違います。あなたが面接が得意なのであれば、同行は必要ないでしょう。面接が苦手というのであれば、面接に同行してもらえるサイトを選んだ方がよいでしょう。サイトごとの得意分野を調べ、あなたに合ったサポートを受けることができるサイトを選びましょう。
看護師が転職サイトを利用する流れ
それでは、看護師が転職サイトを利用する流れについて簡単にご紹介します。
- 公式ページから登録
- キャリアカウンセリング
- 求人を紹介
- 書類選考の対策
- 内定決定後のアフターフォロー
看護師の転職サイトの多くはこの流れを採用しています。
公式ページから登録
まず始めに公式ページから登録しましょう。場合によっては他サイトの求人情報への応募の際に転職サイトへ登録する場合もあります。
キャリアカウンセリング
公式ページへの登録が完了すると、キャリアアドバイザーから連絡が来ます。キャリアカウンセリングは対面で行うサイトもあれば、電話やメール・LINEなどで完結するものまで様々です。このキャリアカウンセリングの段階であなたの現状や希望条件、経歴などをキャリアアドバイザーに伝えます。
求人を紹介
キャリアカウンセリングの終了後、求人の紹介となります。キャリアカウンセリングの情報を元に、あなたに合った求人情報を紹介してもらうことができます。あなたが考えていないような選択肢を紹介してもらえることも。
書類選考の対策
紹介された求人情報の中に気に入った求人があれば応募の段階に入ります。書類選考に当たって、履歴書などの書類の書き方や志望動機について対策を相談することも可能です。
面接対策サポート
書類選考を無事通過すれば、面接があります。面接が苦手な人のために、面接対策をしてもらうことが可能です。転職サイトによっては面接に同行し、面接中にフォローしてもらえることもあります。
内定決定後のアフターフォロー
無事、希望の転職先に内定が決まった後もキャリアアドバイザーのサポートがあります。転職先の提示する条件とあなたの希望条件を最終段階まですり合わせたり、入職後に条件の相違が無いかなどの連絡を入れてくれることも。
看護師が転職サイト以外で転職する方法
ここまで転職サイトを利用して転職するメリットや方法についてご紹介してきました。しかし、看護師は転職サイトを利用しなくても転職することが可能です。転職サイトを利用せず、転職する主な手段は以下の通りです。
- 直接応募
- ハローワークを利用
- eナースセンターを利用
- 知り合いの紹介
- 看護師向け派遣会社
- 大手一般転職サイト
これらそれぞれについて簡単にご紹介します。転職サイトと併用してこれらの転職活動を進めていく事も十分可能です。あなたに合った転職活動の進め方を見つけてみてください。
直接応募
直接応募は転職したい病院や施設のHPなどから直接応募する手段です。応募したい病院が決まっていたり、自宅の近くのクリニックに転職したいと考えていたりする人にはおすすめの方法です。しかし、直接応募では自分自身で面接の日程調整をしたり、条件交渉をしなくてはいけないこともあり、在職中の看護師には難しい可能性もあります。
ハローワークを利用
ハローワークを利用することも可能です。一般職の人の転職活動と同じように、お住まいの地域のハローワークで求人を探します。しかし、ハローワークには看護師の転職情報は少なく、あなたに合った求人がなかなか見つからない可能性もあります。
eナースセンター
日本看護協会が運営しているeナースセンターから求人情報を探すことができます。転職サイトよりも求人情報が少ないものの、日本看護協会が行っている研修などもあり、ブランクがある看護師やゆっくりと転職先を探したい看護師にはおすすめの方法です。
知り合いの紹介
知り合いに紹介してもらうという方法もあります。知り合いの紹介は、転職先の雰囲気や環境を事前に聞くことができるというメリットが。また、転職先に知り合いがいるという安心感もあります。一方で、条件交渉がしにくかったり、就労条件が知り合いに知られてしまったりというデメリットもあります。
看護師向け派遣会社
派遣会社も正社員などの常勤の求人を扱っていることがあります。紹介予定派遣など、まず派遣で働いてお互いの同意で正社員として雇用されるという求人も多く扱っています。また、しばらくゆっくりと転職先を探したいという場合には、まず単発や短期派遣で色々な職場を見てみるというのも良いでしょう。
大手一般転職サイト
大手の一般転職サイトにも看護師の求人が存在します。しかし、求人の選択肢が限られたり、担当が看護業界に詳しくなかったりという場合もあり、あまりおすすめの方法ではありません。
看護師転職では転職サイトを有効活用しよう
ここまで看護師転職における転職サイトの利用についてご紹介してきました。
- 看護師が転職サイトを使わない方がいいというのは誤解
- 転職サイトを使った方がいい場合と使わなくてよい場合がある
- 看護師が転職サイトを使わないデメリットは「転職の選択肢が狭まる」と「病院の情報を得られない」の2点
- 理想の転職をしたいなら、転職サイトを上手く活用することが重要
本記事を参考にして、あなたの転職活動を後悔のないものにしてください。あなたが理想の職場に出会えることを心よりお祈り申し上げます。
Photo by Marek Levák on Unsplash