公開日

2022/05/26

最終更新日

【看護師転職クリニック】仕事内容やメリット及びデメリットについても詳しく解説

病院で勤務している看護師の方の中には、「クリニックに転職したい」と考えている人もいるかと思います。「日勤だけで楽そう」「仕事が簡単そう」「プライベートを確保しやすそう」といった良いイメージばかりを抱いているかもしれませんが、当然ながらメリットだけでなくデメリットもあります。クリニックの数は多いため、転職するだけならそこまで難しくはありません。しかし、自分に合ったクリニックを見つけて良い環境で働くためには、事前に確認すべきポイントがあります。この記事では、看護師がクリニックに転職する方法について解説していきます。

クリニックでの仕事内容

看護師がクリニックで働く場合の主な仕事内容は、医師の診療補助です。クリニックでは病院のように重病の患者を対応する機会が少なく、基本的には外来だけで症状が軽い患者の対応をすることになります。具体的には、初診の患者の問診をしたり、バイタルを測定したりなど、幅広い業務をこなす必要があります。他にも採血や点滴の実施、医療器具の洗浄及び消毒、備品や薬品の発注など様々な業務があり、臨機応変に対応しなければなりません。1日の仕事の流れとしては、まずは診療が開始する30分前には出勤します。カルテを整理したり、備品や薬品を補充したり、診察開始前にやるべきことは沢山あります。診察が始まったら、医師の診療補助をしつつ、電話対応やカルテの記入などを行います。隙間時間をうまく活用し、ちょっとした業務を早めに終わらせておくことが大切です。午前の診察が終了したら昼休憩をして、午後からまた同様の業務をこなします。午後の診察も終わったら、必要な書類の記入を行い、業務終了になります。

クリニックで働く看護師の年収

クリニックで働く看護師の平均年収は、約410万円と言われています。病院で働く看護師の平均年収は約440万円ですので、クリニックに転職すると給料が低くなるということになります。クリニックの年収が病院よりも低くなるのは、夜勤がないためです。夜勤には手当てが付きますので、必然的にクリニックよりも病院の方が多くの収入を得ることができるのです。ただし、これはあくまで平均年収です。勤務するクリニックによっては、病院よりも高い給料をもらえる可能性もあります。転職活動を始める前にどれくらいの給料が欲しいのかを明確にしておいて、その給与水準に合ったクリニックに応募するようにしましょう。

クリニックで働くメリット

クリニックで働くメリットとしては、次のようなものがあります。

病院よりも休みを取りやすい

1つ目のメリットは、病院よりも休みを取りやすいことです。クリニックでは、平日の1日と日曜日が休診日として設定されている場合が多いです。病院のように入院患者もいないため、クリニックが休みの日には看護師も休みを取ることができます。カレンダー通りに年末年始やお盆に長期で休むことも可能ですので、家族や友人とスケジュールを合わせやすいのが魅力的です。病院勤務の場合は、シフト制で夜勤もあり、休みを取ろうと思っても急遽取れなくなるのが日常茶飯事です。プライベートを重視したい方は、病院よりもクリニックで働くのがおすすめと言えます。ただし、小規模でスタッフの数が少ないクリニックの場合、急な休みを取りづらい可能性があります。病院よりは比較的休みが取りやすいと言えますが、クリニックによってはそういったケースも考えられますので、できるだけ規模が大きいクリニックに勤務するのが良いでしょう。

患者と深く関わることができる

2つ目のメリットは、患者と深く関わることができることです。クリニックでは、病院よりも患者とコミュニケーションを取る機会が多いです。患者から「痛くないように採血してくれて助かります」「優しく接してくれてありがとうございます」といったような言葉を直接聞くことができ、やりがいを感じながら仕事に取り組むことができます。「人を助けたい」「人の役に立ちたい」という思いから看護師になった方も多いかと思いますが、そういった思いが強い人ほどクリニックで働くのがおすすめです。じっくり話を聞く機会があれば、患者がどういった思いを持っているのか、どのようにサービスを改善していけば良いかなど、クリニックにとって本当に必要な情報を入手することもできます。患者の意見を反映すればするほど、満足度の高いクリニックになり、業績アップに伴ってボーナスが増える可能性もあります。こういった観点から考えても、患者と深く関わることができるのは大きなメリットと言えます。

精神的な負担が少ない

3つ目のメリットは、精神的な負担が少ないことです。クリニックには病院のような入院機能がなく、患者の容体が急変して緊急で対応するような機会がないため、日々安心して業務に取り組むことができます。ルーティンワークをこなすのが基本で、患者の命に関わるようなシチュエーションも少なく、病院での勤務よりも精神的な負担が軽減されます。病院で働く看護師の方の多くは、精神的な負担の多さによってストレスを抱えているかと思います。「もし自分のせいで患者の命が助からなかったらどうしよう」「自分が患者の様子をちゃんと見ていなかったせいで、容体が急変してしまった」などといったように、不安やプレッシャーに押し潰されそうになりながら、日々働いているのではないでしょうか。そういった負担から解放されることも、メリットの1つと言えます。なお、クリニックでは医師の補助を行いますが、看護師が行う業務の範囲は限られていますので、技術面についても安心です。

規則的な生活を送れる

4つ目のメリットは、規則的な生活を送れることです。病院で勤務している場合、シフトによって日勤と夜勤が交互に入る週もあるかと思います。不規則な生活を続けていると体調を崩しやすく、仕事やプライベートで支障をきたすことも多いでしょう。クリニックで働く場合、入院機能を持たない場所がほとんどですので、基本的に夜勤はありません。一般的な会社員と同じように、朝から夕方まで働くという規則的な生活を送れるため、体調面でも安心です。患者を助ける側の看護師が体調不良だと、元も子もありません。自分自身が健康を保ち、良い状態で患者のサポートを行うためにも、クリニックに転職して規則的な生活を送ることは重要です。

病院で身につけたノウハウを生かせる

5つ目のメリットは、病院で身につけたノウハウを生かせることです。病院からクリニックに転職する場合、基本的に新たな知識を身に付ける必要はありません。これまでに培ったノウハウを活かして、すぐに業務に取り組むことができます。同じ看護師でも病院とクリニックでは、必要な知識や経験が異なるのではないかと心配している方も多いかと思いますが、安心してください。新しく覚えることはそこまで多くなく、1ヶ月もすれば慣れるはずです。全く違う業界に転職してキャリアチェンジを行うのは、それなりの覚悟が必要です。しかし、看護師という職種は変えず、勤務先を病院からクリニックに変えるだけであれば、決心しやすいのではないでしょうか。

クリニックで働くデメリット

クリニックで働くデメリットとしては、次のようなものがあります。

院長によって働きやすさが異なる

1つ目のデメリットは、院長によって働きやすさが異なることです。クリニックは病院よりも小規模な場所が多いため、その分院長の権限が強くなりがちです。そのため、院長が厳しかったり、相性が悪かったりすると、働きにくいと感じる可能性があります。例えば、性格が穏やかで優しい院長の場合、怒られることが少なく、残業も少ないという理想的な環境で働けるでしょう。しかし、性格に難がある院長の場合、ミスをすると怒鳴られて、毎日夜遅くまで残業させられる恐れがあるのです。大規模な病院であれば、院長は現場にあまり関わらないこともありますが、クリニックではそうはいきません。院長によって働きやすが異なることを覚えておきましょう。

給料が少ない

2つ目のデメリットは、給料が少ないことです。上記のように、クリニックで働く看護師の平均年収は病院で働く看護師よりも約30万円近く少ないと言われています。夜勤がなくてワークライフバランスを取れる反面、給料が減るというのは大きなデメリットと言えます。そのため、「今の生活水準を変えられない」「お金を沢山稼ぎたい」という人はクリニックに転職しない方が良いでしょう。中々決心できない人は、総合的に考えてどちらが良いかを判断してみるのもおすすめです。病院は給料が多い分、不規則な生活リズムによって体調を崩しやすく、友人や家族とスケジュールを合わせるのが難しいです。一方クリニックは給料が少ない分、規則的な生活リズムで体調管理がしやすく、プライベートも充実させられるでしょう。給料を優先するか、体調やプライベートを優先するか、よく考えて判断してみてください。

看護師としてのスキルが身に付かない

3つ目のデメリットは、看護師としてのスキルが身に付かないことです。病院で培ったノウハウを生かせるのはメリットですが、その分新しいスキルが身に付きません。クリニックで働く場合、医師の診療補助をしながら、受付や電話対応など看護以外の業務も行います。スキルが必要な業務というよりは、誰でもできる簡単な雑務も多いため、看護師として成長したい人にとっては、満足できる労働環境ではないでしょう。クリニックでの勤務を経験しておくことは重要ですが、看護師としてのキャリアアップのためにクリニックに転職しようと考えているのであれば、あまりおすすめできません。看護師としてのスキルが身に付かなくても問題ないという人は、クリニックに転職すべきです。

業務量が多い

4つ目のデメリットは、業務量が多いことです。クリニックで働く看護師の数は病院よりも少ないため、その分1人あたりの業務量が増えます。人件費を削減するために、看護師を数人しか雇っていないクリニックもあります。日によっては、看護師が自分1人だけということもあるかもしれません。そうなると、医師の診療補助から受付まで全て1人でこなすことになります。業務量が増えると余裕がなくなってしまい、患者への態度が悪くなってトラブルに発展するケースも考えられます。ライフワークバランスを取るためにクリニックに転職しても、業務量の多さで思うようにいかないこともありますので、あらかじめ把握しておきましょう。

人間関係のトラブルが多い

5つ目のデメリットは、人間関係のトラブルが多いことです。クリニックは病院よりも規模が小さく、スタッフの数が少ないため、医師や他の看護師と密接に関わることになります。関わる機会が多いと、その分トラブルが発生しやすくなるのです。例えば、先輩の看護師が何度も電話対応していると、「なぜ後輩なのに率先して電話に出ないのか」といったことを言われる可能性があります。そういった小さなことをきっかけに、人間関係が悪化していき、職場に行きづらくなるケースが考えられます。仲良くなれればアットホームで働きやすいと感じるかもしれませんが、うまく関係性を築けなければ働きにくいでしょう。このようなデメリットもあることを念頭に置いて、クリニックに転職するかどうかをよく考えてください。

クリニックに向いているのはどんな人?

クリニックで働くことに向いているのは、次のような人です。

家事や育児と両立したい人

クリニックは、家事や育児と両立したい人に向いていると言えます。既に子供がいる方や、これから出産する予定の方にとって、仕事をしながら家事や育児ができるかというのはとても重要です。クリニックは日勤が基本で夜勤がなく、帰りが遅くなることもあまりないため、家事や育児の時間を確保しやすいです。朝早めに起きて子供のご飯を作り、保育園や小学校に送ってから出勤することが可能です。クリニックの診療時間が終わると、そのまま勤務も終了するパターンが多いため、夕方の6時頃には子供を迎えに行って、一緒に夜ご飯を食べるという生活を送れます。病院で働いていると、夜勤で不規則な生活になり、子供の世話をすることができないでしょう。働きながら家事や育児と両立したい人には、クリニックが向いています。

看護師としての成長を望まない人

クリニックは、看護師としての成長を望まない人にも向いています。病院で勤務する場合、日常的に勉強会やセミナーに参加する必要があります。看護師としてのキャリアアップを目指し、意欲が高い人には良い環境かもしれませんが、そうでない人にとっては辛いことでしょう。一方クリニックで勤務する場合、勉強会やセミナーに参加する機会は少ないです。たまにセミナーに参加する程度で、基本的には勉強しなくても誰にも怒られないのです。もちろん看護師として成長することは重要ですが、マイペースで肩の力を抜いて働きたい人もいらっしゃるかと思います。看護師としての成長を望まず、のんびり働きたい人にはクリニックが最適です。

主体的に仕事を進めたい人

クリニックは、主体的に仕事を進めたい人にも向いています。クリニックには病院のように沢山のスタッフがいるわけではなく、少数精鋭な職場が多いです。そのため、院長や上司の指示に従うだけでは、多くの業務をこなすことはできません。クリニックの混み具合を考慮しながら、どのタイミングでカルテを記入するかなど、自分の頭で考えて効率的に仕事を進めていく必要があります。院長や上司の指示に従う方が楽と考える人もいれば、自分で考えて行動する方が楽と考える人もいます。これまで病院で勤務していきた経験をもとに、自分はどっちのタイプなのかをよく考えてみてください。主体的に仕事を進めたいのであれば、クリニックに向いていると言えるでしょう。

自宅の近くで働きたい人

クリニックは、自宅の近くで働きたい人にも向いています。クリニックは病院よりも数が多いため、その分自宅の近くに勤務先がある可能性が高いです。自宅の近くで働ければ、通勤時間を短縮でき、プライベートの時間を確保しやすいでしょう。満員電車での通勤は大きなストレスの原因になります。自宅の近くのクリニックで働くとなると、徒歩や自転車で通勤することも可能です。それだけでストレスが減り、徒歩や自転車の場合は良い運動にもなりますので、心身ともに良い影響があります。自宅の近くで働いてプライベートを充実させたい人には、クリニックがおすすめです。

クリニックで勤務するために必要なスキル

クリニックで勤務するために必要なスキルとしては、次のようなものが挙げられます。

注射や採血などの看護スキル

まず何と言っても必要なのは、注射や採血などの看護スキルです。病院で看護師として勤務しているのであれば問題ないかと思いますが、これらの基本的な看護スキルは必要不可欠です。診療科によっては必要ない場合もありますが、最も求人数が多い内科では必要ですので、病院で勤務している間にそつなくこなせるようにしておきましょう。また、勤務を希望する診療科によっては、特殊な看護スキルが必要とされる場合もあります。どの診療科に勤務したいかを決めて、そこで働くためにはどういった看護スキルが必要なのかをあらかじめ把握しておいてください。もし転職先のクリニックで必要な看護スキルがあれば、現在勤めている病院で開催される勉強会やセミナーを利用するのも一つの手です。事前に看護スキルを取得しておけば、即戦力としてすぐにクリニックで活躍できるでしょう。

3年以上の実務経験

病院からクリニックに転職する場合、3年以上の実務経験が必要です。看護師として転職する場合、実務経験が少なければ採用してもらえる可能性は低いでしょう。クリニックではあまり教育に時間を割くことがなく、丁寧に仕事を教えてもらえない場合が多いです。病院のように勉強会やセミナーが多くなくて、プライベートを充実させやすい反面、即戦力でなければ仕事をうまくこなせないのです。ただし、新卒で今の病院に勤めて1〜2年目であれば、第2新卒扱いで採用してもらえるケースもあります。そういったケースであれば、3年以上の実務経験がなくても問題ないかもしれません。しかし、病院からクリニックに転職する場合、基本的には3年以上の実務経験が必要であることを覚えておいてください。

マルチタスクをこなす力

クリニックでは、マルチタスクをこなす力も必要です。上記のとおり、クリニックで看護師として働く場合、医師の診療補助、受付、電話対応など様々な業務を行わなければなりません。そのため、マルチタスクをこなす力がなければ、戦力になることはできないでしょう。マルチタスクをこなすポイントは、一つ一つの業務を素早く丁寧に処理することです。複数の業務を同時に行うのではなく、あくまで一つずつこなすという意識を持ちましょう。これは病院に勤務している間でも、身に付けることができる能力です。座学で学ぶのではなく、実務の中で自ら取得しておきましょう。

コミュニケーション能力

クリニックでは、コミュニケーション能力も必要になります。患者との会話だけでなく、院長や他の看護師とのコミュニケーションも大切です。スタッフとうまく関係を築けるかどうかで、仕事のやりやすさが変わってきます。仕事をやりやすい環境だと、提供できるサービスの質も上がります。コミュニケーション能力も、病院で勤務している間に身に付けることができるはずです。例えば、苦手な上司や同僚がいても、あえてこちらから積極的に話しかけるようにしてみてください。話しかけられると、相手も嫌な気持ちにはなりません。たとえこちらが苦手な相手でも、ネガティブな態度をとらない癖をつけておくと、クリニックでも役に立つでしょう。

クリニックを探す際のポイント

転職するクリニックを探す際のポイントとしては、次のようなものが挙げられます。

あらかじめよく調べる

1つ目のポイントは、あらかじめよく調べることです。事前のリサーチは重要で、勤務体制や休日の日数、給与や賞与などについてしっかりと確認しておきましょう。転職サイトを見ると、実際にそのクリニックで働いていた人のリアルな意見を知ることができます。例えば、求人サイトに年間休日120日と書いていても、実際にはそんなに休みを取れないというケースもあります。求人サイトや転職サイトでクリニックについて入念に調べて、複数の情報源を参考に、自分の希望に合うかどうかを判断しましょう。あらかじめよく調べておけば、ミスマッチを防げるため、自分にとってもクリニックにとっても良いはずです。適当に選んでしまうと、せっかく転職しても長続きせず、また転職活動をすることになりかねません。転職活動には労力とお金がかかりますので、できるだけクリニックで長く働くためにも、あらかじめよく調べてください。

なぜクリニックに転職したいかを考える

2つ目のポイントは、なぜクリニックに転職したいかを考えることです。自分はなぜ病院を辞めてクリニックに行きたいのかを明確にすると、自ずとどんなクリニックで働きたいのかが分かるはずです。例えば、病院での夜勤が辛くてクリニックに転職したいと考えている場合、入院機能を持たず、夜勤が確実にないクリニックに絞ることができます。クリニックの多くは夜勤がありませんが、診療科によっては夜勤がある場合もあります。そういったクリニックを転職先の候補から外せるため、より自分の希望に合ったクリニックを選ぶことができるでしょう。また、病院での人間関係が辛くてクリニックに転職したいと考えている場合、そもそもクリニックに転職すべきではないかもしれません。クリニックは病院よりも規模が小さく、密接な人間関係になりますので、他の病院に転職するという案も検討すべきです。このように、なぜクリニックに転職したいかを考えれば、自分が働きたいクリニックを探す際のヒントになり、場合によってはクリニックに転職しないという選択肢も出てくるでしょう。

職場を見学してみる

3つ目のポイントは、職場を見学してみることです。インターネット上の情報だけではわからないことも多いため、実際に見学するのがおすすめです。面接を受ける前に直接足を運んでみて、様々な部分をチェックしてください。まずは、働いている看護師の様子を見てみましょう。面接に受かったら一緒に働くことになりますので、他の看護師がどういった態度で勤務しているかは重要です。患者に丁寧な対応をしていて、同僚とも仲良さげに接している看護師が多い職場を選ぶべきです。また、クリニック内が清潔に保たれているかどうかもよく確認しておいてください。トイレがきれいに掃除されているか、壁に汚れがないかなど、しっかりチェックしましょう。衛生面に配慮していないクリニックは、掃除をする時間がない程忙しい可能性がありますので、注意が必要です。

面接で気になることを聞いておく

4つ目のポイントは、面接で気になることを聞いておくことです。例えば、「求人には水曜日と日曜日が固定で休みと書いているが、実際にそのとおりか」「月給の30万円に残業代は含まれていないか」などといったようなことです。ここで回答をはぐらかしたり、質問にちゃんと答えなかったりするクリニックはやめておきましょう。面接では気になることを聞けるだけでなく、そのクリニックの雰囲気も理解することができます。優しく丁寧に質問に答えてくれるクリニックであれば、実際に働き始めてからも分からないことを聞きやすいでしょう。気になることがあるのに聞かなければ、転職後に後悔することになるかもしれません。面接では必ず気になることを聞いておいてください。これらのポイントを押さえておけば、自分に合ったクリニックに転職することができるでしょう。

看護師がクリニックに転職する方法

看護師がクリニックに転職する方法としては、次のようなものが挙げられます。

知人に紹介してもらう

看護師がクリニックに転職するには、知人に紹介してもらうのがおすすめです。知っている人が推奨しているため、安心して働くことができるでしょう。特にそのクリニックで働いている看護師からの紹介であれば、なお良いです。クリニックの実情を知っていますので、働くうえで注意すべきことなどを事前に教えてもらえます。仕事のやり方を教えてもらったり、一緒にランチをしたりなども気軽にできますので、とても心強いです。知人からの紹介であれば、面接に受かりやすいというメリットもあります。しかし、良いことばかりではありません。知人の紹介で入ったクリニックは、辞めづらいというデメリットがあります。実際に働いてみたら想像と違い、院長と相性が悪かったり、休みが少なかったりする可能性もありますが、辞めてしまうと知人の面子を潰すことになります。そうならないためにも、知人に紹介してもらう場合は、内定前にしっかり考えて入るかどうかを決めましょう。

ハローワークを活用する

看護師がクリニックに転職するには、ハローワークを活用するのも良いでしょう。ハローワークは公的機関ということもあり、求人数が圧倒的に多く安心できます。どんなクリニックで働きたいかを対面で相談し、その条件に合った求人を提示してくれます。一人で転職先を探すのは想像以上に大変ですので、ハローワークのスタッフに頼るのも一つの手です。看護師の知り合いがいなかったり、人の意見も参考にしたいと考えていたりする人には最適です。しかし、ハローワークで転職先を探す場合、本当に自分が働きたいクリニックなのか判断するのが難しいです。ハローワークにある求人情報には、偏りがあるケースが多いためです。職場環境や給与など、本当の部分が分かりづらいため、ある程度は自分でのリサーチも必要になります。ハローワークに全て任せるのは良くありませんが、うまく活用すれば自分に合ったクリニックが見つかるかもしれません。

転職サイトを利用する

看護師がクリニックに転職するには、転職サイトを利用するのがおすすめです。病院からクリニックに転職する看護師の多くが、この方法を使っています。転職サイトであれば、空いた時間にインターネット上で自由に求人情報を検索できます。好きなタイミングで好きなように調べられるというのは、転職活動において重要です。そして何より転職サイトの情報は豊富です。雇用形態、休日数、給与、勤務地などを細かく設定でき、自分の希望する条件に合ったクリニックを探しやすいと言えます。転職サイトは日々更新されており、最新の情報が常に掲載されています。毎日欠かさずチェックしていれば、好条件のクリニックを見つけることも可能です。ただし、転職サイトの数が多くて、どのサイトを利用すべきか分からない場合があります。転職サイトの多くは登録無料ですので、まずは登録してみて、自分に合いそうな転職サイトを使用しましょう。

まとめ

この記事では、看護師がクリニックに転職する方法について解説してきました。病院からクリニックに転職すると給料が少なかったり、業務量が多かったりなど良くないこともありますが、プライベートを充実させやすかったり、夜勤がなくて規則的な生活を送れたりなど、良いことも多いです。なぜクリニックに転職したいのかをよく考えて、適切な転職方法を選び、自分に合ったクリニックを見つけてください。

Photo by Hush Naidoo Jade Photography