大学受験浪人させた方が良い場合4つ!良い点・悪い点と勉強のさせ方も紹介

大学受験浪人することにあまり良いイメージを持たない保護者は、子供に進路先や進学先を変えさせようとしてしまうことがあります。しかし、浪人することには良い点もあります。そのため、子供にとって正しい判断ができるように、浪人することについて詳しく知っておきましょう。

大学受験浪人させた方が良い場合4つ!良い点・悪い点と勉強のさせ方も紹介

大学受験浪人の現状は?

大学受験に受からなかった場合、浪人を選択する人もいます。しかし、浪人することにはメリットもありますが、いろいろなデメリットもあります。

そのため、本人にその後の進路を正しく判断させてあげられるように、保護者も浪人することについて、詳しく現状を把握しておく必要があります。

大学生の5人に1人が浪人

高校を卒業して、大学や短大に進学する学生の割合は55%ほどです。また、専門学校に進学する割合は23%ほどです。学校には進学せずに就職するという学生は17%ほどいます。

そのため、高校を卒業した人の進学と就職を合わせた割合は約95%であり、それ以外の進路を選択した人が約5%いるということになります。

この約5%の全てが浪人というわけではありませんが、この数字から5人に1人くらいの割合で浪人生が出ることになります。

出典:令和元年度学校基本調査(速報値)の公表について|文部科学省
参照:https://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2019/08/08/1419592_1.pdf

浪人割合は男子が女子より約10%高い

浪人割合では、男子が女子よりも約10%ほど高いと言われています。これにはいろいろな理由が考えられますが、その1つとして女性に学歴は必要ないという、時代に合わない考え方がまだ残っていることもあります。

出典:学校基本調査|e-Stat
参照:https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00400001&tstat=000001011528&cycle=0&tclass1=000001021812&tclass2val=0

大学受験浪人の良い点4つ

大学受験浪人に対して、あまり良くないイメージを持つ人もいます。しかし、大学受験を浪人することで得られる良い点もあります。そのため、浪人するかどうかの判断材料にできるよう、それらの良い点を知っておきましょう。

1:志望大学を妥協させなくて良い

大学受験に失敗した場合、志望校以外の大学に進学することや、就職に進路変更するという選択肢もありますが、そのような妥協をすると、後に本人が後悔する可能性があります。

しかし、浪人すれば志望大学の受験に再び挑戦することができます。もし、再び失敗することがあっても、再挑戦した結果として、本人も諦めがつくこともあるでしょう。

2:子供の精神面の成長を期待できる

大学受験はその後の人生に大きな影響を与えることもあり、基本的には失敗しないことが望ましいでしょう。そのため、大学受験に失敗してしまった場合、本人は大きな挫折感を感じてしまうことも多くあります。

しかし、浪人して志望大学に再び挑戦すると決めた場合は、その挫折感を押しのけて、再び受験に向けて勉強することになります。その過程により、子供の精神面を成長させることが期待できます。

3:勉強習慣を身につけさせられる

人によって条件や環境は異なりますが、浪人すれば自由に使える時間が増え、その時間のほとんどを勉強に当てることができます。また、次は受験に失敗できないからと、勉強を必死にすることになります。

そのため、翌年の受験に向けて長時間の勉強を毎日必死に続けることで、勉強をする習慣や力が身につくでしょう。また、勉強する習慣や力は大学に入学した後も役立ちます。

4:自分と向き合わさせる期間にもなる

浪人すれば1年間の時間ができます。その1年間は勉強するだけでなく、大学入学後はどのようなことをしたらいいのか、大学卒業後はどのような進路を取ればいいのかなど、いろいろなことを考える時間でもあります。

多くのことを考える時間があるので、就活を始める間際になって進路に焦らず、しっかりと将来の目標を見据えて大学生活が送れるようになるでしょう。

大学受験浪人の悪い点5つ

大学受験浪人することには、いくつかの良い点があります。しかし、浪人することには悪い点もあります。そのため、子供が浪人することを決める場合や、浪人することを勧める場合、保護者は事前に良い点と悪い点の両方を把握しておくことが必要です。

1:必ず現役時より良い大学に合格するとは限らない

浪人すれば、再び志望大学に挑戦することはできます。しかし、浪人すれば必ずその志望校に受かるというわけではありません。

また、条件や状況によっては、志望校に受かることよりも受験を成功させることを優先して、大学のレベルを落とさないといけない場合もあります。そのため、浪人して苦労をした分だけ、必ず良い結果が得られるというわけではありません。

2:家族全体が陰鬱な生活になる懸念

浪人することで精神面が成長できる子供もいますが、精神面が弱い子供は浪人であることのプレッシャーに負けてしまうことがあります。

本人がプレッシャーに負けて、暗い雰囲気になると、家族も気を遣う必要があります。また、家族の方が次の受験に失敗しないか、不安を感じてしまうこともあるでしょう。そのため、家全体が暗い雰囲気の生活となることもあります。

3:子がツラい思いをする可能性も

子供の精神面が弱いと、浪人のプレッシャーに負けてしまい、子供がツラい思いをしてしまう可能性があります。

また、同級生が楽しい大学生活を送っている様子を見ることや、現役生に混じって予備校で講義を受けるなどの場合にも、子供がツラい思いをしてしまう可能性があります。

子供が浪人していることをツラいと感じることで、勉強へのモチベーションを落としてしまうこともあるため注意が必要です。

4:浪人合格しても現役入学者に気後れする子も

もし、浪人して翌年に大学受験に合格できたとしても、周囲の新入生と比べると入学に1年遅れている状態となります。

そのため、周囲とは同級生でありながら年上という状況に戸惑いや気後れなどを感じてしまい、うまく大学生活に馴染めなくなってしまう可能性があります。

5:就活で不利な場合もあり得る

就活ではいろいろな要素が選考の判断材料となり、浪人に対して良いイメージを持たない企業であれば、選考が不利になってしまう可能性もあります。

また、選考が不利にならなくても、面接では高い確率で浪人になったことについて質問されるため、その回答に悩んでしまう場合もあります。

大学受験浪人させた方が良い場合4つ

大学受験浪人することは、その後の人生に大きな影響を与える可能性があります。そのため、子供に浪人させるかどうかは慎重な判断が必要です。

その判断材料として、子供に大学受験を浪人させた方が良い理由や条件などがいくつかあります。正しい判断をするためにも、それらの理由や条件について把握しておきましょう。

1:志望大学・学部への思いが強いとき

もし、子供が明確な目標や理由を持って志望大学を選んでいる場合は、無理に進学先や進路を変えてしまうと、後悔が残ってしまいます。そのため、子供が希望する場合は浪人させてあげても良いでしょう。

また、明確な目標や理由があれば、受験勉強のモチベーションを保つことができるでしょう。

2:不慮の事態で不合格だったとき

受験は基本的に本番1発勝負であり、試験当日に体調不良やトラブルがあって本来の力が発揮できなくても、試験の受け直しはできません。

もし、本来の力が発揮できないまま受験に失敗してしまった場合には、全力で試験に挑めなかったことに後悔が残ってしまいます。そのため、子供が納得できる挑戦ができるように、浪人して受験に再挑戦させてあげましょう。

3:勉強不足で伸びしろがあるとき

受験に失敗した理由が勉強不足という場合もあります。もし、病気や怪我などで勉強できない時期があった場合は、全力で受験に挑めていないことになるため、子供が後悔してしまうでしょう。

また、受験を実際に経験したことで、後どのくらい勉強していれば合格できたという手応えを感じる場合もあります。そのような場合も、自分の勉強不足によって伸びしろを残していたことを実感するため、子供が後悔してしまいます。

これらの後悔を残さないためにも、子供が望む場合は浪人させてあげても良いでしょう。

4:不合格の理由を自覚しているとき

勉強量が不足していたことや、苦手部分の克服をおろそかにしていたなど、不合格になった理由を明確に自覚出る場合もあります。

不合格になった理由が明確にわかっている場合は、対策をすれば次は合格できる可能性があります。次は合格する自信を持っている場合には、浪人して再挑戦させてあげても良いでしょう。

大学受験浪人させない方が良い場合4つ

大学受験浪人させてあげた方が良い場合があるように、逆に浪人させない方が良い場合もあります。そのような場合に子供を浪人させてしまうと、子供がさらにツラい状況に陥ってしまう可能性があります。

そのため、保護者は子供が浪人することを希望したとしても、冷静な判断ができるように浪人させない方が良い場合の条件や理由についても把握しておくことが必要です。

1:失敗の原因を安易に考えているとき

受験に失敗した理由が明確に把握できていて、次は受験に合格する自信がある場合は、子供を浪人させてあげても良いでしょう。

しかし、もう少し勉強量を増やせば合格できた、1年もあれば十分な勉強ができるなど、失敗の理由が曖昧な場合や根拠のない自信などで浪人しようとしている場合は止めた方が良いでしょう。

これらは明確な目標が設定できないため、翌年も同じ理由で受験に失敗してしまう可能性があります。

2:基礎ができていないとき

受験勉強に失敗した理由が基礎力の不足という場合があります。基礎力は身につけるまでに地道な努力と長い時間が必要です。

受験を終えた時点で基礎力が不足しているということは、基礎力を身につける努力を怠ってきたということになります。そのため、浪人しても基礎力を身につける努力が続かない可能性があり、結果が同じものとなってしまう場合があります。

3:プライドが高く現実を直視できないとき

プライドが高い人は、実力で不合格になることはないと思うことや、運が悪かっただけと思うなどして、自分が不合格となった理由を明確に把握しようとしない場合があります。

不合格になった理由と向き合うことができなければ、その理由を改善することができないため、再び同じ理由で受験に失敗してしまう可能性があります。

4:自主的に勉強できないときは宅浪NG

現役のときは学校に通っていて、周囲も受験ムードのため、勉強しやすい環境にあります。しかし、浪人すれば基本的には自主的に勉強しなければならなくなります。また、浪人生には自由に使える時間が多いでしょう。

そのため、受験の再挑戦に意気込んで浪人しても、しばらくすると勉強へのモチベーションが下がってしまうこともあります。

そのようなことを避けるためにも、自主的に勉強ができないという子供は、自宅だけで勉強させずに、予備校に通わせるなどして勉強する環境を作ってあげると良いでしょう。

大学受験浪人生の生活

子供が浪人する場合、保護者はその生活をサポートする必要があります。そのため、保護者は浪人生がどのような生活をすることになるのか、事前に把握しておき、正しいサポートができるようにしておきましょう。

ほぼ毎日が勉強

当然ながら、浪人すれば勉強漬けの毎日となります。勉強方法は人によって異なりますが、朝から夜遅くまで予備校や自宅で勉強し続けることになります。

目標に向かって勉強しているため、充実感を得る人もいますが、その生活が長く続くことで心身が疲弊してしまう子供もいます。

どう感じるかはモチベーション次第

勉強漬けの毎日となることに充実感を得る子供もいれば、心身を疲弊させてしまう子供もいます。これは子供によって感じ方に個人差があるため、保護者は勉強漬けとなっている子供が無理していないか、よく様子を確認してあげる必要があります。

大学受験浪人生の勉強のさせ方3つ

子供が自主的に勉強することが苦手なタイプであれば、浪人することで勉強へのモチベーションを下げてしまう可能性があります。

そのため、保護者は子供が勉強しやすい環境を整えてあげなければいけない場合もあります。子供が勉強できるように、どのような環境を整えてあげれば良いか把握しておきましょう。

1:予備校に通わせる

自分で勉強できないというタイプの子供は、予備校に通わせることをお勧めします。予備校に通えば勉強する環境を得ることができます。また、予備校に通えば、受験に必要な情報や志望校に合わせた受験対策なども、プロの手を借りられます。

2:オンライン塾の利用

自主的に勉強することが苦手な子供は、予備校に通わせることが望ましいでしょう。しかし、予備校に通う場合は往復の移動時間がかかります。

いくら時間のある浪人生でも効率良く勉強することは重要であり、1回の往復時間が大したことはなくても1年にするとかなりの時間ロスになります。

オンライン塾やオンライン予備校であれば、これらの問題点を解決することができます。そのため、近くに良い予備校が見つからない場合にはオンライン塾やオンライン予備校を探してみても良いでしょう。

3:完全宅浪

浪人する際に予備校を活用することには多くのメリットがあります。しかし、勉強が自分でできるという子供であれば、予備校は必要ない場合もあります。勉強は自習が効率的なため、場合によっては予備校に通うことで逆効果となってしまう子供もいるでしょう。

そのため、保護者は子供が予備校が必要なタイプか、不要なタイプか、見極めてあげる必要があります。また、予備校に通う場合でも、自分で勉強できるようになるために、予備校に頼りきりとならないように注意しましょう。

本人の希望が強固なら大学受験浪人させることも意味のある選択

大学受験浪人することに良いイメージを持たない人もいます。しかし、浪人することで得られるメリットはあります。また、本人が希望する場合、無理に進学先や進路先を変えさせると本人が後悔してしまいます。

そのため、本人の希望が強固であれば、浪人させてあげ、保護者はそのサポートをしてあげましょう。

初回公開日:2021年09月06日

更新日:2021年12月14日

記載されている内容は2021年09月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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