中学受験願書への志望動機を書く内容の基本8つ|書き方例文も紹介

中学受験をする際、必ず考える必要のある志望動機ですが、「この中学校に必ず入りたい」という思いを伝えるためには、しっかり学校について知り内容を考える必要があります。合否を左右する志望動機を書くための基本的なポイントや注意点・例文を紹介します。

中学受験願書への志望動機を書く内容の基本8つ|書き方例文も紹介

中学校側が志望動機を聞く目的

日本国内の私立中学校の割合はごくわずかで、ほとんどの子供が公立の中学校に通います。その中で中学受験のある私立中学校への入学を希望する子供や保護者は、中学受験に対し強い意志があるでしょう。

受験に際し願書には志望動機を記入する欄が用意されています。中学受験における志望動機とは「希望中学校に入学を考えたきっかけ」を問う質問です。

中学校側が志望動機を聞くのには理由があります。その目的はどのようなことでしょう。

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子供の個性や意欲が学校風土に合っているか判断するため

中学校側は入学したからには卒業まで成長してくれることを願っています。そのために学校生活に意欲的な生徒を集めます。しかし残念ながら中には学校方針と生徒の考えの違いから、退学という決断をする生徒が出てきてしまうこともあるでしょう。

退学という判断に至ることがないよう、志望動機を聞き、子供の個性と意欲が学校の風土に合っているかを確認することを目的としています。

学校運営に賛同している家庭かどうかを判断するため

私立中学校は学校ごとに差別化を図るため、方針や理念・教育環境に違いがあります。公立ではなく受験を選ぶ子供本人や保護者は、学校の特色に魅力を感じ、整った教育環境の学校への入学を目指すことでしょう。

志望動機を聞くことで、学校運営すなわち学校が提供する教育環境に賛同しているかを確認しようと考えています。

中学受験願書への志望動機を書く内容の基本8つ

中学受験の志望動機は考えるとき、どのような内容にするべきか悩む保護者は多いでしょう。自身が中学受験未経験の場合は、なおさら合格を左右する志望動機の作成を難しく考えてしまうのではないでしょうか。

しかし志望動機の書き方に悩むのはみんな同じです。ここで押さえておくべき内容の基本を紹介しますので参考にしてください。

1:学校のどこに魅力を持ったのかを明記する

私立中学校はそれぞれ教育方針に違いがあり、学校の特徴や雰囲気に差があります。志望動機にはその特徴に対しどのように魅力を感じたか、詳しく明記することが好印象を残すポイントです。

「大学付属の中高一貫校に入学し大学進学に備えたい」という理由であっても、そのまま伝えるのは良いとは言えません。

この場合、「大学付属であれば中学・高校でも同じ教育方針で勉強に取り組むことができる」ことや「中学から大学まで続けたい目標」など、大学付属の魅力を一緒に伝えると良いでしょう。

2:なぜその学校に通わせたいのかを明記する

長文になりやすく志望理由の根拠を示すことができる部分になります。ここの文章では「他の学校の方が合っている」と思われないよう気を付けなくてはいけません。

自身のエピソードを入れるため、学校説明会や授業体験や文化祭などに参加し、感じたことを詳しく書くと良いでしょう。またエピソードがない場合は、学校の教育方針に合わせた内容で、将来の夢や理想の教育環境などについて書くと良いと言えます。

3:その学校の校風や特徴をとらえた内容にする

学校の校風や特徴が子供の特性に合っているかは、入学後馴染むことができるか、楽しんで学校に通うことができるかに繋がる重要な部分になります。しっかり校風や特徴が理解できているということを伝えるためにも、校風や特徴に触れた内容にすると良いでしょう。

また実際に公開授業や文化祭で感じた学校の雰囲気を、エピソードとして入れ込むと説得力ある志望動機となります。

4:面接のことも考えて保護者と子供でコンセンサスを取っておく

志望動機は面接の際にも聞かれ、その内容は願書と見比べられることが考えられます。面接時と願書で内容に違いが出ないよう気を付けましょう。

また志望動機を考えたのが保護者の場合、保護者と子供で志望動機がバラバラだったり、子供が志望動機を答えられないということになり、学校側に不信感を抱かれることに繋がってしまいます。

志望動機は子供と一緒に話し合いながら決め、面接当日も願書に書いた志望動機の内容を一緒に確認するようにしましょう。

5:要件を絞って書くこと

志望動機で熱意を伝えるためにびっしりと文を書かなくてはいけないと思っている人も多いでしょう。しかしダラダラと文章が書かれているだけで、最後まで読み進めないと何が言いたいのかわからない書き方は避けるべきです。

要件を絞り簡潔に書くことで、読みやすくわかりやすいため言いたいことが伝わりやすいと言えます。

また結論を最後に書き後から説明するなど工夫が必要です。

6:志望しようと考えたきっかけは言い切ること

志望動機の文章の始め方として、学校側が1番気になる志望しようと考えたきっかけを出すことで、分かりやすく印象的な文章になります。そのため志望しようとしたきっかけは言い切ることが大切です。

7:入学できたら頑張りたいことを明記する

学校側は途中でやめることなく通ってほしいと願っていますし、そのような生徒を求めています。入学後の目標がある子や入学後のイメージができている子は、卒業まで頑張れるという印象を持たれることができるでしょう。

そのため志望動機の中で入学後に力を入れて取り組みたいことなどを書くと良いと言えます。

8:少しの誇張は大丈夫

好印象を持ってもらうため良い言葉ばかり並べたくなるかもしれませんが、嘘を書くのはマナー違反です。しかし誇張した表現でアピールすることは問題ないとも言われています。

中学受験の志望動機の書き方例文

志望動機は誰が書くのか、何文字で書くのかなどによっても書き方が違ってくるため、作り方に悩む保護者も多いでしょう。誰が書くかによって一人称も変わってくるので注意しなくてはいけません。

志望動機を書くときに意識すべき点は、「結論・根拠・まとめ」という構成で書くことです。

一人称が子供の場合「私が貴校を志望した理由は~だからです」「私が貴校を志望した理由は2つあります」のように、結論から書き始めることで「なぜ希望しているか」が分かりやすく、言いたいことが伝わりやすいと言えます。

また結論・根拠・まとめという構成を覚えれば、後は自分の言葉を当てはめるだけなので書きやすくなるのではないでしょうか。

では実際にはどのような内容を書くと良いのでしょうか。ここでは付属以外の学校と付属校で分け、子供が書く場合と保護者が書く場合の例文を紹介します。

付属以外の私立中学校の場合

中学校の特色を理解したうえで、自分が魅力に感じるのはどのような所なのか、何を見てそう感じたのかなど具体的な内容が良いと言えます。また進学実績に触れるなど、目標の大学を目指すためといった内容もエピソードの1つになるでしょう。

子供が書くときの例文

付属以外の私立中学の志望動機の例文は以下のような内容が挙げられます。

「私が貴校を志望した理由は2つあります。1つ目は在校生の活気ある姿を目にしたからです。文化祭に行った際、在校生が明るく挨拶をしてくれたり、先生とコミュニケーションを取っている姿は印象的で、私もこの学校に入学し充実した学校生活を過ごしたいと感じました。

2つ目は勉強したいと考えている英語に力を入れているからです。将来は英語を活かした仕事に就きたいと考えているので、貴校に入学することで夢につなげる勉強ができるのではないかと考えました。」

自分が感じた印象や、将来の夢に繋がる授業に力を入れている学校であるため入学して学びたいという理由が書かれています。

保護者が書く場合

保護者が書く場合の志望動機の例文は以下のようなものです。

「私共が貴校を志望した理由は校風や学習の特徴に賛同したためです。娘が将来の夢としてあげている、英語を活かした職に就くことにつなげることができる、英語に力を入れた学習内容は、特に魅力を感じております。

また文化祭に参加した際には、在校生の活気のある姿や先生方の生徒への接し方を拝見し、貴校であれば娘の成長を後押ししてくださると感じました。娘も在校生の姿を見て、強く入学を希望しております。ぜひ娘には入学し充実した日々を過ごしてもらいたいと願っております。」

保護者の書き方は、保護者の希望ではなく子供を主役とする書き方が良いと言え、子供を見守り将来を一緒に考えていることを伝えると良いでしょう。

大学の附属校の場合

大学付属の中学校の場合、中学・高校・大学まで一貫して進学を希望しているのか聞かれる場合もあります。志望動機で高校・大学の特徴で魅力に感じている所も挙げ、志望動機を書くと良いでしょう。

子供が書くときの例文

大学付属中学校の志望動機の例文は以下のようなものになります。

「私が貴校を志望した理由は、医療に携わる仕事に就きたいという私の夢を叶えることができる○○大学の付属学校であるからです。

私は最先端の医療を○○大学で勉強したいと考えています。貴校であれば同じ目標の同級生や在校生と共に、早い段階から学ぶことができるのではないかと考えました。

公開授業で見た授業風景では、先生の授業の雰囲気や在校生の授業への取り組み方をみて、自分も一緒に授業を受けてみたいと感じました。」

付属の大学に進むことを目指す場合、なぜその大学に入りたいか魅力を一緒に書くと良いでしょう。

保護者が書くときの例文

「私共が貴校を志望した理由は、娘の目標と貴校の教育環境が合致していると感じたためです。娘は将来の目標として医療に携わる仕事をしたいと挙げており、最先端の医療を学ぶことができる○○大学への入学を希望しています。

公開授業や説明会に参加しお話を伺い、○○大学へ入学を実現するため、中学から同級生と共に意識高く学べる貴校は娘の将来の夢を後押ししてくれると感じております。娘には貴校に入学し充実した日々を送ってほしいと願っています。」

付属大学の魅力と共に子供が付属大学への入学を希望しているなど、子供の思いも代弁できると良いでしょう。

中学受験で志望動機を書くときの注意点4つ

志望動機の書き方を知り内容も決まったら、願書の志望動機欄への清書になります。しかし清書の前に注意点だけ頭に入れて、そのまま清書しても問題ないか確認してください。

ここで注意点を4つ紹介します。

1:ありきたりな文章にしないこと

中学校の先生は毎年数多くの志望動機を添削しています。そのため例文に出てくるような、ありきたりな文章は印象を悪くする可能性があります。

伝えようとしている内容は一緒であっても、自分の言葉で書かれた文章には気持ちが感じられ説得力があるでしょう。自分の言葉や思いを反映させるために、子供が自分の言葉で書いた志望動機を、保護者や学校の先生・塾の先生など大人が添削し完成させるのも1つの方法です。

2:複数志願するときはみんな同じ内容の志望動機にしないこと

複数の中学校を受験する場合、各中学校の願書に志望動機を書く必要があります。複数の志望動機を考えるのは簡単なことではありません。そのため中には、同じ内容の志望動機を書き提出する人もいます。

みんな同じ志望動機にすることは、どの中学校にも当てはまる無難な内容になるでしょう。しかしそれは「この学校でないといけない」という強い意志を求められる中学受験においてマイナスに取られる可能性があるため避けるべきでしょう。

3:指定の書式を守ること

中学受験は就職活動の履歴書とは違い指定された書式があり、その指定に沿って書く必要があります。書式で判断されることはないため、書式で差別化を図る必要がないのです。

また中学校ごとに志望動機の文字数が指定されている場合もあります。指定された文字数を超えることや極端に少ないことは避けなくてはなりません。少ない文字数から新たに考え足すことは難しいため、多めに考え調整することをお勧めします。

4:消せるボールペンの使用は禁止の場合が多いので使わない

消せるボールペンは間違えてしまった時に訂正しやすいため便利ではありますが、中学受験願書に使用することは禁止されている場合が多くありますので注意が必要です。間違いなく書ききることが良いですが、なかなか難しいと言えます。

新しい願書を取り寄せ書き直したり、間違えた部分に二重線を引き訂正印を押したりする方法が一般的ですが、願書は無料ではない場合や1人1通と制限する学校もあります。

また間違いに対する訂正は学校によって違い、書類に指定されていることもありますので確認しておきましょう。

そして間違いがないよう鉛筆で下書きをする、ノートに練習してから書くといった事前の対策をすることも大切です。

中学受験の志望動機を考えましょう

中学受験の志望動機は正解がないため難しさを感じる方もいるでしょう。また学校によって子供本人が書かなくてはいけなかったり、作文形式で提出したり、100字にまとめるなど、決められたルールに違いがあります。

受験する数が多くなればそれだけ志望動機の作成にかかる時間は増えていきます。

知恵袋で中学受験の志望動機の書き方を質問されている方もいますが、慌てて人の言葉を借りて作成しても思いは伝わりません。焦ることなく時間に余裕を持って考えましょう。

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初回公開日:2021年04月03日

更新日:2021年12月13日

記載されている内容は2021年04月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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