雲の種類を紹介!雲の形を観察しよう

「自分の知識で天気が予測できたら生活の中でとても役に立ちそう」
「自然現象に関して子どもたちが興味を持ってくれたら嬉しいな」
「空や雲についての知識が深まれば天気予報の見方も変わるのかしら?」
子どもたちの自由研究のテーマについて考える時、保護者の皆さんの中には、日常で活かせ、なおかつ実験する際に準備物を新たに用意しなくても良いテーマが、魅力的に感じる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、準備物を新たに必要としない「雲の観察」をテーマに自由研究を進める方法を紹介していきます。

本記事を読むことで、雲が天気にどのように関わっているのか、また雲の動きや量で天気を予測していけるのかなど、理科の授業や日常生活の知識として今後、活かせるような学びができるでしょう。

保護者の皆さんと子どもたち、そのどちらもが日常とリンクできる、この「雲の観察」という実験を、本記事を参考に行ってみてください。

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雲にはどんな種類があるか観察してみよう

空を見上げると、大きな雲から薄い雲まで様々な形をした雲が浮かんでいると思います。そんな雲ですが、そもそも雲とは水や氷の粒でできており、その粒たちが形を変えながら、空を流れ、動いています。

晴れた日の雲を観察すると、季節によって見られる雲が違うでしょう。夏の場合は、もこもことした大きな雲「積乱雲」がよくできます。短時間で大きくなったり消えたりするので、観察しやすい雲になります。

また、雨の日の雲を観察すると、雲の厚さや色の濃さで雨の降り方が変わるでしょう。雨の降り始めや止むタイミングの雲を観察するのも、変化がわかりやすくオススメです。

雲を観察する際には、あらかじめ天気予報で天気を調べておくと観察しやすくなります。空の様子を子どもたちと一緒に見て、写真を撮ったりイラストを描きながら、雲の動きやその時の天気などを観察し記録してみてください。

実験に必要なもの・環境・準備

用意するカメラはカメラ機能が付いたスマートフォンでも大丈夫です。面白い形の雲や空の状況になった時に写真を撮りますが、カメラがない場合はスケッチブックやノートに雲の様子をスケッチしてください。

スケッチする場合は、鉛筆だけでなく、クレヨンや色鉛筆などを用意し、色を付けて観察することをオススメします。

観察する際に、時間や気温、場所などをメモしておくと考察する際に役に立ちます。単体の温度計を持っていない方は、デジタルの置時計内に温度や湿度が一緒に表示されているものが家にある場合、それを使用してください。

図書館やインターネットを利用して雲や天気が調べられる準備も必要です。図書館で図鑑等を借りてくる場合は、自然科学や百科事典等のコーナーを探してみてください。

また、蔵書検索のパソコンを設置している図書館もあります。そこで「天気」や「雲」といったワードで、検索してみてください。関連した本が見付かるでしょう。

インターネットを利用して天気や雲を調べる場合は、検索ワードに「雲 観察」「天気 自由研究」といった内容で検索してみてください。

また、天気を調べる際には、天気予報だけでなく天気図、指数情報などがあります。様々な情報から天気を調べてみると良いでしょう。以下に例を挙げておきます。

  • カメラ
  • スケッチブックまたはノート
  • 鉛筆やクレヨンまたは色鉛筆
  • 温度計(置時計内に表示されているもので可)
  • 雲や天気の図鑑(インターネット検索でも可)

実験の方法・手順

  • 雲を観察し、写真撮影やスケッチをする
  • 日付、時間、天気、気温、場所を記録する
  • その日の雲についての感想、考察等をまとめる

まず、観察したい雲や場所を見付けたら、写真を撮るかスケッチしてください。その時、日付や時間、天気、気温、場所などもメモしておきます。

その日のうちに、どんな形に見えたか等の感想や、その時の天気との関係性、今後の予測についても考察しておくと、最後にまとめやすくなります。

また、雲の変化がわかりやすいタイミングで観察するのもオススメです。例えば夕立ちの時などは、短い時間で大きな雲の変化を観察できます。

雲を観察する際には、毎日実施し、同じ場所、同じ時間に観察するのが良いでしょう。比較がしやすくなります。その際に、気温も一緒に記録し、30分ごとに4回ほど連続して記録すると、雲の動きがよくわかります。1週間は観察を続けてください。

実験からわかること


雲を観察していくと、たくさんの種類があることに気付くでしょう。図鑑等で調べるとわかりますが、大きくわけて10種類ほどあり、自分たちが観察した雲はどの種類の雲にあたるのか調べてみましょう。

今回、私が観察した雲の中には、「積雲(わた雲)」という雲が見られました。これは、空の低いところに出る、わたのような雲です。

青空に浮かんでいる積雲について調べてみると、基本的には、朝にでき始め、時間とともに大きくなり、夕方に消えてしまうというパターンを繰り返すようです。

この積雲は、上空に冷たい空気が入って不安定になると垂直に成長し、成長した頭の部分の形が崩れて広がるようになると積乱雲になります。積雲が大きくなり積乱雲になると、その下では、大雨、落雷、突風などが起こります。

積雲を見た際には、その後の変化を注意して見ておくと、天気の予測ができるようになるでしょう。

今回撮影した積雲は、雨を降らせることもなく、その日は1日を通して穏やかな天気でした。さらに時間をかけて観察を継続した場合、積雲が消えるところまで観察できたことでしょう。よって、先に雲についての知識を得てから、観察するという手順で自由研究を進めるのも良いかもしれません。

また、今回の観察では、「巻雲(すじ雲)」も観察できました。これは空の高いところにできる細いすじのような雲です。

場所、時間、気温などによって、観察できる雲は様々です。ぜひ、お庭やベランダから、雲を観察してみてください。

※実験は安全性に十分配慮して行ってください。実験結果が記事と異なる場合でも弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
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