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部活動における問題点5つ|生徒側・教員側・学校側の悩みなども解説

 

部活動における問題点5つ|生徒側・教員側・学校側の悩みなども解説

 

各国の中高生の部活動事情

日本では部活動がとても盛んで、全国規模で大会が行われることも多いです。また、多くの場合は入学して1つの部活に所属したら、3年生になって退部や引退するまで、同じ部に所属し続けます。

中高生のスポーツ環境は国によって違い、地域のスポーツクラブ等が中心になっている国や、学校で部活動が行われる国、スポーツクラブと部活動両方がある国など様々あります。

しかし、日本のように大規模かつ熱心に行われている国はないと言われています。

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アメリカの場合

アメリカにも部活動はありますが、日本のような部活動とは少し形が違います。

アメリカではスポーツをシーズン制で行います。秋、冬、春それぞれのシーズンごとにそれぞれ別のスポーツに取り組む、というのがアメリカの高校でのスポーツ活動です。

そのため、特定の部に所属するという考え方はなく、部ごとにレベルに合わせたチーム分けをされるので、自分の経験やレベルに合わせてスポーツを楽しむことができます。

イギリスの場合

イギリスの場合、スポーツ自体は盛んですが、日本のような部活動はありません。

放課後に公共のスポーツ施設を利用したりしてスポーツを楽しんだり、私立の学校がスポーツ施設を充実させたりすることはありますが、全体として日本のように部活動が盛んではないと言われています。

 

中国の場合

中国の場合、地域や学校によって違いはありますが、部活自体が無い学校が多いなど、日本のように部活動に力を入れていません。

中国では、学生は放課後すぐに帰宅し、勉強するかもしくは学校外のスポーツクラブを利用することが多いです。

韓国の場合

韓国の場合、部活動はほとんどありません。運動系の部活がおかれていても、いわゆるエリートスポーツ選手を育てるためのものがほとんどです。

一般の生徒は放課後家で勉強をしたり塾に行ったりすることが多く、スポーツする際は学校の運動部に所属するのではなく、スポーツクラブなどを利用することが多い傾向にあります。

 

日本国内の部活動の現状

平成29年にスポーツ庁がまとめた「運動部の活動の現状について」によると、中学校の運動部活動の活動時間は、平日で2時間程度、休日で3時間程度です。

また、1週間の間に休養日が無い中学校の割合は22.4%であり、1ヶ月の間に土日の休養日を設けていない中学校の割合は42.6%にものぼります。

顧問が競技経験が無い、もしくは保健体育の担当で無い教師である割合は中学校では45.9%です。中学校の教員が土日に部活動に関わる時間は10年前の約2倍になっています。

出典:運動部活動の現状について|スポーツ庁
参照:https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/shingi/013_index/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2017/08/17/1386194_02.pdf

学習指導要領において部活動について明記されていることとは

学習指導要領において、部活動は「生徒の自主的、自発的に行われる」ものだと明記されています。

部活動は、学習指導要領においては教育課程外の活動だとされており、学校が設置、運営する義務はありません。しかし、多様な学びができる教育的意義が大きいことから、ほとんどの学校で教育活動の一環として実施されています。

また、平成29年3月に告示された中学校学習指導要領では、部活動は学校教育の一環として教育課程との関連に留意することや、地域の人々の協力や社会教育施設などとの連携で持続可能な運営ができるよう工夫することが求められています。

出典:中学校学習指導要領|文部科学省
参照:https://www.mext.go.jp/content/1413522_002.pdf

 

部活動への加入割合

部活動は本来自主的な活動であり、加入はあくまで任意です。しかし、実際にはすべての生徒に何らかの部活動へ加入するよう求めている中学校も少なくありません。

そのため、教員全員に部活動の顧問になるよう定めている中学校が全体の9割近くになり、勤務時間の長さなどが教員の悩みとなっています。

出典:運動部活動の現状について|スポーツ庁
参照:https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/shingi/013_index/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2017/08/17/1386194_02.pdf

 

 

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