放任主義の育児のメリットとデメリット|実践するうえでのポイントも解説

育児方針のひとつである放任主義の育児は、子供の自主性を高められるメリットやほったらかしに見えるというデメリットがあります。この記事では、放任主義の育児の内容や、メリットとデメリットを紹介していきます。ご興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

放任主義の育児のメリットとデメリット|実践するうえでのポイントも解説

「放任主義の育児にはどんなメリットやデメリットがあるの?」
「放任主義で育児をする場合はどんなところに気を付ければいいの?」

子育ての主義のひとつである放任主義に関して、このような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、放任主義がどのような育児であるのかという基礎的な知識に加え、放任主義の育児のメリットやデメリット、育児を行ううえで大切なポイントについて紹介していきます。

本記事を読むことで、放任主義による育児のメリットやデメリット、実施する際に注意しなければいけないポイントを理解することが可能です。そうすることで、自分たちの育児に放任主義を取り入れることができるのかを検討しやすくなるでしょう。

育児の方針に悩んでいる方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

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放任主義の育児とは?

放任主義で行われる育児は、子供の自主性を育てる目的を持った育児方針です。ただ一方で、ほったらかしの育児というネガティブなイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。

ここからは放任主義の育児がどのようなものなのか紹介するとともに、ほったらかしとの違いについても解説します。

ほったらかしとは違う

放任主義とほったらかしは一見すると似ているようで、実は全く異なるものです。その違いのポイントとなるのは、子供に対する関心があるかどうかだと言えます。

ほったらかしは放置であり、子供に無関心だからこそ社会で生きていくために最低限必要とされる教育もせず、子供を放っておくことを指します。

それに対して放任主義は、子供に対して社会で生きていくために必要な教育を行ったうえで、子供を信頼しているからこそ自主性に任せる育児なのです。

このように放任主義とほったらかしでは育児の内容が異なっており、親子間での信頼関係にも大きな違いがみられます。その点を踏まえて、放任主義の育児について考えることが大切でしょう。

子供の自主性を育てる育児

ほったらかしとの違いから見えてくる放任主義の育児の目的は、子供の自主性を育てることです。

一般的に子供がやろうとしていることや考え、意見に対して保護者が口を出す、または指示することは珍しくありません。放任主義の育児では、保護者は口出しや指示をせず、子供の意思を尊重します。

保護者が口出しや指示をするとそれを待つ子供になってしまうのに対して、自分の意思を尊重された子供は成功しても失敗してもそこから経験を積み、自主性が育まれます。これが放任主義の育児の本質でしょう。

放任主義の育児のメリット5つ

放任主義の育児を行うメリットは、子供の自主性を育てることで個性をのばし、自分で考えて行動できるようになるところが大きいです。

また、自主性を育てていくと自己肯定感が高まり、様々なものに対して好奇心や興味を示すようになります。それでいて社会で生きていくための教育はしっかり受けられているため、他者の意見を尊重できる人間として育てることも可能でしょう。

ここからは、放任主義の育児を行うメリットを5つ紹介していきます。

  • 子供の個性をのばせる
  • 自分で考えて行動できるようになる
  • 好奇心が旺盛になる
  • 自己肯定感が高まる
  • 他者の意見を尊重できるようになる

1:子供の個性をのばせる

保護者から指示される、または行動を制限され続けていると、子供は誰かからの指示がなければ動けなくなる場合があります。そうすると相手の顔色を窺って行動する、自分で判断して動けないなど、本来持っている個性を発揮することが難しくなるでしょう。

それに対して、放任主義の育児は社会的に反したものでなければ、ある程度自由に子供が判断・行動できるため、個性をのばして育てやすいです。そのため、自主性を育てることは子供の個性をのばすことでもあると言えるでしょう。

2:自分で考えて行動できるようになる

子供の自主性に任せた育児は、子供に自分で考えて判断や行動することを促す育児です。そのため、子供は誰かに指示されて動くのではなく、その場で自分が何をするべきか、今は何をしなければいけないのかを考える力が身に付きます。

そうして考える力や判断する力を身に着けた子供は、誰かに指示されなくても自らの判断で行動できるようになっていくでしょう。

3:好奇心が旺盛になる

自主性が身に付き、自分で考えて行動するようになった子供は、様々なことに興味を持つようになります。放任主義の育児では子供の興味や好奇心を押さえつけるようなことはしないため、好奇心旺盛な子供に育ちやすいでしょう。

そうして好奇心が旺盛になることで、子供が持つ独創的な世界観や創造性を大切にできるようになり、クリエイティブな思考を育てます。

4:自己肯定感が高まる

放任主義の育児をすることで、子供は保護者から否定されることや行動を制限されることがありません。

一見するとわがままに育つのではないかと思われやすいですが、親子間の信頼関係があってこそなため、子供からすると「信頼されている」という安心感につながりやすいです。そこから、自分が認められているという自己肯定感が生まれるでしょう。

自己肯定感が高まった子供は自身の個性や性格をポジティブに考え、他人と比較せずにポジティブな思考を持ちやすいです。

5:他者の意見を尊重できるようになる

自己肯定感が高まりやすい放任主義の育児で育った子供は、他人に対して嫉妬などのネガティブな感情を抱きにくく、相手のことを素直に認めやすい傾向があります。

相手を認められるようになれば、自分と違う意見であっても否定するのではなく尊重して考えることができるようになるため、人間関係も良好なものを築きやすくなるでしょう。また、多角的な物事の考え方ができるようになり、多様性の社会でも活躍できるようになります。

放任主義の育児のデメリット4つ

子供の個性や自主性を尊重できるところが、放任主義の育児のメリットです。ただその反面、行き過ぎた放任主義は子供をほったらかしにしやすく、愛情不足や周囲となじめなくなるなどの弊害を生んでしまう可能性があります。

また、放置しているように見えるなど周囲の理解を得にくい部分もあり、これらのデメリットを踏まえて育児の方針を検討しなければいけません。

ここからは、放任主義の育児を行うデメリットを4つ紹介していきます。

  • 行き過ぎるとほったらかしになってしまう
  • 上手くいかないと子供が愛情不足と感じる
  • 周囲に馴染めなくなることもある
  • 周囲の理解を得るのが難しい場合もある

1:行き過ぎるとほったらかしになってしまう

放任主義の育児で気を付けなければいけないのが、行き過ぎた放任です。子供が危ないことをしていても放置する、他人に迷惑をかけているのに干渉しないなど、放任の加減を間違えてしまうとほったらかしになってしまいます。

そうしてほったらかしにされた子供は「放置子」と呼ばれる、いわゆるネグレクトを受けた状態になる可能性もあるでしょう。放置子になると子供だけではなく保護者も周囲から冷ややかな目で見られてしまうこともあるため、加減に注意しなければいけません。

2:上手くいかないと子供が愛情不足と感じる

放任主義の育児は上手くできていれば親子間の信頼関係が維持でき、子供も信頼されているという安心感や保護者からの愛情を感じてくれます。

しかし、子供の自主性に任せすぎるなど、上手くできていないと「自分に関心や愛情がないのではないか」との不安から愛情不足に感じる可能性は高いでしょう。

放任主義の育児は、子供と信頼関係が築けているかどうかが重要なため、きちんと子供に分かりやすく愛情表現をしていかなければ上手くいきません。

3:周囲に馴染めなくなることもある

他者の意見を尊重できるようになり、人間関係を良好に維持しやすいところが放任主義の育児のメリットです。ただ、あまりに自分の意見が尊重される環境に慣れ過ぎてしまうと、社会生活の中でルールを守ることに対して窮屈に感じてしまうこともあるでしょう。

また、自分の意見が尊重されることが当たり前になってしまうと、周囲の意見に合わせられず、結果的に周囲に馴染めなくなる可能性がある点もデメリットです。

4:周囲の理解を得るのが難しい場合もある

ほかにも、周囲の理解を得るのが難しい場合もあるというデメリットが挙げられるでしょう。

放任主義の育児は、親子間の信頼関係が構築されたうえで行われるものですが、周囲からほったらかしているように見えてしまうこともあります。ほったらかしと放任主義の違いは目で見てわからないため、結果として誤解されてしまうこともあるでしょう。

放任主義の育児をするうえで大切なポイント7つ

メリットもデメリットもある放任主義の育児は、何よりも子供との信頼関係を大切にしていくことが重要なポイントです。また、ほったらかしやネグレクトと勘違いされやすいことから、周囲の理解を得ることや子供への教育も大切になります。

ここからは、放任主義の育児をするうえで大切なポイントを7つご紹介します。

  • 子供との信頼関係を大切にする
  • 周囲に迷惑をかける場合は叱る
  • 社会の最低限のルールは教える
  • 子供の悩み事は一緒に考える
  • 自分たちの方針に自信を持つ
  • 子供に先回りして正解を示さない
  • あいさつができるように教える

1:子供との信頼関係を大切にする

放任主義の育児をする時に必要となるのが、子供との信頼関係です。子供の考えや行動に干渉しない育児は、信頼関係が築けていないとほったらかしの状態になりやすく、子供も愛情不足や寂しさを感じてしまいます。

そのような状態を避けるためにも、子供としっかりコミュニケーションを取って「自分は信頼されている」と認識できる関係を大切にすることが必要でしょう。

2:周囲に迷惑をかける場合は叱る

子供の自主性や意思を尊重する育児方針であっても、周囲に迷惑をかけるなど社会のルールやマナーに反した言動をした場合は、きちんと叱ることが必要です。

そうすることで子供は社会に適応しながら、責任を持って行動できるようになります。ただ、叱る場合は頭ごなしに叱るのではなく、なぜそのような言動をしたのか理由を確認してから諭すことが大切でしょう。

3:社会の最低限のルールは教える

子供の行動を制限しないことが放任主義の育児ですが、社会のルールを知らなければ危険な行為を認識できません。また、社会のルールを守らずに自由に行動することは、大人になった時に社会や人間関係にストレスを感じる原因となる場合があります。

そのため、子供の安全を守るためにも、社会の最低限のルールやマナーは教えておきましょう。

4:子供の悩み事は一緒に考える

自分で考えて行動することが求められるからこそ、場合によってはどうすればいいのかわからず、子供が悩みや不安を抱えることもあります。

このように子供が悩みを抱えて困っている時は、放任するのではなく一緒に考えてあげましょう。一緒に考えてフォローや助言をしてあげることで子供との信頼関係を構築でき、子供の思考や視野を広げる手助けになります。

5:自分たちの方針に自信を持つ

周囲からの理解が得られない、ほったらかしだと非難されてしまうと、自分たちの育児方針に自信を無くしてしまう方もいるでしょう。

ただ、育児方針に不安を抱えてしまうと子供もそれを感じ取ってしまい、親子間の信頼関係に影響が出てしまう可能性があります。子供としっかり向き合っているのであれば立派な育児方針なため、自信を持って育児を行うことも大切なことです。

6:子供に先回りして正解を示さない

子供が失敗しないように、ついつい保護者が先回りして正解を示してしまうことがあります。確かに失敗しなくなりますが、子供の自主性ややる気、考える力を養う機会を奪っている可能性が高いです。

子供の自主性や考える力を身に付けてほしいのであれば、失敗も経験させて、保護者が先回りして正解を示さないようにしましょう。

7:あいさつができるように教える

社会のルールやマナーを教える際、あいさつができるように教えることも大切です。あいさつができない子供は周囲とのコミュニケーションが取りにくくなり、失礼だと思われてしまいます。

子供が社会に適応するためにも、あいさつを教えるのは最低限の教育だと言えるでしょう。

放任主義の育児のメリット・デメリットを理解したうえで実践しよう

本記事では、放任主義の育児について、ほったらかしとの違いやメリット・デメリット、育児をする際の大切なポイントを紹介しました。

ぜひこの記事を参考にして、自分の家庭や子供に合った育児を検討してみてください。

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初回公開日:2021年12月03日

更新日:2021年12月14日

記載されている内容は2021年12月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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