野菜のDNAを取り出す自由研究の方法とまとめ方|ジュースでの実験も紹介 野菜のDNAを取り出す自由研究の方法とまとめ方|ジュースでの実験も紹介 - chokomana
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野菜のDNAを取り出す自由研究の方法とまとめ方|ジュースでの実験も紹介

 

野菜のDNAを取り出す自由研究の方法とまとめ方|ジュースでの実験も紹介

トマトの潰し方

 

 

DNAとはどんなもの?

DNAは、「デオキシリボ核酸」を表す英語(deoxyribonucleic acid)の略語です。全ての生物は小さな細胞からできており、その細胞の中に入っている遺伝情報を伝える物質がDNAと呼ばれます。

DNAは生物の細胞核の中にあり、その分子はとても細くて長いもので、太さは0.2nmしかありません。しかし、1つの細胞の中のDNA分子を繋ぎ合わせると、ヒトの場合は約2m、野菜のDNAを取り出す実験で使われることの多いブロッコリーでも約41cmもの長さになります。

この記事で紹介する自由研究では、その「生命の設計図」とも言われるDNAを、目に見える形にして取り出していきます。

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DNAを取り出す自由研究に適した野菜

DNAは通常、1つの細胞に1つある細胞核の中に含まれるので、目に見えるほどの量のDNAを取り出すには、十分な数の核が必要です。そのため、細胞核の割合が大きく、細胞が密集しているような野菜が適しています。

特にブロッコリーの花芽は、小さな細胞がたくさんあり、核が多くなるため、よりDNAが抽出しやすくなります。ブロッコリー以外では、玉ねぎからでも抽出しやすいでしょう。できるだけ新鮮な野菜を使ってください。

 

野菜のDNAを取り出す自由研究の流れを確認

自由研究で野菜のDNAを取り出すというと、なんだか難しく感じる方もいるでしょう。しかし、実験してみれば1日でできてしまうほど簡単です。野菜を用意し、DNA抽出液を加え、そこに無水エタノールを加えるだけという簡単な手順でDNAを取り出せます。

また、自由研究としてまとめる時には、実験の方法や使った道具を説明する必要があります。図解や写真を使うと分かりやすく説明できるため、手順ごとに写真を撮って記録すると良いでしょう。

野菜のDNAを取り出すために必要な材料

野菜のDNAを取り出すには、実験したい野菜、食器用洗剤、食塩、無水エタノールを用意しましょう。消毒用エタノールでもできますが、可能なら無水エタノールを用意してください。無水エタノールは薬局で購入できます。

食器用洗剤は、除菌効果などが付いていない、洗う機能だけのものが良いでしょう。食塩も、塩化ナトリウム以外の物質を含まない、または少ないものを使ってください。

 

野菜のDNAを取り出すために必要な器具

使用する器具は、すり鉢とすりこぎ、計量カップ、計量スプーン、キッチンばさみや包丁、透明のコップ、割りばし、ガーゼと輪ゴムです。ガーゼと輪ゴムは、潰した野菜をこすのに使うので、茶こしでも代用できるでしょう。

透明のコップは、使い捨てのプラスチックコップでも構いません。何回か実験する場合や、複数の野菜を使って比較したい場合は、小さめのものを必要な数だけ用意しましょう。

野菜のDNAを取り出す実験のポイント

より多く野菜のDNAを取り出すために、押さえておきたいポイントがあります。

実験中、常温で長く置いておくとDNAを分解する酵素が働き、取り出せる量が少なくなってしまうため、無水エタノールやすり鉢はあらかじめ冷蔵庫などで冷やしておき、作業も手早く行いましょう。無水エタノールは冷凍庫に入れても凍らないので、より低温にして作業ができます。

また、エタノールは引火しやすく、揮発性も高いため注意が必要な薬品です。火の近くでは実験しないようにし、直接薬品に触らないようにしましょう。実験後には換気も忘れずに行ってください。

 

野菜のDNAを取り出す実験5つの手順

 

 

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