りんごが変色する理由とは?いろんな液体を使って実験しよう

「自由研究のテーマはどうしよう」
「身近なものを使って簡単に自由研究がしたい」
このようにお子様の夏休みの課題などに必要な、自由研究のテーマを模索しているご家庭は多いのではないでしょうか。日常的に食卓で見かけることの多いりんごを使った実験は、自由研究のテーマにぴったりです。

 

この記事で解説しているのは、りんごが切った後どのように変色するのか、またどの液体に漬けると変色を防ぐことができるのかなど、りんごの変色に関する実験内容や方法です。

 

この記事を読むことで、りんごの変色に関する実験方法など手順がわかるようになるだけではなく、お子様の自由研究へのモチベーションや食への興味などを向上させるためのコツが身に付きます。

 

りんごが変色していく様子の違いを観察し、お子様のサイエンスへの知的向上心を促したいという保護者は、是非参考にしてください。

 

さっそく、色々な液体を使ってりんごの変色を調べていきましょう。

 

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どんな液体でりんごは変色する?

りんごはどんな液体に漬けると変色するのかを考察します。りんごを切って空気に触れた状態で放置しておくと、切った表面が茶色く変色していきますが、どのような環境にりんごをおくと変色するのかをお子様と一緒に考えましょう。

 

そして、りんごの変色を防ぐにはどのような対策があるのかなど、具体的に自由研究のテーマや実験内容に触れながらすすめていきます。

実験に必要なもの・環境・準備

りんごの変色を調べるために用意するものは、ご家庭に常備されている調味料や馴染みのある飲み物などで、難しい準備は必要ありません。

 

この記事の実験では、はちみつ・酢・食塩・レモン・砂糖を使い、飲み物は、牛乳・炭酸水・水を準備しました。環境は室内で、りんごを切るためのまな板や、液体を漬け置きする容器をおくためのスペースが必要です。

材料/道具 量/個数
包丁・まな板 1セット
容器・トレー それぞれ8個
りんご 1個
牛乳 1カップ
炭酸水 1カップ
1カップ
小さじ1
食塩 小さじ1
レモン 小さじ1
砂糖 大さじ1
はちみつ 大さじ1

実験の方法・手順

調味料のはちみつ・食塩・酢・レモン・砂糖をそれぞれ1カップの水に溶かして溶液を作り、容器に入れておきましょう。飲み物は牛乳・炭酸水をそれぞれ1カップ容器に入れます。

 

りんごを漬け置きする液体の準備が8種類終わってから、りんごを10等分に切りましょう。それぞれ液体の入った容器に切ったりんごを10分間漬けた後、トレーに移して変色していく様子を観察していきます。

  • 調味料を水に溶かし溶液を作り容器に入れます
  • 飲み物は原液のまま容器に入れます
  • りんごを10等分に切ります
  • それぞれ液体の入った容器に10分間りんごを漬けます
  • それぞれ液体に漬けたりんごをトレーに取り出します
  • 時間の経過ごとに観察して、りんごの変色を確認します

実験からわかること

いろんな液体を使ってりんごの変色を調べた結果、りんごの変色を防ぐ効果の高い液体と、効果のほとんどない液体があることがわかりました。

 

変色を防ぐ効果の特に高い液体は、砂糖水・食塩水・はちみつ水で2時間以上変色がありませんでした。酢水・牛乳・ただの水・炭酸水は30分程変色がありませんでしたが、徐々に変色が目立つようになりました。

 

レモン水は変色を防ぐ効果はほとんどなく、ただの水に漬けたりんごより先に変色が始まったことから、レモンに含まれる物質に変色を早くする効果があることがわかります。

 

また、液体に漬けずそのままトレーに置いたりんごより、ラップに包んだりんごの変色が少し遅かったこと、さらに、トレーに接地している面のりんごの表面は、空気に触れているりんごの表面より変色が薄くなっていました。

 

これらのことから考察できるのは、りんごが空気に触れることで変色するということと、砂糖水・食塩水など漬け置きすることでりんごの変色を防ぐ効果が高い液体があることです。

※実験は安全性に十分配慮して行ってください。実験結果が記事と異なる場合でも弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。