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小学校の多くの運動会が5月になったのはなぜ?開催時期変化の4つの理由

 

小学校の多くの運動会が5月になったのはなぜ?開催時期変化の4つの理由

 

5月に運動会を実施することはメリットだけではなくデメリットも存在します。たしかに、5月は秋とくらべると、スポーツをする気候に適していて、比較的に学校行事も少ない月ではあります。

 

しかし地域によっては秋に運動会を開催する方がよく、一概に5月がよいとは言えません。そのような観点から、5月に運動会を行う2つのデメリットを紹介します。

 

1:紫外線が強い時期である

紫外線は1年を通して地上に降り注いでいますが、そのうち4月~8月が多く観測されています。

 

紫外線とは、英語表記の「Ultra Violet」を省略した言葉で、UVA、UVB、UVCの3タイプが存在します。UVCは、オゾン層に吸収されるため人体への影響はありません。肌にダメージを与えるのは、おもにUVAであり、肌のしみ、しわ、たるみなどを引き起こす原因となっています。

2:クラス編成後すぐは連帯感が薄い可能性がある

5月の運動会は、「新しくクラスを編成したばかりなので生徒同士の関係が希薄であり、クラスが一致団結しにくい」という教員の声が聞かれます。

 

秋に運動会を開催するのであれば、お互いを知る時間はありますが、春に運動会を実施する場合には教員も生徒も、お互いの性格や個性などを十分に把握しきれていない可能性があります。

 

その場合だとクラスが1つにならないまま、運動会当日を迎えなければなりません。

 

地域ごとに開催時期の差はあるの?

日本全国にある公立小学校を対象にした調査により、運動会の開催時期は地域によって違うことが明らかになっています。

 

春に運動会を開催する小学校は全体の54%、秋に開催する小学校は全体の45%とあります。地域別に見てみると、北海道や東北地方は春に開催される小学校が多く、中部地方や四国地方では秋に実施する小学校の方が多い傾向です。

 

地域の風土によって開催時期は変わると言えるでしょう。

 

出典:全国の公立小学校の運動会開催時期と熱中症の危険度評価 | 大同大学工学部建築学   科、名城大学工学部建築学科
参照:https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikisho/54/2/54_75/_pdf

運動会は5月ごろの開催が多くなりつつある

運動会の開催時期は、幼稚園・保育園では、7割以上が秋開催であるのに対して、小学校の運動会は春に開催することが多くなりつつあります。

 

学校にもよりますが、秋は文化祭や他の学校行事、または受験の追い込み時期でもあるので、子どもの負担は意外にも大きいものでしょう。子どもの苦労を和らげるためにも、運動会の開催時期を5月にする小学校が増えている傾向があります。

 

 

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