菊菜と春菊の違いとは?保存方法や美味しい食べ方もあわせて解説 菊菜と春菊の違いとは?保存方法や美味しい食べ方もあわせて解説 - chokomana
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菊菜と春菊の違いとは?保存方法や美味しい食べ方もあわせて解説

 

菊菜と春菊の違いとは?保存方法や美味しい食べ方もあわせて解説

寒くなってくるとよく見かける菊菜や春菊は、鍋のお供に欠かせない野菜です。菊菜・春菊と別々の名前で出回ってはいますが、よく似ていて違いがわかりづらいと思ったことはありませんか?

 

「菊菜と春菊は似てるけど、見分け方はあるの?」
「菊菜と春菊は苦いけど、それぞれどんな食べ方をすれば美味しく食べられるの?」
といった疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

 

この記事では菊菜と春菊の違いについて、また菊菜や春菊が苦手な方、お子さんの菊菜・春菊嫌いをどうにかしたいと思っている方にもおすすめの品種や食べ方について解説しています。傷みやすい菊菜や春菊の正しい選び方や保存方法についても触れています。

 

菊菜や春菊が大好きな方も、ちょっと苦手という方もぜひ参考になさってください。

 

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菊菜についての基礎知識

菊菜はキク科シュンギク属の一年草または二年草です。原産地は地中海で、日本へは中国を経由し伝わったとされています。カロテンやミネラルを豊富に含み、菊に似た香りと独特の苦みが特徴です。その栄養価の高さから「食べる風邪薬」とも呼ばれています。

 

実は菊菜は春菊の別名で、「菊菜」が正式名称の野菜が存在するわけではありません。日本全国で広く栽培され、地方ごとに特色ある菊菜が存在しています。

 

主な栽培地

農林水産省が発表している令和2年の統計によると、菊菜(春菊)の出荷量は都道府県別では大阪が1位、千葉が2位、福岡が3位となっています。

 

特出した名産地があるというよりは、人口が多く消費量の多い大都市や隣接する地域で全国的に栽培されています。菊菜は鮮度が落ちやすい野菜で、長距離輸送に向かないためでしょう。このことから菊菜は広い地域で愛される人気の野菜ということがわかります。

 

出典:令和2年産指定野菜(秋冬野菜等)及び指定野菜に準ずる野菜の作付面積、収穫量及び出荷量|農林水産省
参照:https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_yasai/attach/pdf/index-4.pdf

主な流通時期

菊菜(春菊)は近年では一年を通じて見かけられるようになりました。しかし、本来の旬は10月から3月で、この時期に最も多く流通します。

 

菊菜の栽培適温は15℃から20℃のため、秋に種をまくのが一般的です。その後、冬に生長し春になると花を咲かせますが、花芽がつくと硬くなり風味が落ちてしまいます。そのため花芽がつく前の柔らかい茎葉を主に食用にするのです。

 

出典:しゅんぎくの需給動向|独立行政法人農畜産業振興機構 
参照:https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/yasai/1112_yasai1.html

 

菊菜と春菊の違い

本来、菊菜と春菊は同じ植物で「春菊」が正式名称、「菊菜」が別名です。ただ、春菊には根元から多くの枝が出る「株張り型」と中心の太い茎から枝が伸びる「株立ち型」という二種類の形状があります。株張り型は抜き取って収穫され、株立ち型は枝を摘み取って収穫されます。

 

一般的に株張り型が菊菜、株立ち型が春菊と呼ばれ区別されます。また、株張り型は西日本、株立ち型は東日本で多く流通しているため、西日本では菊菜、東日本では春菊という呼び方が浸透しています。

春菊と菊菜に分類されるもの5つ

菊菜は室町時代に日本へ渡来し、江戸時代には各地で広く栽培されていたといわれます。次第に各地の食文化に合った品種が栽培されるようになり、近年ではさまざまなご当地菊菜(春菊)や変わった特色を持つ菊菜が出回るようになりました。

 

菊菜は葉の形状で種類分けでき、切れ込みが深くギザギザで小型の葉の種を小葉種、葉に切れ込みがなく丸みのある大型の葉の種を大葉種、中間の特徴のものを中葉種といいます。東日本では小葉種、関西では中葉種、九州・四国では大葉種が多く出回っています。

 

おもしろい特色を持つ、注目の品種5つを紹介します。

 

1:金沢春菊

金沢春菊は石川県の金沢市三馬地区、かほく市で生産されている春菊です。金沢の伝統野菜である加賀野菜にも数えられ、江戸時代から栽培が続けられています。

 

小葉春菊が主流の東日本では珍しい株張り型の大葉種です。葉は丸みを帯びていて、すこし長さのあるサラダ菜のような形をしています。肉厚で苦みが少ないため、サラダなどの生食でも食べやすい春菊です。

 

 

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