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二十四節気『雨水』とは?

 

二十四節気『雨水』とは?

2月の2つ目の二十四節気「雨水(うすい)」。
2024年の雨水は2月19日(2月19日~3月4日)です。
では「雨水」はどのような季節なのか詳しく紹介していきます。

 

「雨水」とは

雨水とは、降る雪が雨へと変わり氷が溶けだす季節です。
昔からこの季節は農耕の準備を始める目安とされてきました。
大地が目覚め、潤い始めると水蒸気が立ち上り、霞がたなびき始めます。

 

菱餅ってどんなもの…?

 

3月3日は上巳の節句(桃の節句)で、「ひなまつり」です。                        
五節句の1つであるひなまつりは「桃の節句」とも呼ばれ、女の子の健やかな成長を願う行事とされています。

ひなまつりには華やかな食事も多いですが、中でも目を惹くのが、菱形で3つの色から成る「菱餅」。これにはどのような意味があるのかご存知でしょうか?

菱餅の原点は、古代中国の「上巳節(じょうしせつ)」という厄払いをする行事に食べていたお餅だといわれています。そのお餅とは、「母子草(ハハコグサ)」(※春の七草で有名な“御形(ゴギョウ)”のこと)を入れた緑色の草餅で、地域によってはヨモギが用いられることもあったそうですが、これが緑の菱餅の始まりです。
その後江戸時代に「白」のお餅が加わり2色に、明治時代には「赤(桃色)」のお餅が加わり現在の3色になったといわれています。これらの3色には、それぞれ次のような思いが込められています。

赤:桃の花をイメージ【クチナシの実入り】/魔除け、解毒作用
白:純白の雪をイメージ【菱の実入り】/子孫繁栄、長寿、血圧低下、清浄
緑:新緑をイメージ【ヨモギや母子草入り】/厄除け、増血作用、健康

また、これらの3色を重ねる順番により、次のような春の情景をあらわしています。

下から緑・白・赤の場合…『雪の下には新芽(蓬)が芽吹き、桃の花が咲いている』
下から白・緑・赤の場合…『雪の中から新芽(蓬)が芽吹き、桃の花が咲いている』

今ではこの春らしい3色が、菱餅だけでなく、雛祭りを彩る色として定着していきました。              
すべてにきちんと意味が込められていて、子どもの成長を祝う素敵な行事ですね。今年のひなまつりには、ぜひそんな理由も思い出してみていただけたら嬉しいです。

雨水の時期の美味しい食べ物

「はまぐり」
はまぐりは2~3月に旬を迎えます。ひなまつりには、はまぐりのお吸い物を食べることから、この季節に馴染みのある方も多いのではないでしょうか。

「はまぐり」という名前の由来は①栗に似ている形から②海岸で波に洗われ、丸くなった石を「くり」と呼んでいたことから等諸説あります。

また、はまぐりはとても縁起のよい食材です。
一対の貝が他の貝とは合わないことから、良き伴侶を見つけられるように、一組の夫婦が一生添い遂げられるようにという願いを込めてひなまつりのお吸い物によく用いられています。

はまぐりには鉄が豊富に含まれています

鉄には吸収されやすく、肉や魚などの動物性食品に多く含まれる「ヘム鉄」と、吸収されにくく貝類や野菜などに多く含まれる「非ヘム鉄」の2種類があります。はまぐりに含まれる非ヘム鉄は、本来吸収されにくいですが、ビタミンCと一緒に摂ると鉄を吸収しやすい形に変わります。
はまぐり(鉄)とブロッコリー(ビタミンC)の酒蒸しや、パスタにして食べてみてはいかがでしょうか。

「小松菜」
クセもなく使い勝手の良い野菜、小松菜は、12月~3月に旬を迎えます
東京都小松川地区の特産であったことから、この名前が付けられました。

ビタミンやミネラルを多く含み、カルシウムや鉄分はほうれん草よりも多く含まれています。          
βカロテンやビタミンC、カリウムなども豊富に含まれており、おでんや鍋物で塩分を多く摂りがちな冬には、さっと茹でた小松菜で不要な塩分を排泄してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

今回は、雨水についてご紹介しました。寒かった冬も終わりを迎え、次第に春めき、暖かい日差しを感じる日々も増えてきます。お出かけをした際には、少し立ち止まって周りを見渡し、春の訪れを見つけてみてはいかがでしょうか。


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